こんにちは、ぽんぽです。ここ1週間はカート・ラッセルが自分の中でキテマス!久々に観た映画「デッドフォール」の荒っぽいけど憎めない刑事を演じた彼の演技に魅了されてしまいまして、、。でまぁ、カート・ラッセル作品を漁る日々を過ごしております。そんな中、ラッセルさんがガンマンを演じている本作に偶然出会ったのですが、タイトルから推測するにZ級作品の臭いがww。鑑賞には二の足を踏んでたんですが自分が大好きなラッパーのライムスター宇多丸さんが本作をオススメ してたんですよね。それで思い切って鑑賞に至りました。では本作の感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「トマホーク ガンマンvs食人族 100点(感想ネタバレ)」
作品情報
2015年製作 アメリカ(日本劇場未公開)
ジャンル: バイオレンスホラー
監督 S・クレイグ・ザラー
出演者 カート・ラッセル、パトリック・ウィルソン、マシュー・フォックス、リリー・シモンズ
あらすじ
アメリカの荒野にある田舎町で、複数の住人が忽然と姿を消した。犯人は食人族として恐れられている原住民。保安官のハントら4人の男たちは拉致された人々を助けるため、足跡をたどって荒野を進んで行くが……。(映画comより抜粋)
カート・ラッセル主演!「暴力による唐突で無気質な死」を描くバイオレンス映画の新たな傑作!
【寂れた町の頼りないガンマン4人!不穏で牧歌的な追走劇!】 原住民の墓を荒らし彼らの怒りを買う事になってしまった寂れた田舎町。ついぞ住民が原住民に誘拐される事態に。そこで立ち上がったのが、ガンマン4人。しかし、そのガンマン4人がまぁ頼りない感じ。オッサン保安官のハートが率いるメンバーはヨタヨタのおじいちゃん、原住民への差別意識が強いイケすかない野郎、片足を負傷している奴。「うーむ、こいつら、戦えるのか?」「ホントに原住民から住民を取り戻せるのか?」と疑ってしまう不安な人選なんです。寂れた田舎町ゆえ、戦える屈強な若者もいないんでしょうね、この町ww。そんな戦闘能力に難あり4人のガンマンの追走劇が物語の半分以上を占める構成となっております。 この物語の大半を占める追走劇に関しては若干、退屈に感じてしまう所もあるかもしれません。 何故なら広い荒野を昼夜問わず馬を走らせ、原住民の拠点へと向かうガンマン達の姿は何処か牧歌的なんです。明らかに、この先にはガンマンvs原住民の死闘が待ってるであろう不穏な空気なのに、何故か牧歌的。これ西部劇の特徴ですよね。どんな緊迫した事態でも広大な荒野を背景にした世界観で馬を走らせてると何処かしら、牧歌的でのほほーんとした雰囲気を感じてしまうって言いますかww。この点、少し退屈かもしれません。 とはいえ追走劇そのものに緊迫感が全く無い訳でもありません。ガンマンの中に妻を拐われたアーサーって男がいるんです。彼は足を負傷している事から、思う様に原住民らの後を追う事が出来ないんですよね。一刻も早く妻を助けに行かなきゃならないのに足を負傷しているせいで休憩しながら休み休み行かなきゃならない彼の苛立ち。それがビシビシ伝わってくるので西部劇っぽい牧歌的な雰囲気の中にもしっかりとした焦燥感と緊迫感が詰まった追走劇となっております。
【阿鼻叫喚の地獄へ!原住民からの強烈なしっぺ返し!】 ハート保安官(カート・ラッセル)率いる4人のガンマンが遂に原住民の拠点「飢えし者の谷」に到着。ここからはガンマンによる興奮のガンアクションへと突入かとワクワクしていたのですが、そうはならず。拠点に潜入した途端に、原住民から強烈なしっぺ返しが! 石は飛んでくるわ、矢が飛んでくるわの猛攻撃がガンマン達を待ち受けております。棍棒で殴られるわ、首絞められるわ、原住民の奇襲攻撃が雨あられ。ガンマン達4人の内1人は殺され、2人は捕まり、、1人は足負傷して行方知れず。もう住民の救出すら叶わない、ジ・エンド状態。そしてガンマン達が捕らえられた先では原住民による住民の処刑が黙々と実行されていましたとさ。オウ!No!ww 処刑方法も食人を嗜む原住民らしい残忍な方法で、グッド! 頭の皮を剥いで逆さ吊りにして股間に斧をぶち込む、、何ともまぁグローい処刑方法で臓物ビシャビシャ状態! 怖いゾ、食人族!大好きだゾ、食人族!と思わず喝采(笑) グロ大好き人間としてはホクホクした嬉しい気分になる名場面です! そんな阿鼻叫喚の地獄絵図に口アングリ状態のガンマン達に痛烈な言葉を浴びせるのが捕まっていたアーサー夫人。 「(この大変な状況を招いたのは) あなた達が無知だからよ!」 自分を助けに来てくれたハート保安官らガンマンに結構な酷い言葉を浴びせちゃうんですよね、アーサー夫人ww。しかしまぁ、この夫人の言葉には感情移入しまくりですわ。序盤〜中盤にかけての追走劇の時から何となく感じてたんです。 要するに、、ガンマン達は原住民を舐めてたんですよね。無知ゆえ彼らの知性や戦闘能力を甘く見て、「こいつら唯の野蛮人だろ。こっちは文明人の白人様なんだから負ける訳無いじゃん」的な思考。それが明らかに仇となってしまった感じ。 そんなトホホ状態のハート保安官も遂には腹を裂かれ絶命寸前、、な所で足を負傷し片足状態のガンマン、アーサーが遅れて遂に登場!ハート保安官を犠牲にして命からがら脱出するのでした。 生き残ったメンバーはヨタヨタのおじいちゃんガンマン、片足ガンマンのアーサー、夫人の三名でしたとさ。3人が脱出しホッと息を撫で下ろした場面でエンド。うーむ、何ともシンプルな終わり方。
【唐突で無機質な暴力描写!バイオレンス映画の新たな風!】 「トマホーク ガンマンvs食人族」の微妙なタイトルを見るからに、ヌルい雑なZ級作品を想像してしまう本作ですが惑わされないで下さい!かなりの傑作ですよ、これ。 本作で一貫して描かれているのは「暴力による唐突で無気質な死」なんですよね。 治安の悪い西部開拓時代を舞台に暴力を描いているので尚更なのかもしれませんが、、本作では、もう、ホント、唐突に呆気なく人が死ぬんですよ。 普通、映画の登場人物の「死」には何かしらの意味やストーリーが与えられたり、若しくは劇的な演出がなされるじゃないですか。でも本作にはそれがない。叫び声も気の利いた台詞もなく、恨み言すら無く。ただただ無気質に撃たれて裂かれて登場人物が死んでいくだけ。そして、その死に様すら無意味で残酷。 思えば「原住民を殺しまくってやる」と息巻いてたガンマンは呆気なく殺されちゃいますし。リーダー格のハート保安官も頼もしい戦いっぷりにはほど遠い微妙な戦いっぷりの中で命尽きましたし。 これが本来の「暴力による死」なんですよね。 こっちの都合関係無く、唐突に命を奪われる感覚。それを観る者に叩きつけてくる強烈な映画です。 住民を救出する為に立ち上がったガンマン達のヒロイズムすら破壊していく「暴力による唐突で無気質な死」のオンパレードに魅了されまくりの130分となっております。 いやぁ、西部劇バイオレンス映画の新たな風を感じさせて貰いました。観終わった今も若干、興奮気味ですww。ライムスター宇多丸さんがオススメしてた理由がよく分かります。 中盤の追走劇が間延びしてる点を踏まえ冷静に批評すると50点位の気もするんです。 が、しかしそれを上回る本作の新鮮なバイオレンス描写にメロメロです。 もう好きって感情が溢れてしまい100点付けちゃいましたww。
トマホーク ガンマンvs食人族のオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 100点
最高な超傑作❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作