こんにちは、ぽんぽです。「ディープブルー」以来の大作サメ映画が公開されましたね〜。何とステイサムvs巨大サメ!ステイサム映画大好きだし、サメ映画も大好きだし、、なに、この素敵過ぎる組み合わせ!もう観る前からアドレナリン出まくりです(笑)結果、一緒に観に行く友人から気持ち悪がられる始末(バカw)。そんでもって早速、公開初日に劇場へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
「MEG ザ ・モンスター 50点(感想ネタバレ)」
作品情報
2018年劇場公開 アメリカ ジャンル:モンスターホラー 監督 ジョン・タートルトーブ 原作 スティーブ・オルテン 脚本 ディーン・ジョーガリス、ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー 出演者 ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、マシ・オカ、ルビー・ローズ他
あらすじ
人類未踏とされるマリアナ海溝をさらに超える深海が発見され、沖合に海洋研究所を構えた探査チームが最新の潜水艇で調査に乗り出す。幻想的な未知の生物が生きる深海の世界を発見し、心躍らせる一同だったが、その時、巨大な「何か」が襲いかかってくる。レスキューダイバーのジョナス・テイラーは、深海で身動きがとれなくなった探査チームの救助に向かうが、そこで200万年前に絶滅したとされる、体長23メートル、体重20トンにも及ぶ巨大ザメのメガロドンに遭遇する。(映画comより抜粋)
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巨大サメ「メガロドン」の喰いっぷりが物足りず怖くない!
さてさて、ハリウッド屈指のキレある動きが持ち味のハゲマッチョでありアクション映画好きなら皆、大好きな俳優ジェイソン・ステイサムw。 そんなステイサムに襲いかかる巨大サメ「メガロドン」は中途半端な怖さ描写が目立ち、モンスターとしての魅力はイマイチです。 例えば、 「原子力潜水艦に穴を開けた」 「一度に3人も襲ったのか、何てデカいんだ、、」 など序盤は登場人物らのセリフで巨大サメのパワーや凶暴さを煽っておいて、いざ登場したら意外と大人し目で怖くない。 何が大人し目かと言うと、喰いっぷりなのです。 巨大サメ「メガロドン」はデカい割に人間を喰う量がまぁまぁ普通で劇中で喰われる被害者の人数は従来のサメ映画となんら変わらないレベル。海水浴客で賑わう所に襲いかかるシーンでは、どうせなら全員丸呑みにする位の喰いっぷりで「サメ映画史上最多で人間を食い殺したサメ」として伝説を残して欲しかったです。 それが実現してたら、活きの良い喰いっぷりが最高な傑作サメ映画「ディープブルー」を超えてたかもしれないのに(泣)。 あと、大作ゆえ子供を含む幅広い年齢層に向けて制作されている為か、サメが人を喰い殺す際の人体損壊シーンもほぼ無いので大体、バクっと噛みついて水中に引き摺り込む描写のみで怖くないのです。 巨大サメなのに喰い殺す人数は普通だし人体損壊シーンは物足りないし、折角のモンスター的な怖さが弱いのです。 とは言え、本作ではギョッとする程に怖いサメの描き方も少なからず存在するのでサメ映画好きとしては多少は満足も出来ます。 特に、暗い深海から音も無く「ヌッ」と巨大サメの顔面が現れ、強化ガラス越しの少女を喰い殺そうとするシーンは数あるサメ映画の中でも屈指の怖さです。海で巨大サメに出会ってしまう絶望感がビシビシ感じる良いシーンなのですが、序盤のこのシーンが怖さのピークで以降は特に巨大サメを怖いと思えるシーンはほぼ無し(少なっ)w。 正直、あまりにもデカ過ぎる巨大サメ「メガロドン」は怖いよりも面白いですし、笑えるんですよね。特に水中から飛び出てきて船を沈めるシーンとか「デカっ」と言いながら爆笑ですw。 うーむ、怖くない、むしろ笑える巨大サメ「メガロドン」w。
中国や日本への忖度がひどい?マシ・オカを始めとするキャスト陣への違和感!
さて本作は中国や日本への忖度がひどいキャスト陣、そして登場人物達に違和感を覚えるのが特徴的です。 例えば、海洋研究施設の責任者である中国系ジャン博士は巨大サメを仕留める際「我々は繰り返してしまった。発見と破壊を、、」と大自然やサメの生態系を重んじる発言をしたり、かと思えば中国系ヒロインである研究員スーインは唐突に勇敢さを発揮して仲間を助けるべく巨大サメに立ち向かう展開があったり。そして終盤は巨大サメを倒すべく中国海軍から駆逐艦が発進する話まで出る始末、、。 如何にも「中国は強くて生命を重んじ国際ルールをちゃんと守る国ですよ」アピールがあからさまで鼻に付きます。 あと、悪い意味で笑えるのは劇中で登場するアメリカ人投資家モリスの存在です。 金に物を言わせ巨大サメを狙うモリスの暴虐武人ぶりは、まるで「金持ちで嫌味な中国人」そのものですw。チャン博士や研究員スーインら中国系は倫理観があり、アメリカ人である投資家モリスは倫理観が無い、、これって中国は良い国でアメリカは悪い国ですよ、とでも言いたげw。 そんな中国へのひどい忖度に加担してるのは主演ジェイソン・ステイサムが演じる主人公ジョナスもです。 巨大サメ「メガロドン」を仕留めるべく奮闘していたのに中国の駆逐艦が助けに来る展開では「そうか、助かった、、」と安堵するジョナスの態度にガッカリです。ハリウッドを代表するアクション俳優ジェイソン・ステイサム演じるジョナスが巨大サメを倒すのに中国人民解放軍の駆逐艦を頼りにしてるってのが、ひどいし萎えるんですよね。 こんな感じで劇中では中国への忖度が目立ちますが、実は登場人物達のキャラ設定を鑑みるに日本への忖度もかなり悪目立ちしております。 日本出身のハリウッド俳優マシオカをちょい役で起用しており、仲間の為に犠牲になる日本人らしい「自己犠牲」全開な死に様が無理矢理過ぎたりw。特に粗が目立つのが主人公ジョナスの前妻が反捕鯨活動家だった設定です。前妻は改心し反捕鯨活動を止めた後は施設で研究の為の捕鯨にむしろ協力してると言う、ねw。 要するに実際の国際社会では調査捕鯨により欧米諸国から批判を浴びている日本の現状を鑑みた上で日本批判をしないよう、劇中では捕鯨に関しては否定せず全肯定しているサービスっぷりです。ここら辺は中国だけではなく、日本への忖度もかなり悪目立ちしております。 何て言うか、自分も日本人なのでハリウッドの日本に対する過度な忖度は悪い気はしないですし、中国への忖度も同様でそれ程、否定的ではありません。 だってハリウッド大作映画が日本や中国を始めとするアジア市場にも受け入れられる様に制作されてるのは、映画ファンには周知の事実ですからね。 ただし、不満なのはそう言ったアジア諸国に対する忖度をする場合はオブラートに上手く包んで描いて欲しいんですよね。 本作はそこの忖度が下手で製作陣の意図が透けて見えてしまい鑑賞中に冷めてしまいます(泣)。 そのアジア諸国への下手な忖度が目立つキャスト陣の中で唯一、魅力を放つのが中国人の子役ソフィア・ツァイちゃんです。 少女メイイン役の彼女は非常に笑顔が可愛らしく、劇中で主人公ジョナスに小声の「こしょこしょ」話で話しかける姿が超絶キュート!謎の忖度で中国もしくは中国人のイメージを無理に操作するより、この子役ソフィア・ツァイちゃんの可愛い演技だけで充分、中国人の印象は良くなる気がします。 もう、ホント、中国や日本への忖度がひどいキャスト陣と台詞にウンザリしてたのですが、ジョナス役ジェイソン・ステイサムとメイイン役ソフィア・ツァイの2人が仲良く顔を寄せ合って内緒話をするシーンだけは微笑ましさに溢れていて、かなり好きなシーンです。 何よりも、アジア市場への忖度が目立つハリウッド大作の歪さと違和感を少しだけ和らげてくれる子役ソフィア・ツァイちゃんの存在は偉大ですね。
主演ジェイソン・ステイサム活かせずも続編は希望!
本作で最大の不満点は見所である筈の巨大サメ「メガロドン」vsステイサムの対決シーンがちょいちょい盛り上がりに欠ける所です。 中盤の巨大サメをモリ銃で仕留める水中対決シーンは「これぞ!サメ映画!」と言える展開でジョナス役ステイサムが暗い海中に潜ったら、急にサメが襲ってくるシーンはトラウマ級の怖さで満足出来たのですが、、終盤はステイサムを活かせずガッカリ連発の対決シーンに。 何と言っても、最終決戦に於いて巨大サメに小型潜水艦で挑むジョナス役ジェイソン・ステイサムにめちゃくちゃガッカリするのです。 小型潜水艇は圧倒的な機動力で巨大サメの突進を躱すわ、噛み付かれても頑丈だわでハイテク性能過ぎて生きるか死ぬかの緊迫感が無いのです。その小型潜水艇と巨大サメ「メガロドン」の追いかけっこはまるで 「USJのアトラクションかよ!」状態w やっぱり、ジェイソン・ステイサムの様な肉体派アクション俳優を活かすには乗り物に頼らず最後まで己の肉体を武器にした死闘を繰り広げて欲しかったのに、、小型潜水艇が余計です。 そもそも巨大サメ「メガロドン」の地味な喰いっぷりやステイサムとの中途半端な対決シーンの原因はジョン・タートルトーブ監督の半端なリアル思考にあるかと思うのです。 恐らく、巨大サメ「メガロドン」は実在した生物である事から、監督はサメの生態系に則ったリアルな挙動を取り入れてるのですが、それが逆効果に。デカいのに何故か地味な喰いっぷりも「いくらデカいからって、本当のサメなら人間をバクバク食べたりしないだろう」と言うリアル思考から来てるのかもしれません。 そして、ステイサムが小型潜水艇に乗って戦う対決シーンも「巨大サメ相手に生身で戦うのはあり得ないだろう」と言うリアル思考ゆえかと。それなのに、巨大サメにトドメを刺すシーンはアクション俳優ジェイソン・ステイサムらしいあり得な過ぎる方法で半端なリアル思考には矛盾があったりするなんですよね。 要するに、この巨大サメ映画を「リアルに描こうか、フィクション満載で描こうか」ジョン・タートルトーブ監督自身に生じた迷いが本作に於いては巨大サメ「メガロドン」の中途半端なモンスター感に繋がり、アクション俳優ジェイソン・ステイサムを活かない対決シーンを生み出してしまったのかもしれません(超憶測w)。 ただしですねぇ、本作はサメの喰いっぷりが微妙、中国や日本へのひどい忖度による人物描写、盛り上がらないステイサムの対決シーンなど、出来はイマイチな部分が多いのですが、個人的にはバリバリに続編を希望したいのです。 何故なら「巨大サメvsジェイソン・ステイサム」って組み合わせは面白くなる可能性を無限に秘めてるんですよね。 おまけにアジア市場を見据えた大作サメ映画って、唯一無二の存在ですよ!サメ映画大好きな日本人としては何としてもシリーズ化を希望したのですw。 もしかしたら「トランスポーター」や「ワイルドスピード」みたいにシリーズを重ねる事で作品クオリティが上がっていく場合もあるかもw。 本作も続編では、多少はマシな出来になってる筈(根拠なしw)
総評
デカいだけでは意外と普通の喰いっぷり、中国や日本への忖度がひどい登場人物達、そしてアクション俳優ジェイソン・ステイサムを上手く活かせない対決シーンなど、サメ映画としてもステイサム映画としても凡作です。 それでも続編は希望したいんですよねぇ〜。 やっぱり「巨大サメvsステイサム」という夢の組み合わせをこれで終わらせるのは惜しいですよ!(力説) 本作より、もっとデカいサメにステイサムが裸一貫、モリ一本で戦いを挑む感じの続編が製作されたら、絶対観に行くのになぁ(妄想w)
製作秘話
- ジョン・タートルトーブ監督は本作の様なモンスター映画を監督するのは初挑戦。監督曰く「やりがいがありそうだから引き受けた」との事。
- ジョン・タートルトーブ監督は主演ジェイソン・ステイサムの魅力について「ジェイソンにはウソがないんだ。誠実でユーモアのセンスがあり体型を映像技術で誤魔化したりせずアクションもこなす。その全てが本物なんだ」と絶賛している。
- メイインを演じた子役ソフィア・ツァイは撮影前は泳げなかったが、撮影期間中にスタントコーディネーターと練習する内に泳げる様になったとの事。
- 劇中では水中で泳ぐシーンが多く、撮影は時には8時間近くに及び、キャスト陣は肉体的にも過酷を極めたとの事。
- 実在したと言われている巨大サメ「メガロドン」は科学的な情報が今もなお少なく専門家達の間でも常に議論が絶えない存在として知られている。情報が少ない為、ジョン・タートルトーブ監督曰く「やむを得ずウィキペディアも調べて制作した」と語っている。
- 劇中の素晴らしい景色の数々はニュージーランドで撮影されている。因みに実際に海で撮影されたシーンの他に、ニュージーランドのスタジオにある巨大水槽を使い、それを海に見立てて撮影されたシーンも多くある。巨大水槽は容量120万リットル、深さ5メートル、直径18メートル。
MEG ザ ・モンスターのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 50点
個人的に超好き❗️
↓U-NEXTで「MEG ザ ・モンスター」視聴可能です
本ページの情報は2021年8月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作