恐怖人形は怖いよりエロい?爆死寸前の日向坂46小坂菜緒初主演作は百合キスシーンのみが見所!

こんにちは、ぽんぽです。自分の毎週日曜の楽しみは日向坂46のレギュラー番組「日向坂で会いましょう」をボケ〜と観る事です。唐突ですよね、すいません(笑)。え〜分かりやすく申し上げますと日向坂にどハマりしておりますです、ワタクシww。ぶっちゃけ、お日様(ファンの呼称)です。にわかお日様で映画好きな自分としてはグループのセンターを務める小坂菜緒ちゃんの初主演映画ともなれば観ない訳には参りませんとも。しかもホラーだから普通に楽しめそうですし。ってな訳で鑑賞してきました。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「恐怖人形 40点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2019年劇場公開 日本
ジャンル: ホラー
監督&原案 宮岡太郎
出演者 小坂菜緒、荻原利久、黒羽麻璃央、水上京香、荻原聖人、石川瑠華、福島雪菜

あらすじ

女子大生の平井由梨は幼なじみの真人とパーティに参加することに。案内状に記された集合場所に到着すると、そこには同世代の男女5人と1人の中年男性がいた。8人はそこからワゴン車でパーティ会場となるキャンプ場に向かうが、、、。(映画comより抜粋)

珍しい日本産スラッシャー映画!小坂菜緒の初演技と百合キスシーンだけ楽しむべし!

【デカい人形が襲ってくる珍妙さ!残酷描写はマイルド】
謎の招待状により山奥のキャンプ場に集められた男女グループ。彼らに突如襲いかかるデカい人形!
うむ、この時点で、ん、ん、ん、?って、なります(笑)

要するにむかしむかし、とある少女よし子が小さな人形に「大きくなれ〜」と無邪気にかけた願いは少女の死と共に呪いとなり、ホントに人形が大きくなっちゃった!みたいな。(何ちゅう呪いww)

ってな訳で襲いかかってくる人形は、呪いなどの心霊的な力で襲いかかってくる訳ではございません。え〜人間大のデカい人形が斧やチェーンソーを持って直接的に襲いかかってきます。マ、マジかよ、ですよね(笑)明らかに着ぐるみ風なデカい人形がヨタヨタ歩きつつ神出鬼没に男女グループを殺していく展開。何とも珍妙な展開。何じゃこりゃ状態です。人形の造形自体も微妙。怖いというよりも、目が大きくて可愛く見えちゃったりもする残念な造形ですし。

要するに人形が全然怖くない(これを言ったら終わりじゃんww)

この時点で、本作がもしかしたらトンデモないZ級のハズレ作品ではないかという疑いが出てきているのですが、そこに追い討ちをかける残念ポイントがあるんですよね。

それが残酷描写のマイルドさ、です。
デカい人形が人を殺しまくる展開の中でも、人間にトドメを刺す直接的な場面は殆ど描かれないんです。血が飛び散る、死体が転がってる程度の超抑え目な残酷スプラッター描写なのでホラー好きには物足りない度MAX。特にデカい人形がチェーンソーを人間の体にぶち込む場面は、少なくとも人体損壊のグロシーンを見せて欲しかったですよ、ホント。それが無いんじゃ、チェーンソーで人を殺す意味すら無いのに。
【物語上のミスリードすら不発!デカい人形の正体は?】
珍妙なデカい人形による、イマイチ盛り上がらない皆殺し劇に辟易しつつも終盤には何故、男女グループが狙われるのか、そして真犯人が判明する展開へ。そう、デカい人形の正体とは、、「単にデカい人形の着ぐるみを着たオッサン」でした、、ってオチ。

や、やっぱり着ぐるみだったのね、そのデカい人形。そんでもって中身のオッサンは、、と言いますと何と男女グループの付き添いで同行していた中年男性(荻原聖人)だったのです。

おおっ、ここは中々驚ける展開ww。
中年男性は何と少女よし子の実の父親。愛娘の死をきっかけに頭がおかしくなり、昔、よし子の友達だった男女グループを殺して死んだ娘に献上しようとしていたっての真相。この中年男性の発想自体はクレイジーで好みなんですが、ヨタヨタ歩きのデカい人形を着て襲う時点で若干アホっぽくもあり、その珍妙な思考回路はどうにかならんのかレベルでして。

まぁ、ここら辺の意外な犯人像を突きつけてくる物語上のミスリードっぷりは結構良い感じですし人形がデカい理由もちゃんと判明するし。ただ、いかんせん、既に珍妙なデカい人形による珍妙な皆殺し劇を散々見せられた後なので気分は萎えまくりな訳でして。正直、この程度のヌルい真相解明では萎えた気分は元には戻らず。結果、折角上手くいってるミスリード、、不発してます。
この人形のデザインは怖い?
【日向坂46小坂菜緒、他キャスト陣は好演してるけども?】
ヨタヨタ歩きのデカい着ぐるみ人形に殺されそうになる珍妙な展開の中、狙われる男女グループを演じたキャスト陣は非常に自然な演技を見せてくれます。

まずは今回が映画初主演作となる小坂菜緒は主人公 平井由梨役がむっちゃ合ってます。カメラが趣味な所とか引っ込み思案な性格の所も含めて素の小坂菜緒ちゃんに近いキャラクターな気がします。人形を前に恐怖で顔が強張ったり、目を見開き慄く演技はホラーヒロインに相応しいナイス演技。正直、デカい人形より、小坂菜緒ちゃんの演技の方が余程怖いっていう困った事態に(笑)。友達を殺されて絶叫するシーンでは若干、棒読み演技な所もあるっちゃあるんですが、些細な点ですし、そこは。なんせ、冒頭でカメラを覗き込む演技をする小坂菜緒ちゃんの可愛さは正にアイドル。日向坂46センター様のキラキラ演技が楽しめます。

他のキャスト陣も良い感じです。幼なじみ、女好き、ギャル、気弱な陰キャラ、クール系と分かりやすく個性的なキャラを違和感無く、好演しております。

ただねぇ、好演してるキャスト陣に襲いかかってくるのがデカい着ぐるみ人形ですからね、、。ヨタヨタ歩きのデカい人形相手に「ぎゃー」「死にたくない」「生き延びるんだ!」みたいな言葉を叫びながら殺されていく、男女グループの姿はやっぱりマヌケなんですよね。

「いやいや、お前ら、そんな着ぐるみ人形、普通に倒せるだろうが」とツッコミを入れたくなってしまう、どうしようもなさ加減が悲しい(笑)。小坂奈緒ちゃんも他の俳優さんも、誰も悪くない。

「悪いのはデカい人形ですよ、、こいつのせいでマヌケな感じが際立ってるだけですからね、、」と謎のフォローを入れてしまう始末(笑)
小坂菜緒ちゃんは好演してるけど、、
【これぞホラー!唐突な百合エロ展開が最大の見所!】
ホラー映画に求める物、それは怖さなんですけど、デカい人形が原因でほぼ怖くない本作。見所と呼べる場面はあるか?と言いますと、、、あります!(力説)

訪れたキャンプ場の不穏な空気と怪しい人形の影に怯える男女グループの中の1人である、気弱な陰キャラまどか。彼女を慰めるのは明るいギャルの玲奈。最初は友達として互いを慰めてるだけなのですが、ふとした瞬間、雰囲気が変わるんです、これが。

玲奈が不意にまどかの顔に手を添え身を寄せてくる、怪しい展開。そんな玲奈の態度に戸惑いながらも受け入れる、まどか。そして、キスシーンへ。何と唐突な百合展開へと発展致します。驚きですわ、ここ。ホラーにエロ展開はお約束とも言えますが、それが邦画で、しかも女性同士で拝めるとは。更にその百合展開が思いの外、良い出来でして。

まどかと玲奈が交わす視線、その自然な生々しさと下着姿の美しさが何とも最高でどエロい。思わず見入っちゃうエロ展開。勿論アイドル小坂菜緒の主演作品なので直接的なエロシーンはないのですが下着姿でキスを交わす、まどかと玲奈のエロ美しい姿は本作最大の見所かもしれません。

恐怖人形は怖くないけどエロいんだ!

そんな、おバカ批評が思わず頭をよぎってしまう位の唐突さ、そして高クオリティな百合キスシーンにノックアウト状態です(バカ)

まどか役は石川瑠華、玲奈役は福島雪菜って女優さん。どちらも存じ上げない方なのですが無茶苦茶、エロ良い演技をブチかましてます。
この2人の百合シーンは必見!
【日本産スラッシャー映画を試みた宮岡監督にエールを!】
山奥のキャンプ場、次々と殺されていく若い男女グループ、唐突なエロ展開、、ここらで何となく察しがつく方も多いかと思いますが本作は「13日の金曜日」的なハリウッドのスラッシャー映画を日本映画でやろうっていう宮岡監督の熱い思いがあるんですよね。

「日本のホラーと言えば呪いや幽霊モノばかりで詰まらん!日向坂46のセンター様を主演に迎えて映画撮るんだから新しい事やらねば!よっしゃ、スラッシャー映画撮ってやるぜ!」

みたいな気持ち(すいません、勝手に監督の気持ちを代弁w)

その心意気、最高ですよ!巨匠ヅラして漫画原作をヌルい解釈で実写映画化してる様な、どこぞの監督共より全然マシですよ!(悪口)

ただ、まぁ、日本産スラッシャー映画を撮るっていう宮岡監督の試みが本作で上手くいっているのかというと微妙なんですよね。

そもそも全然怖くないデカい人形、いらないでしょ問題なんです。正直、人形設定を取っ払って単純に荻原聖人がチェーンソー持って男女グループを殺しまくるだけで良かった気がするんですよね。その方が絶対怖いでしょ、みたいな。そこにエグい人体損壊シーンを入れた王道スラッシャー映画にすれば、それだけで日本映画界に燦然と輝くスラッシャー作品になったはず。

っていうか日本の映画作品にスラッシャー映画と呼べる様な作品って数える位しか無いだろうから、本作でも十分、後世に残る可能性あったのになぁ。そこが残念です。

因みに監督を務めた宮岡太郎さんって見た目20ー30代のむっちゃ若い監督なんですよね。そんな若者が撮影期間7日間で日本産スラッシャー映画を制作した事って、マジで凄いと思うんですよ。
ホラーやスラッシャーが好きな映画ファンとしては、こういう日本の若い挑戦的な監督さんには報われて欲しいと地味に思ってます。

でもなぁ何が心配って、、どう考えても本作って爆死寸前、もしくは爆死スレスレと言いますか、コケそうと言いますか。心配になる位、話題になってないww。多分、かなりの低予算で製作されてるので興行収入的にはペイ出来そうですけども。宮岡監督は次作を撮れるんだろうか?ちょい心配(余計なお世話ww)

とまぁ今回の「恐怖人形」はひどい出来ではあるんですが、それでも宮岡監督にはエールを送らずにはいられません。

マジ、頑張って!宮岡監督!日本産スラッシャー、もっと観たいぞ!
左の男性が宮岡監督。お若い!

製作秘話

  • 宮岡監督はホラー映画ファン。そんな彼がアメリカンスプラッター映画を撮ってみたいとの思いから本作を制作したとの事。因みに本作の下地となっているホラー作品は「13日の金曜日」「スクリーム」「悪魔のいけにえ」。
  • 主人公 平井由梨役にアイドルグループ日向坂46小坂菜緒を主演として起用した理由について宮岡監督は「ホラー映画を撮る上で主役はフレッシュで美しい人が良いと思っていた事もあり、当時はひらがなけやきとして活動していた小坂菜緒にオファーをした所、実現した」と語っている。
  • 日向坂46の小坂菜緒はホラー映画が大の苦手。お化け屋敷も苦手。
  • 撮影期間中、小坂菜緒は同じ日向坂46メンバーの丹生明里とは連絡を小豆にとっていた。その為、小坂曰く「完成した恐怖人形を丹生ちゃんと一緒に観たい」と語っている。
  • 撮影期間は7日間。
  • 荻原聖人と宮岡監督は彼が助監督時代からの知人。今回は友情出演に近い形での出演となっている。
  • ホラー映画好きの宮岡監督は以前「いつか雪山を舞台にしたゾンビ映画を撮ってみたい。主演は荻原聖人さんで」と冗談めかして語っている。その件について荻原は笑いながら「イヤだ」とオファーを断っている。
  • 人形の造形に関して宮岡監督は「怖いなと思う瞬間もあるし可愛いなと思う瞬間もある衝撃的なデザイン」と語っている。

恐怖人形 のオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   40点

何か個人的に嫌い❗️

↓U-NEXTで「恐怖人形」視聴可能です

本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

↓AmazonでDL

↓Blu-rayは発売無し。DVDにはメイキングも収録されてます。

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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