眼帯ラッセルは「メタルギア」スネークに激似!映画ニューヨーク1997のモサッとしたアクションが嫌い

こんにちは、ぽんぽです。「デッドフォール」で改めて俳優カート・ラッセルにハマり2週間が経ちました。更に「エグゼクティブ・ディシジョン」を観てホクホク。その上、ちょっと離れた2000年代のラッセルさんを楽しみたくて「トマホーク ガンマンvs食人族」へ。こんな感じで片っ端から彼の作品を観て中々のラッセル通となってる気がしております。お次のラッセル作品として何となく選んだのが本作。絶対に自分好みとの確信ありw。そんな訳で鑑賞へと至りました。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「ニューヨーク1997 50点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

1981年劇場公開 アメリカ
ジャンル:近未来アクション
監督&脚本 ジョン・カーペンター
出演者 カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アーネスト・ボーグナイン、ドナルド・プレザンス、アイザック・ヘイズ

あらすじ

1997年、ニューヨーク・マンハッタン島は犯罪者たちを収監する巨大な監獄となった。そこに大統領が街を支配するギャングによって拉致されるという事件が起こる。大統領救出の為、かつて優秀な兵士だった犯罪者スネークを現地に送り込むが、。(映画comより抜粋)

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荒廃した近未来は製作費低めでも魅力的!

犯罪発生率400%超え!治安悪過ぎてヒャッホウ!なアメリカ!その中でも1997年のNY(ニューヨーク)はヤバ過ぎて政府から塀で隔離される様な場所になっちゃってます。映画の製作年が1981年ですから、中々にすぐそこにある近未来の設定ですな、うむ。
瓦礫の山に乗り捨てられた車、そこかしこで燃え盛る炎、、荒廃してますねぇ、NYよ!囚人達がウジャウジャいてNYを支配してるんですもんねぇ。ああっ、何てステキな街なんだ!NY!

そんな荒廃したニューヨークを片目眼帯、筋肉ムキムキのカート・ラッセルが銃を担いでうろつく物語。

はい!もう好きです!もう既に冒頭15分位で面白いと確信してしまっております(笑)。本作を観てると、察するに製作予算が少なそうなんですよね。劇中は殆ど夜の荒廃したNYが舞台で周りのセットのチャチさを暗くする事で分からないようにしてたり。他にも道にある瓦礫や壊れた車も、ポンと置いてある置物っぽさを感じるっていうか。ハリウッド映画ではありますが、本作がランクとしてはB級もしくはC級クラスの立ち位置にある作品なのが伺えます。しかしながら、それでも充分、魅力的なんです。地下に住むゾンビみたいな囚人、演劇を楽しむ浮浪者、女性を襲うギャングなど、バリバリのヤバイ雰囲気と個性を持つキャストが世界観に説得力を持てせてるのでチャチさとか全然気にならないんです。塀に覆われたニューヨークは非常にコンパクトな世界観ですが、ヤバイ場所なんだゾ感はビシビシに感じます。そんな訳で荒廃した近未来は製作費低めでも魅力的でございます。

人気ゲーム「メタルギア」と本作の関係!

主人公スネーク・プリスキンは囚人でありながら拉致された大統領の救出作戦を任せられる羽目に。しかも警備所長ホークからは「24時間以内に大統領を救出できなかったらお前も死ぬからな」と脅される始末。囚人も悪いけど政府側と言うか権力側も悪どいのは荒廃した時代の特徴ですね、うむ。因みに主人公、経歴が半端ない!元陸軍特殊部隊「ブラックベレー」に所属し、前科は金塊強盗!な、何ちゅうワルや、スネークはんw、金塊強盗って悪過ぎて爆笑ですよ、もう!にしてもスネーク役カート・ラッセルはワルのプロフェッショナルを演じたらピカイチですね。特に、ここら辺の80〜90年代のラッセルはアクション映画で放つ存在感がホント最高。ハードでカッコいい主人公スネークなんだけど彼が大統領を救出に向かう理由は「死にたくないし自由にしてもらえるから」。このやらされてる感と言うか大統領救出を嫌々引き受けるのがダークヒーローぽくて好き(笑)。それにしても主人公スネーク、、見れば見る程、とあるキャラクターに似てるんですよね。そうなんです、そうなんですよ(強めw)!スネーク・ブリスキン演じる眼帯ラッセルは「メタルギア」スネークに激似なんですよ!
「メタルギア」シリーズっていうのは初代PS〜後継機で発売された潜入アクションゲーム。超ヒット作で自分も大好きなんですが、そのゲームの主人公スネークに激似なんです、俳優カート・ラッセルって人は。大統領救出の為にニューヨーク街に潜入し無線で会話する姿とか、ほぼ「メタルギア」シリーズの主人公スネーク状態。本作のスネーク・ブリスキンと「メタルギア」の主人公スネーク。はてさて人気ゲーム「メタルギア」と本作の関係とは!、、って言っても、まぁここまで外見が似てる以上、明らかに関係ある訳です(笑)。そうじゃなかったらパクリ騒動レベルですよ、そりゃw。
実を言うと主人公スネーク・プリスキンをモデルにして作られたキャラクターが「メタルギア」のスネークなんです。どっちもスネークとスネークなので分かりにくいw。この点は「メタルギア」シリーズ生みの親である小島秀雄氏が公言してますからね。そりゃ似るわな(笑)。本作では主人公スネーク・プリスキンの筋肉ムキムキのワルさをたっぷり味わうのも良し、「メタルギア」スネークに激似な外見を楽しむのも良し。一粒で2度美味しい男スネーク・プリスキン。ふむふむ、魅力的な男ですわ。

余談ですが「メタルギア」って絶対、実写映画化されると思うんですよね。ファンの贔屓目抜きの評価をしても、めっちゃハリウッド映画向きのゲームですし。その場合の主演、スネーク役はもうカート・ラッセルで決まりですよね。もう似過ぎてて、この人以外考えられないっちゅうにw。
この人がメタルギアシリーズ主人公スネーク!似てるでしょ!

強烈な風刺!ギャングの黒人リーダー「デューク」に散々な目に遭う白人大統領!

荒廃したニューヨークを支配する囚人やギャング達。そこにはアメリカ社会を強烈に風刺する光景が、どバーンと広がっております。大統領を拉致った囚人とギャング達。そんな奴らを束ねるリーダー「デューク」のキャラがまぁ悪い悪い。拉致った大統領を的にして銃を撃ちまくり大統領の怯える姿にニヤニヤするデューク、彼は黒人なんですよね。黒人であるデュークが「俺は誰だ?」と尋ねると大統領が「貴方はニューヨークのナンバー1!デューク様です」とビビりまくりの必死さで答える、この光景。正に風刺ってます(意味不明な造語w)。
要するに「1997年の荒廃した近未来では人種間に於いて、白人の優位性は無くなってるんだヨ、馬鹿野郎!」とでも言いたげな強烈なメッセージ性を感じます。ギャングの黒人リーダー「デューク」に散々な目に遭う白人大統領の姿。原作者カーペンターの風刺が炸裂してる、エグい名場面ですね。更にエグい場面として印象的なのはスネークに助け出された大統領が腹いせにデュークを撃ち殺す場面です。やられたらやり返す思考の大統領は嬉々として自分を苦しめたデュークを撃ち殺す、ディス・イズ・クソ野郎っぷり(笑)。デュークと大統領、、黒人と白人の終わりなき人種間闘争が近未来でも存在してしまうサイテーさ。この溜息しか出ない胸糞悪い場面、、めちゃくちゃ大好きです(笑)。

そんでもって助け出されたクソ大統領は偉そうに「アメリカこそリーダーである」的な演説を世界へ向け発信しようとしますが、そこはダークヒーロー主人公スネークが許しませんとも。演説に必要な「超ミラクル大事な機密録音テープ」をすり替え演説事ぶっ潰す、そんな荒技を最後にブチかましてくれます。大統領は口アングリ、、ざまぁw、です。この爽快感あるラストの中、スネークは彼らしい無表情でクールな感じはブレず。でも内心は「お偉いクソ大統領さんの思う様にはいかせんわい!マヌケが!俺様スネークを舐めんなよ!」と思ってるはず(笑)。偉そうな権力者、もっと言うと偉そうなアメリカって国そのものに一泡吹かせずにはいられない質のスネーク・プリスキン、、あんた最高や(エセ関西弁w)

1980年代の主流?モサッとしたアクション!

荒廃した世界観が好き、スネークが好き、悪い奴らもクズ大統領も好き。自分にとっては「好き」の要素しかない本作なんですが難点と言うか、むっちゃ嫌いな点があるんですよね。それがアクションシーンなんです。スネークが銃を撃つ場面は問題無くカッコ良くて燃えられるのですが、問題は格闘アクションシーンです。何て言いますか動きが酷いです。これと言ったカット割りやカメラワークも無く、ただ俳優の鈍い動きを映してるだけの残念な場面が多数です。その中でも1番の駄目シーンはリング上でスネークとレスラーが殺し合う所です。はい、敵レスラーがパンチしてきたから、避けます、ヨイショ、あっここでスネークは苦しそうな表情します、はい、どうぞ、、みたいな。「これリハーサルなんじゃないか?もしくはメイキング映像?」と言いたくなる位に明らかに訓練不足のモサっとしたアクションを見せる主演カート・ラッセルと敵レスラーの動きは正直萎えます。これが1980年代アクション映画の主流なんですかね?だとしたら、うーむ、かなりキツイぞ〜(笑)。

世界観と主人公が大好き過ぎて、基本的に冷静な評価とか出来ない位なんですけど格闘アクション部分に関してはアクション映画好きとして大いに文句アリです。正直、格闘アクションの酷さで本作の印象かなり悪くなってます。本作のモサモサ格闘を観て古臭い又はつまらないと感じる人も多い筈。それ位に映画「ニューヨーク1997」のモサっとしたアクションが嫌いなんですよね〜w。

制作秘話

  • ギャングの黒人リーダー「デューク」を演じたアイザック・ヘイズは71年「黒いシャフト」テーマ曲で全米1位を獲得したアーティスト。
  • 大統領役ドナルド・プレザンスは映画「ハロウィン」のルーミス医師で有名。
  • 「エンド・オブ・ホワイトハウス」の俳優ジェラール・バトラーを主演に迎え本作のリメイクの話が出ているが未だ実現していない。
  • 「ニューヨーク1997」権利元CanalPlusは本作に酷似している「メタルギアソリッド」を制作したゲーム会社コナミと小島秀雄相手に訴訟を検討していたが原作者ジョン・カーペンターが止めた。
  • リング上でスネークと殺し合う悪役はレスラーとして活躍するオックス・ベーカー。日本でも昭和を代表する外国人レスラーとして有名

ニューヨーク1997 のオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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