こんにちは、ぽんぽです。さて前作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に触れた事でモキュメンタリー映画なるジャンルの虜となった自分w。だからこそ十数年振りとなる続編への期待がむっちゃ大きいんですよね。と言う訳で公開初日に続編となる本作を鑑賞しに劇場へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「ブレア・ウィッチ 50点(感想ネタバレ)」
作品情報
2016年劇場公開 アメリカ ジャンル:ホラー 監督 アダム・ウィンガード 出演者 バロリー・カリー、ジェームズ・アレン・マキューン、ウェス・ロビンソン、キャリー・ヘルナンデス
あらすじ
あの事件から20年後、ヘザーの弟ジェームズが姉らしき人物の映った映像をYouTube見つける。そして、ジェームズは仲間とともに、森の中へ足を踏み入れる。(映画comより抜粋)
目次
・前作を観ていないと楽しめない続編!
・傷口からヒル、首折れ!ホラー描写は前作以上!
・考察で魔女の正体が判明?
・製作秘話
・ブレア・ウィッチのオススメ度は?面白いのか?
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前作を観ていないと楽しめない続編!
前作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で行方不明となった姉ヘザーを探す為に弟ジェームスは友達3人と、魔女が住むと言われる忌まわしいブラック・ヒルズの森へ。このブラック・ヒルズの森のヤバさを説明する導入部分が、あっさりしているのは明らかに前作を観ている事が前提なので前作の鑑賞は必須かと。 逆に前作を観ていれば序盤から楽しめる要素が幾つもあって楽しいです。 例えば前作の姉ヘザー達はフザけ半分の軽装でブラック・ヒルズの森に入った為、遭難&魔女?らしき怪奇現象という危機的状況のダブルパンチで全滅しましたよね。でも今回の弟ジェームス達は姉の捜索が目的な上にブラック・ヒルズの森が危険な場所だという認識もある為、準備万端の状態で森に向かいます。 「姉を見つけてやる。オマケに森の真相も突き止めてやる」 と言った志ゆえ無線機、GPS、ドローン、携帯、野営用のテント、カメラの重装備で森へ臨むジェームス達は前作ファンからすると、「魔女が住む森へリベンジしに行く奴ら」な感じがして燃える展開なんですよね。 他にもオカルトサイトを運営する二人組レーンとタニアが語る胡散臭い話も前作を知る身としては楽しいんですよねぇw。 姉ヘザーが行方不明になる直前、最後に訪れた「廃墟の家」にまつわる話やブラック・ヒルズの森が呪われるきっかけとなった女性の話など2人は前作で謎だった部分を多く語るのでファンとしてはテンション上がりますw。 ええ、ハイ、これでもうお分かりでしょうw。 本作は前作を観てないと楽しめない続編となっております。そこはご注意をw。
傷口からヒル、首折れ!ホラー描写は前作以上!
前作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で一番退屈したのは姉ヘザー達が言い争うシーンや森を彷徨うシーン。姉ヘザー達はお馬鹿で自分勝手な奴らの集まりなので感情移入も出来ず、、みたいな。 しかし本作の場合はジェームス達が魅力的なので言い争いや森を彷徨うシーンも退屈に感じないのです。 ジェームスは姉探し、同行する友達3人も森の伝説を馬鹿にしつつも何だかんだ言って、ジェームスの姉探しに協力する良い奴らなんですよねぇ。だからこそ、感情移入するし好きにもなれるし、そんな魅力的なジェームス一行が言い争ったり、森を彷徨う姿は思いの外、引き込まれて自分の事の様にヤキモキしてしまいます。 更にホラー描写も前作以上で嬉しいです。 魔女っぽい女性の笑い声、怪物?の鳴き声などストレートな恐怖描写が多数あります。特に目に見えない呪いの力?で体がへし折れる瞬間や、傷口から寄生したヒル?が這い出るシーンなど、ホラー&グロ描写は前作以上に直接的でむっちゃ好みw。 それと前作の姉ヘザー達はビデオカメラ一つで撮影する手法でしたが、本作のジェームス達は4人それぞれにアクションカメラという体に取り付けるタイプのカメラを使用しています。 結果、各々のアクションカメラ視点による映像が飛び交い、臨調感が抜群! 特に森でジェームス達4人とオカルトサイトを運営する2人組の言い争いも前作以上のピリ付き感w。 前作の古いビデオカメラとは違い最新アクションカメラで撮られた鮮明でスタイリッシュな映像も好きです。 ただまぁ、映像がスタイリッシュな分、前作に感じた胡散臭い雰囲気は鳴りを潜めてしまい、モキュメンタリー映画としての要素は弱いかもしれません。 あと本作みたいなスタイリッシュな映像&手ブレ演出の映画って、巷によくある凡作POVホラーとなんら変わらない気もしますし。
考察で魔女の正体が判明?
前作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を超えるホラー描写で一人また一人と姿を消していき、残ったのはジェームスとリサの2人。そして彼らが辿り着くのは前作でもお馴染みのあの廃墟の家。そして何と、そこには魔女らしき女性?幽霊?の姿が一瞬見えたり、怪物が襲ってきたり、、。 ええ、そこなんですよw。 ジェームスとリサが廃墟の家に入った時点で「なんだぁ。どうせ前作と同じで全滅して終わりってオチだろうな」とがっかりしてたんですが、そこからが意外。 何と一瞬とは言え、ガッツリ魔女と怪物の姿が出てくるとは! 謎が謎のまま終わると思っていたら、思いがけず魔女の森の真相に迫れそうな潔い展開にテンション爆上がりですよ。まぁ、勿論、魔女も怪物も一瞬だけですし、結局、前作同様にジェームス達も全滅してしまうラストにはなりますけどね。 さて、魔女と怪物がガッツリ出てくる大ヒントが炸裂したラストのお陰で魔女の森と言われる「ブラック・ヒルズの森」の真相と全貌が見えてきた、、気がしますw。気分は既に金田一少年か名探偵コナンか(イタイw)。 魔女の正体は?あの怪物の正体は?廃墟の家や森は本当に呪われてる? これらの点を踏まえて自分なりのヌルい考察をダラダラ述べていこうと思いますw。 まず押さえておくべき事件は2つです。 「子供の生き血を抜く儀式を行ったとして魔女裁判にかけられ、ブラック・ヒルズの森で拷問死した女性エリー・ケドワード。彼女の死後、森では行方不明が多発するようになった」 「ラスティン・バーという男が子供8人を誘拐し7人を殺し、残った1人を監禁した後、バーはそのまま自殺。生前、彼は子供を殺せという老婆の声を聞いたと証言している。そしてバーの死後、屋根裏部屋と地下道を持つ彼の家は焼失した」 本作で語られる、この2つの事件から考察するに 【魔女の正体は蘇った女性エリー・ケドワード!】 森で死んだエリーが魔女として蘇った。実体は無いかも?。呪いで人を殺せる。人間の生き血を使った儀式を行う目的で人を殺してるのかも。 【怪物の正体は生き残った子供!】 バーに殺されず生き残った子供が家の屋根裏もしくは地下道に監禁され怪物化した。森に迷い込んだ人間を誘拐し魔女に生贄として捧げる下僕。恐らくラスティン・バーも魔女の下僕で、魔女の命令により子供を誘拐し殺していた可能性大。もし下僕が死んだ場合は、魔女に生贄を捧げる仕事は受け継がれる場合あり。 バー→生き残った子供→オカルトサイト運営者レーンへ受け継がれたかも? 【廃墟の家はラスティン・バーの家!】 廃墟の家は自殺したラスティン・バーの家。焼失し屋根裏部屋と地下道が残るだけの廃墟は魔女と怪物の住処。 【やっぱりブラック・ヒルズの森は呪われてる!】 前作の姉ヘザー達、本作の弟ジェームス達の時間感覚や方向感覚が狂う現象は説明付かずw。多分、森は本当に呪われてるw。 とまぁ、こんな感じでどうでしょうかねw。 廃墟の家、魔女、怪物、何故かリサに襲い掛かったレーンといった、本作の謎な部分はこれで説明が付くはず。 ただねぇ、偉そうに考察してるんですが、そもそも廃墟の家で魔女も怪物もガッツリ姿を見せてしまってるし、そもそも時間と方向感覚を狂わす森の存在は単純に「呪われてる」以外の説明が無理だったりするのでw。ぶっちゃけ考察する程でも無い位に魔女の正体含め、色々な謎がストレートに判明してますw。 それとスタイリッシュな映像と直接的なホラー描写により、エンタメ性は上がっているのですが、そこに一人称視点の手ブレ演出が加わる為、よくある凡作POVホラーに陥いる事態に。元祖モキュメンタリー映画として名を馳せた前作の胡散臭さもスタイリッシュさに負けて何処かへ行ってしまった感じですかねw。 ホラー描写がストレートゆえ、モキュメンタリー要素が薄れ凡作POVホラー状態の本作ですが、実は続編としては真摯で丁寧に作られてる気がするんです。 廃墟の家、魔女、森という前作で残された謎については、劇中に散りばめられた登場人物達のセリフの内容で察しが付きますし、何よりも魔女の正体を真正面から言及し姿までガッツリ出しちゃう、本作の大胆さが好きです。 偉大な前作に臆する事なく、設定をガッツリ引き継ぎ、ガッツリ謎を解明する姿勢が感じられる続編って感じで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」ファンとしては、そこが嬉しいんですよね。
総評
前作「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観ていないと楽しめない続編となっております。 前作を未見の方にとってはモキュメンタリー要素も薄い凡作POVホラーかと。 しかしファンであるなら、前作の謎や設定が散りばめられたセリフが楽しめますし、魔女の正体を真正面から解明するストレートな姿勢は個人的に好感度大でした。 そのストレートなホラー描写により考察するまでも無いくらい魔女の正体や怪物の正体が判明したのは意外でした。 うむ、ファンムービーとしては十分、合格点かと思います。
製作秘話
- 続編製作当初は1600年代の魔女を主役にした物語を作る案も出たがボツになった。
- 一作目でヘザー達が行方不明となる廃墟の家は映画公開後、観光地となりファンが押し寄せる事態になってしまい、迷惑がった持ち主は廃墟の家を取り壊してしまったとの事。その為、今回の続編では廃墟の家を新たにセットで作り直している。
- 劇中でジェームズ達が体に取り付けるアクションカメラは市販の物。
- アダム・ウィンガード監督曰く「リアリティを出す為に本作では知名度の低い役者を起用した」との事。しかし知名度が低いと同時にアドリブや自然な会話など高い演技力も求められる為、キャストの人選は難航したとの事。
- ヘザーの弟である主人公ジェームズ役に俳優ジェームズ・アレン・マキューンを起用した理由についてアダム監督は「彼の持つ優しさやもろさが役に合っていた」と語っている。因みに役柄と俳優の名前が同じ「ジェームズ」である点については単なる偶然との事。
- 主演ジェームズ・アレン・マキューンはホラー映画に関しては全く興味が無く、大ヒットホラーの続編である本作への出演が決まった際も実感は無かったとの事。
ブレア・ウィッチのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 50点
個人的に超好き❗️
↓U-NEXTで前作と本作「ブレア・ウィッチ」視聴可能です!
本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
↓続編としては合格点かと。
↓元祖モキュメンタリー映画「ブレアウィッチプロジェクト」の感想も載せてますので、宜しければご覧下さい〜。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作