ジャーヘッド3 撃砕 60点(感想ネタバレ)

こんにちは、ぽんぽです。前作「ジャーヘッド2 奪還」が意外なクオリティを有するB級アクションへと変貌した為、続編となる本作も期待大。ではでは本作の見所や製作秘話含め紹介していきたいと思います。

「ジャーヘッド3 撃砕は前作の路線を踏襲したB級軍事アクション物。主演チャーリー・ウェバーの華の無さが逆に軍人らしい」

予告編

作品情報

2015年製作 アメリカ
ジャンル: アクション
監督 ウィリアム・カウフマン
出演者  チャーリー・ウェバー。スコット・アドキンス、サーシャ・ジャクソン、デニス・ヘイスバード

あらすじ

中東の米国大使館を護衛する任務に就いた海兵隊伍長オルブライト。しばらくは平穏な状態が続いていたが、武装勢力による突然の奇襲攻撃で、オルブライトのチームは不意を突かれる。
攻撃の目的は、大使館の情報提供者を殺すことだった。抗争は、過激な包囲攻撃戦へとエスカレートしていく(映画comより抜粋)

主演チャーリー・ウェバーの華の無さが一兵卒っぽくて良い。脇を固めるには意外と豪華な役者陣

主演チャーリー・ウェバー、登場した瞬間に地味さ加減が半端無い。

「何て華の無い主演なんだ、この人は」と思ったりもしたんですが、それが良い方向に。

地味で華が無い感じがスンゴイ軍人っぽいんですよね、これが。軍人特有の「こいつが死んでも代わりはいる」感があるっていうか。国にとって有事の消耗品として扱われそうなルックス。要するにめっちゃ、ハマっております。しかも演じるオルブライト伍長は実戦経験無し。このシリーズ、実戦経験無しの軍人が主役っていうのは、多分シリーズ通しての共通点ですね。

そんな地味で華無し主演を支える脇役は意外と豪華です。

まずは次世代のヴァンダムと称されるアクション俳優スコット・アドキンス。実戦経験無しな主役をカバーすべく大使館防衛戦では頼もしい無双っぷりを発揮する一等兵を演じております。

流石はアクション俳優スコットはん、銃を構えた瞬間にみなぎるヒロイズムに痺れます。

そんでもって、スーパーちょい役ながらも大物オーラ全開なデニス・ヘイスバード。デニスが演じるは「ジャーヘッド」1作目でも登場してきたリンカン少佐。大使館で孤立したオルブライト達を救出する、オイシイ役なんですけど、結局救出に駆けつけた時は既に遅くオルブライト達が敵をほぼほぼ倒しちゃった後っていうオチ(笑)リンカン少佐の戦いっぷりは観たかったゾ、そこだけ残念です。

華の無さゆえに逆に軍人っぽい主演チャーリー(出典https://youtu.be/osbmVhFY7Z0)

敵陣ど真ん中で繰り広げられる大使館防衛戦は最高に苛烈。銃撃戦のオンパレードの魅力

中東のアメリカ大使館は最初っから、そこら中でデモが繰り広げられてるヤバさ。でも、そのヤバさが日常になっている故に何処か気が抜けて油断している現地のアメリカ軍兵士達の姿、、、

「あ、これ、ヤバイだろ、絶対襲われるだろ」感ビシビシに感じます。だからこそ、不謹慎ながらワクワク。

そんな期待にしっかり応えてくれます、本作は。大使館にテロリストが突っ込んできた後はラストまで、ほぼ銃撃戦のオンパレードです。うーん、最高。

圧倒的な物量で大使館に襲い掛かるテロリストに狙撃や建物内での至近距離銃撃戦で応戦する海兵隊員の姿、ナイスです。自分、映画の中の銃撃戦とか永遠に観ていたいタイプなので、たっぷり堪能しました。

ただ不満点も。建物内で敵と出くわし止む無く、接近格闘戦に雪崩れ込む場面がイマイチでして。

海兵隊員が「そいつ倒したら、こっちも頼むぜ」みたいな軽口を叩きながら敵と格闘してる感じが「イヤイヤ、殺し合いしてるのに呑気過ぎじゃ、、」みたいな所があって。

やっぱ軍事アクション物ではアクションはあくまでもシリアスモードで見せて欲しいんですよね。軽口叩きながら敵をぶっ倒すアクションコメディーっぽい所、いらんのです。

男臭い「ジャーヘッド 撃砕」で光る紅一点な女優、サーシャ・ジャクソン

本作では海兵隊員達に守られる立場の大使館員。むしろ足手まといともなる大使館員。そんな大使館員の中でも果敢に銃を持ち戦う女性大使館員オリヴィアは何故だかまぁ、銃撃戦でも見事な戦いぶりなんですよね。それもその筈、、オリヴィアはバリバリのアメリカ工作員でして。現地で金をばら撒き情報収集から政治的な買収まで裏工作しまくり。

このオリヴィアの劇中で口のする言葉がまぁ、皮肉。「中東の夢や希望、命と金は車で例えると両輪なの」と。

このニュアンスって命がけで戦う海兵隊員にとっては結構複雑ですよね。何故なら海兵隊員はアメリカ大使館員を守る為の戦いをしてるんですけど、同時にかなりダークなアメリカ政府の裏金を守ってる事にもなる訳で。

信じる物もしくは守るべき物の為に散々命張って任務を全うしてるオルブライトにとって、オリヴィアの言葉は「は?こいつ何言ってんだ」とムカつくのもめっちゃ分かるんですよね。

こんだけ命張って頑張ってんのに、「政治のグレーな部分提示してくんじゃねぇよ。」みたいな。

爽快なB級軍事アクションを楽しんでたら、むっちゃ嫌な言葉を投げかけてくるオリヴィア、やるじゃん。問題提起って奴をしてきやがります(笑)

因みにオリヴィアを演じる女優は英国出身のサーシャ・ジャクソン。銃を構える様も絵になりますな。

女優サーシャ、銃を構える様も絵になる(出典https://youtu.be/osbmVhFY7Z0)

製作秘話

  • オルブライト役の主演チャーリー・ウェバーは本作がアクション映画初出演。
  • 主演チャーリー・ウェバーは映画「メジャー・リーグ」を観て以来、デニス・ヘイスバードのファンだった為、共演が叶い感激したとの事。
  • 激しい銃声が鳴り響く本作だが撮影現場では銃声がしない撮影用の銃を使い撮影した為、出演者達が銃を撃つ度に自らの言葉で「バン!バン!」と言いながら銃撃戦を繰り広げる様子に出演者達は「撮影現場の銃撃戦シーンはかなり滑稽だった」と語っている。
  • 監督ウィリアム・カウフマンは元軍人。

総評

前作「ジャーヘッド2 奪還」の路線を踏襲したB級軍事アクションとして楽しめましたぁ。より爽快によりたっぷりと銃撃戦が堪能できますです、ハイ。主演チャーリー・ウェバーの華の無さが役にも合ってましたし。

ジャーヘッドシリーズはこの路線を守りながら永遠に続編を作り続けて欲しいです(笑)

ジャーヘッド3 撃砕は面白いのか?オススメ度は?

オススメ度   60点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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