こんにちは、ぽんぽです。知らない内に続編が作られているB級軍事アクション物と言えば「ジャーヘッド」シリーズ!!前作「ジャーヘッド3 」がちゃんと面白かったので今回のも地味に楽しみです。ふむふむ、今度は36時間との副題が。良いじゃん、良いじゃん、良い感じのタイトルじゃんw。今回も偶然、見つけ、偶然、鑑賞に至るという偶然っぷり(しつこい)ではでは本作の見所や感想を紹介していきたいと思います。
「ジャーヘッド-36時間-の主人公は実戦経験豊富な上にバリバリの戦術家」
作品情報
2019年製作 アメリカ ジャンル: アクション 監督&脚本 ドン・マイケル・ポール 出演者 アマウリー・ノラスコ、デヴォン・サワ、ロバート・パトリック、ヤエル・エイタン、アモス・タマム
あらすじ
アメリカ上院議員の息子ジャクソン少佐が拉致される事態が発生。36時間以内にジャクソンを助けるため、イスラエル軍とアメリカ海兵隊の少数精鋭チームが共同作戦を開始。(映画comより抜粋)
今度の主人公は実戦経験豊富な歴戦の兵士。強面ながらも華のある俳優アマウリー・ノラスコ
「ジャーヘッド」シリーズと言えば、主人公は実戦経験無しの新米兵士ってのが鉄板の設定だったんですけど、今回は違います。
実戦経験豊富な歴戦の兵士が主人公なんです。
戦闘力高めなデイヴ・トーレスを演じる俳優さんはアマウリー・ノラスコ。この怖い顔、海外ドラマ「プリズンブレイク」で馴染み深い方も多いかと思います(笑)
流石は超ヒット海外ドラマで主要キャストを務めただけあるスター性。怖い顔なんだけど華があるんですよね、アマウリー・ノラスコって。
「ジャーヘッド2」並びに「ジャーヘッド3」の欠点だった「主演俳優の華の無さ問題」がバッチリ改善されてます、何気に。
アマウリーさん、銃を撃つ姿も凶悪で最高です。そんでもって中東にいても違和感無い風貌、、、っていうか一瞬テロリスト側に見えなくもない強面(笑)
そんな華のあるスター性と強面が魅力なマウリー・ノラスコが運悪く命がけの救出任務に巻き込まれる展開、もう文句無しの期待通り感ったらないです。しかも演じるデイヴ・トーレスは過去の救出作戦でヘマをした苦い経験を持ってる訳で。そんな彼が否応無く再び救出作戦に巻き込まれるデイヴの不憫さ。そんでもって過去のヘマした自分と無理矢理向き合わなくちゃいけなくなる位に緊迫した戦闘。この理不尽さ、、これぞ戦争、、これぞ兵士ってな展開、マジ燃えます。
暗闇での潜入戦は物足りずもラストの奇襲戦では期待を裏切らない銃撃戦を堪能
本作主人公デイヴ・トーレスは歴戦の兵士な上にかなりの戦術家って設定なんですけど、それが活かされる場面が少な目。暗闇で敵地に潜入、人質奪還の時にも死体を使った敵の爆弾トラップに見事に引っかかって仲間が死ぬ所とか。
戦術家なら、そこら辺、明らかに胡散臭い敵のトラップとか見抜いて欲しいなぁと思ったり。
ラストの人質を搬送する敵の車列に奇襲をかける所は良かったです。戦術家らしく車列への攻撃作戦を的確に仲間に指示していくデイヴ、カッコ良いですな。しかも敵の車列は長いしまぁ結構な数。敵多そうだなぁと一瞬で分かる感じ。明らかに奇襲かけた後は大勢の敵相手に銃撃戦を繰り広げる事になる訳で。
敵多数vs少数精鋭部隊の構図。もう、その光景こそ、これぞ「ジャーヘッド」。
ってな訳で暗闇での救出作戦は物足りないながらもラストの敵車列への奇襲攻撃ではたっぷりとデイヴらの頼もしい果敢な戦いっぷりが堪能できます。
アメリカ的なヒロイズムの終焉を予告する苦い結末
何よりも本作の衝撃的な所は主人公が敵の狙撃で死ぬ結末ですよ。シリア派武装組織BFGのテロリストが発した
「この戦争は終わらない。ヒロイズムの終焉を見るまでわな」の重み、半端無いです。
この言葉がガッツリとラストに繋がってくるんですよね、救出に成功した主人公の「死」を持って。アメリカって国もしくはアメリカ軍の持つ「ヒロイズム」は人質救出で保てたけど、一人の兵士の「ヒロイズム」は「死」を持って終焉を迎えるって言う、、何というビターな結末。
「戦争は綺麗事じゃんねぇんだよ、ボケ」
なメッセージしかと受け取りましたです、ハイ。
自分の様に本作をB級軍事アクション物として頭空っぽなまま観ていた人間にラストでガッツリ、説教垂れてくれる感じ、、有り難い様な、余計な様な(笑)
総評
序盤で戦闘機と地対空ミサイルの追いかけっこ場面では「おっ結構お金かかってんじゃん」と思ったのですが、そんな期待はそこまで。その後は暗闇戦と車列奇襲攻撃戦のみの以外にコンパクトな作り。まぁ、そんなお金かかってないけど、銃撃戦だけはたっぷり見せてくれる。そんな2以降の「ジャーヘッド」シリーズの良さはガッツリ引き継いでくれてます、本作。
何よりも主演アマウリー・ノラスコが普通に良い。シリーズ屈指のスター性持ってます。あの怖い顔、最高。
ただなぁ、ラストの主人公の死に方は後味悪し、ですね。敵残党から狙撃されてジ・エンドな感じはちょいイマイチ。
要するに「戦争は終わらない」って言う苦いメッセージなんだろうけど、頭空っぽにして楽しめるB級軍事アクションで、その問題突きつけられても、ちょい萎える。
そういったグレーな問題提起は、もっと腰を据えたドラマ映画で観たいですし。本作でそれやらんでも良いだろうに、みたいな。
ジャーヘッド-36時間-は面白いのか?オススメ度は?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
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オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作