こんにちは、ぽんぽです。近々「ブレアウィッチ」なる面白そうなホラー映画が公開される事を知ったのですが、どうやら続編らしい?って事は前作は観ておかねば!と思い立ち本作「ブレアウィッチプロジェクト」の鑑賞へ。十数年前の作品である事に驚きながらも、当時はまだ子供だったなぁと懐かしさでしみじみw。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト 40点(感想ネタバレ)」
作品情報
1999年劇場公開 アメリカ ジャンル:ホラー 監督&製作&脚本 ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス 出演者 ヘザー・ドナヒュー、マイケル・C ・ウィリアムズ、ジョシュア・レナード
あらすじ
モンゴメリー・カレッジの生徒、ヘザー、ジョシュ、マイク。3人はバーキッツヴィルに残る伝説“ブレア・ウィッチ(ブレアの魔女)”についてのドキュメンタリー・フィルムの撮影の為、森へと入っていく(映画comより抜粋)
目次
・嘘か本当か?ドキュメンタリー風の映画「モキュメンタリー」の元祖!
・森では主演俳優3人による単なるイライラ選手権が始まり怖くない?
・ラストの意味不明さに負けるな!自分なりに魔女の正体を考察!
・総評
・製作秘話
・ブレア・ウィッチ・プロジェクトのオススメ度は?面白いのか?
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嘘か本当か?ドキュメンタリー風の映画「モキュメンタリー」の元祖!
「バーキッツビルにある森では行方不明が続出していて、どうやら魔女のせいらしい」 と言う昔からの都市伝説に興味を持ち、真相を暴くドキュメンタリー映画「ブレアウィッチプロジェクト」の撮影の為にミシガン州バーキッツビルを訪れた学生ヘザー、ジョシュ、マイクの3人。映画制作に興味があったり、ホラーが好きな学生だったら、これ位の行動は当然するだろうなと納得。 また、こういう奴らがいずれハリウッド映画界に就職したりして面白いホラー映画作るんだろうなとか、ふと思ったり。あと、この3人は映画制作っていう真っ当な目的を持ってるけど、現在ならYouTuberが動画再生回数を稼ぐ為に全く同じ事をやりそうな気もするなぁw。 因みにこの主演俳優3人は本名での出演なので、そこも地味に良い感じでリアリティ出てます。 さて3人は早速、撮影の為に先ずはバーキッツビルで町の住人に取材するのですが不穏な話のオンパレードで楽し過ぎますw。 「1800年には森の中でババアが宙に浮いてたらしい」 「1940年には子供が40人、森で行方不明になったらしい」 「森で死んでた男達の遺体は腹から腸が引きずり出されてたらしい」 ほうほう、ふむふむ、何ともまぁ不穏で胡散臭い話ばかりする町の住人に爆笑ですw。しかも町の住人も「嘘か本当か分からないけど怖いわねぇ」みたいな自然な態度なので逆に信憑性が出てきてしまう始末w。「そりゃ、近所にこんな都市伝説あったら行ってみたくなるわな」とヘザー達により一層、感情移入出来る名シーンです。恐らく本作で1番楽しくてワクワク出来るのは、この取材シーンがピークな気がするんですけどw。 しまいには魔女を目撃したメアリーなる老女まで出てきて 「魔女は顔がおばあさんで全身毛むくじゃらだった」 との強烈な証言をブチカマしていて最高ですw。 「メアリーさん、あんたの方が魔女っぽいよ!」と言いたくなる怪しげな老女がナイスキャラw 本名で出演する等身大の学生3人、町の住人達の胡散臭いのに少しだけリアリティある都市伝説の数々! こんな感じで低予算なのに町の住人(エキストラ)が出てきたりしてストーリーの導入部分が丁寧なんですよね。その丁寧さが「モキュメンタリー」に必要不可欠で本作には、それがバッチリある! 嘘か本当か?視聴者を翻弄するドキュメンタリー風の映画「モキュメンタリー」の元祖とも言われる本作は、その称号に相応しいクオリティを冒頭からしっかりと観せてくれます。
森では主演俳優3人による単なるイライラ選手権が始まり怖くない?
町での取材が済んだヘザー達3人は遂に魔女がいると噂される森ヘ。ただし、この森で3人が撮影する展開以降が結構ダレるんですよね。 森に入り暫くすると地図を無くしたと騒ぎ出す3人はお互いに責任をなすり付けあう事になるんですが俳優の演技や演出が上手くて此方までイライラする事にw。 正に誰が視聴者をイラつかせるかの1番を決めるイライラ選手権が始まってる感じ(何じゃそりゃw)。そして当然の事ながら森の中で迷い遭難寸前の事態となる中、夜になるとテントの周りでは不気味な出来事が起こりまくる流れへ。 しかしながら、その不気味な出来事も何者かが石の置物を置いていったとか、物音がする程度で正に不気味さ程度なので怖くないw。途中でジュシュアが行方不明になり、彼の体の一部らしき部分(指か舌?)が血だらけで見つかるシーンは多少グロくて良かったですけど、そのシーン以外は特に怖くない(2回目w)。 肝心の森に入った後の展開に於いて恐怖が薄れてしまう原因は恐らく森自体にあると思うんです。 3人が撮影に向かう魔女が住むって噂の森が意外と見晴らしが良いんですよね。物凄い感じの葉や枝が生い茂ってる森ではないので、上を見上げれば太陽は見えるし空も綺麗だし、周囲の見晴らしも良いので魔女みたいな不審者が近付いてきたら分かるレベルなので基本怖くないw。 本作の要である不気味な森が意外と見晴らしが良くて不気味じゃないって撮影する場所の選択ミスかもw。 更に恐怖が薄れてしまう原因は時代設定ですかね。 誰もがGPS付きスマホを携帯する2016年の只今、森で携帯も無く迷う学生3人の姿に共感出来ない問題です。そりゃ、劇中の設定が1994年ですから学生がスマホみたいな携帯を持っていないのは十分承知ではありますが、だからといって感情移入出来るかと言うと出来ない訳でして。 森で迷いお互い罵り合うヘザー達に 「いや、スマホ使ってMAPググれよ!って言うか電話しろよ!」 と観ていて冷静に思う事が多くて萎えてしまうのが残念です。 でも、それって作品の問題じゃ無くて観る側の問題なんですけどね。普通に1999年の劇場公開時に本作を鑑賞したら、スマホの事は別に気にならないだろうし。そこは製作陣に申し訳無い感じw。 ワタクシ、只今、2016年に初めて本作を鑑賞し、色々ケチ付けております。 森に入って以降は怖さがイマイチではありますが森で遭難し衰弱していく俳優達の演技はリアリティあって十分引き込まれます。ボーとしながら飢えを凌ぐ為、枯葉をモソモソ食うマイクの姿とか好きですw。
ラストの意味不明さに負けるな!自分なりに魔女の正体を考察!
不気味であるけど直接的な怖い描写が殆ど無い森のシーン、そして一向に現れない魔女の姿。オマケに暗闇の中では手ブレカメラによる映像ばかり。上映時間約80分の短めな本作ですが正直、退屈(泣)。 もうこの時点で2016年となった只今、ある程度モキュメンタリー映画やホラー映画を見慣れた身としてはラストがどうなるかはある程度察しがついてしまう訳です。 あっ、これ、多分、最後まで魔女が出てこないで終わる系のヤツだ、、とw。 案の定、本作のラストは廃墟の中でヘザーとマイクが何者かに襲われた様な悲鳴と地面に落ちたカメラ映像のみでジ・エンド。 謎は謎のまま!はい!もう予想通りのザ・モキュメンタリーな終わり方です。 うむ、凄く物足りない終わり方!w と言う訳で森の魔女の真相を暴けず行方不明となったヘザー達に代わり、自分で魔女の正体を考察してやりますです、ハイw。あくまでも想像ですが個人的に魔女の正体として思い付くのは4つです。 【魔女の正体その1!町の住人かも!】 恐らく森で町の住人による殺人事件があったのです。死体を森に埋めて、そこに人を近づけさせない為に魔女の噂を流したって真相。だから魔女の噂を一番最初に流した奴が殺人犯で取材シーンでインタビューに応じてる住人の中にいるって感じ。ハリウッドのサスペンス映画とかだとありがちなドンデン返し系で要するに魔女=殺人犯ってオチ。金田一少年の事件簿の「学園七不思議」と似た感じw。 【魔女の正体その2!行方不明の子供達かも!】 1940年の子供40人が行方不明になった事件の子供達が実は森で生き延びていた!みたいなw。人間社会から離れた森で育った子供達は森に来る人間達を外敵と見なし襲う様になったのが真相。魔女=森で生き延びた子供達ってオチ。 【魔女の正体その3!森で遭難した奴らが殺し合っただけかも!】 ヘザー達が森で言い争う姿は尋常じゃない位に不穏でヤバい。その事から考察するに森で遭難した奴らが揉めて殺し合ってしまい全滅した結果、行方不明になってしまったって真相。元々魔女なんていなくて森に迷い込んだ奴らが殺し合って死んだだけってオチ。ちょい無理あるかなw。 【魔女の正体その4!魔女は本当にいるのかも!】 結局、魔女は本当にいる!偶然ヘザー達のカメラに映ってないだけで3人は本当に魔女に襲われて死んでしまったってオチ。一番ロマンがありますし、ぶっちゃけ個人的にも好みですw。どうせなら魔女いて欲しいじゃないですか!(力説) とまぁ、こんな感じで謎が謎のまま終わる、ラストの意味不明さに負けず自分の中でどうにか納得させるべく、勝手に魔女の正体を考察してみました。我ながら矛盾だらけの考察ですな、うむw。
総評
ストーリー導入部分となる住人への取材シーンが丁寧に描かれていて、流石は「モキュメンタリー」の元祖!と称されるに相応しい胡散臭さとリアリティ!です(笑) ただヘザー達が森に入った後は直接的な恐怖描写はほぼ無いので、単純に怖いホラー映画を期待する方には詰まらないかもしれません。俳優3人の人を苛立たせる、イライラ選手権とも言える演技合戦は見事ですが、森の中で延々とそれが続くので約80分の短めな映画なのに退屈に感じました。 実を言うと鑑賞中に今回の記事ネタ「魔女の正体の考察」を頭の中で始めてしまった位に退屈でした(映画に集中しない奴w) 何て言うかモキュメンタリー映画としては最高の出来だけど、純粋なエンタメ作品としては楽しくないw。魔女出てこないしw。
製作秘話
- 撮影に使用したカメラは4ドル99セントで購入した物だが映画がヒットした後、ネット上では約1万ドルの価格で取引されているとの事。
- ヘザー、ジョシュ、マイクの3人が撮影の準備で食料を買い込むシーンでは実際に商品を購入している。
- 映画の舞台はメリーランド州バーキッツビルだが実際にバーキッツビルで撮影したシーンはワンシーンのみ。製作陣は「殆どバーキッツビルでは撮ってないから作品のファンはバーキッツビルには行かないで」と冗談混じりに注意勧告している。
- ヘザー、ジョシュ、マイクの主役3人が取材をするシーンに登場する街の住人は殆どが俳優では無く一般人がエキストラで出演している。因みに取材シーンで主役3人と街の住人が交わす会話のセリフは全てアドリブ。
- 街の取材シーンに登場する魔女を目撃した老女メアリー・ブラウン役のパトリシア・ドゥカウは当時、高齢ながらも大学に通う女子大生だった。因みに劇中に登場する老女メアリーの家はパトリシアが実際に住んでいる自宅をそのまま撮影している。
- ヘザー、ジョシュ、マイクの主役3人が酒を飲みながら宿でくつろぐシーンでは実際に3人とも飲酒をしていて泥酔状態のまま撮影された。結果、3人とも酔っ払っている為、演技では無く本当に言い争いを始めてしまった為、撮影スタッフは焦ったとの事。
- 森で行方不明になったジョシュの体の一部が枝に包まれ発見されるシーンは映画ファンの間で話題になった。ファンの間で「ジョシュの体の一部はどこの部分なのか」の議論が巻き起こり、恐らくジョシュの指か舌だろうというファンの意見が多かったと製作陣は後に語っている。
- 本作の印象的なシーンが鼻の穴を広げ泣くヘザーのどアップ顔。このシーンは撮影スタッフの失敗によりヘザーの顔にズームし過ぎた為、彼女の顔が画面半分に見切れてしまっている。
ブレア・ウィッチ・プロジェクトのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 40点
何か個人的に嫌い❗️
↓U-NEXTで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」視聴可能です!
本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作