こんにちは、ぽんぽです。最近アニメ映画「アダムス・ファミリー」が公開されましたね。観ようかなと思いつつも旧作の実写映画の方が未見だったので予習も兼ねて、まずは旧作の1作目を試しに鑑賞へ。では本作の感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「アダムス・ファミリー 50点(感想ネタバレ)」
作品情報
1992年劇場公開 アメリカ ジャンル:ホラーコメディー 監督 バリー・ソネンフェルド 脚本 キャロライン・トンプソン、ラリー・ウィルソン 出演者 アンジェリカ・ヒューストン、ラウル・ジュリア、クリストファー・ロイド、エリザベス・ウィルソン、ジミー・ワークマン、クリスティーナ・リッチ、カレル・ストライケン、ダン・ヘダヤ、ダナ・アイビ
あらすじ
鉄の門に閉ざれた館。ここには不気味なアダムス一家が住んでいる。当主のゴメス(ラウル・ジュリア)と妻のモーティシア(アンジェリカ・ヒューストン)、彼らの子供たちウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)とパグズリー(ジミー・ワークマン)、モーティシアの母グラニー(ジュディス・マリーナ)、執事のラーチ(カレル・ストライケン)、そして「ハンドくん」と呼ばれる切断された手…。(映画comより抜粋)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウェンズデー以外は頭の悪い家族?
アダムス一家(ファミリー)の財産を狙うゴードンと、その母親。ゴードンはアダムス家の長男であり伯父フェスター・アダムスにそっくりな事から彼になりすましアダムス一家の財産を騙し取る計画へ。 偽物フェスター伯父さん(ゴードン)が潜り込むもアダムス一家の不気味さにドン引きする姿が笑えます。 本物のサーベルで危険なチャンバラごっこをやる姉ウェンズデーと弟パグズリー、イチイチ不味そうな料理、電気イスで感電する我が子をスルーする母親モーティシアなど、兎に角、不気味でぶっ飛んだアダムス一家(ファミリー)w。そんなアダムスファミリーの姿を目にした偽物フェスターが「マジかよ。俺はこんなヤバい奴らと家族のフリをしなきゃならないのかよ」とドン引きしながらも必死でアダムスファミリーに取り入る姿が笑えて楽しいんですよね。 そしてアダムスファミリーの不気味なブラックユーモアも魅力的です。 学芸会でシェイクスピア決闘シーンを披露する姉ウェンズデーと弟パグズリーは斬られたら血が噴き出る、腕が切り落とされると言った圧巻の演出を取り入れ、リアリティ抜群に決闘シーンを演じるてしまうのですw。 何と子供の学芸会なのにステージが血のりで赤く染まり、観客席の親達まで血塗れになり地獄絵図になる様子は爆笑です。ちょいと過激なブラックユーモアが炸裂しておりますな。 他にも静かに行儀良く食事中の姉ウェンズデーに対して母親モーティシアは「食べ物で遊びなさい」とお説教w。いやいや、逆でしょw。そこは「食べ物で遊ばないの。行儀良くしなさい」ってのが正しい食事マナーな筈ですが、どうやらアダムスファミリーでは違うみたいw。 よって、母親の教えに従い、食べ物で遊びまくり、ガッチャンガッチャ音を立てて食事する姉ウェンズデーは異様で面白いですw。 アダムスファミリーの中でも姉ウェンズデーは特に魅力的ですね。 おさげのぴっちり黒髪に色白で無表情な顔は不気味なのに可愛いw。それでありながら、弟を躊躇なく殺そうとする危険な遊びを日々、実践する残酷さも兼ね備えていて、アダムスファミリーの中でも屈指の可愛くてヤバい娘w。 そんなアダムスファミリーの不気味さやブラックユーモアは魅力的に見えたりもするのですが「だから何なんだ?」と我に返ってしまう瞬間もチラホラあるんです。 劇中で「アダムス一家は頭の悪い家族だ」と他人から揶揄されるシーンがありますが結構、的を得ていてイタイ。不気味でブラックユーモアあるアダムスファミリーですが、その風変わりな家族を「変な奴らだなぁ。馬鹿だなぁ」と思う自分も確かに存在するんですよねぇ。 とは言え姉ウェンズデーは子供ながらに不気味な程の博学と聡明さを持っているので、あくまでもウェンズデー以外は頭の悪い家族って印象です(失礼ww)。
マムシュカ踊るフェスターは珍妙?
財産を盗む目的だった偽物フェスター(ゴードン)は不気味なアダムス一家と過ごす内に次第に打ち解けていく様に。 偽物フェスターが目的を忘れ次第に一家と仲良くなっていく姿はファミリー映画ならではのホッコリ要素ですね。 特に娘ウェンズデーが最初は正体を疑っていた偽物フェスター伯父さんに段々と懐いていくのが可愛いw。あの無表情な顔なのに、寝付く時は偽物フェスターに寝かしつけて貰う所は可愛すぎてのたうち回りますw。ええ、ハイ、ワタクシ、既にウェンズデー役の子役クリスティーナ・リッチの大ファン状態です。 ただし、後半辺りからは本作のファミリー映画らしからぬ珍妙さが目に付くんですよね。特に偽物フェスターの為に開かれたパーティーで踊るマムシュカとか。謎の珍妙なダンス「マムシュカ」を踊るのは面白くもあるんですが、いい加減、本作の「不気味」アピールに飽きてくるんですよね。 飽きる要素としてアダムス一家の父親ゴメズと母親モーティシアに不気味さと怖さが足りない所です。 アダムス一家は「刃向かう奴には容赦しない」がモットーの怖い家族な筈なんですけど、この夫妻には怖さが足りないのです。 例えば、偽物フェスターとその母親にアダムス家を騙し取られる際には「正義は必ず勝つ!裁判で勝負だ!」と宣言するアダム一家の父親ゴメズに違和感があるんですよね。 いや、そこは法律に頼らず、偽物フェスターと母親を殺しちゃえばいいのに、、不気味でもなければ怖くもない常識人ゴメスよ、、、 と思うのです。 本来のアダムス一族は不気味で怖い筈なのにそれをやらない。 母親モーティシアにも言えるのですが、血と暴力で解決する怖い方法を取らない父親ゴメズと母親モーティシアはアダムスファミリーっぽく無いんですよね。これだけ「アダムスファミリーは不気味で奇妙で怖い家族ですよ〜」って感じで描いてるのに、結局、残酷な方法で悪党と戦わないのは本作がファミリー映画だからですかね。 アダムス家を騙し取った奴にサーベルで決闘を挑む父親ゴメズですが勝負に勝ったら、命は見逃す謎の優しさを見せる所とか萎えます。 「不気味で奇妙で怖いアダムスファミリーなら殺せよ!」 「そこはサーベルで手足を切り落として血がプシューとかなれよ!」とw。 家族向けのファミリー映画なので残酷描写にストップが掛かってるのは承知の上ですが、結果「不気味で奇妙で怖いアダムスファミリー」なのに「奇妙」な所ばかりに焦点が当たった謎のコメディー映画?の様なファミリー映画?ww。 って言うか父親ゴメズの変人ぶりとか面白くもなんともない退屈さw。 何とかして「不気味で怖いアダムスファミリー」を体現してたのは、アダムス一家の中では娘ウェンズデーだけ、、(泣)。 ラストでは偽物フェスターとしてアダムスファミリーを騙していたゴードンが実は記憶を無くしていた本物のフェスターだった事が判明するのも意外性の欠片も無い展開ですし。 伏線と呼べる程でもなく、フェスターが記憶を無くしていた顛末が父親ゴメスのセリフで語られるだけのテキトーなオチも残念でしたね。
総評
アダムスファミリーとは、、ウェンズデーの事だ!と言い切れる位にこの娘以外のキャラに魅力を感じないですw。他だとフェスター(ゴードン)もまぁまぁ好き程度ですかね。 「不気味で奇妙で怖い」ファミリー映画をやろうとして結果、「奇妙」なだけのファミリー映画にw。 しかも奇妙さは珍妙さに変わり、その珍妙なコメディ要素も大して面白くないのです。特に偽物フェスターとゴメスの謎ダンス「マムシュカ」は珍妙と言うより微妙(上手い事言ったw)。 何て言うか、序盤の偽物フェスターのアダムス一家に潜入する所が面白さのピークでラストに向けて盛り下がっていくのが残念です。 ウェンズデー役クリスティーナ・リッチが可愛い過ぎたので、そこだけの映画かとw。
アダムス・ファミリーのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 50点
個人的に超好き❗️
↓U-NEXTで「アダムス・ファミリー」シリーズ視聴可能です
本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作