義足でも最強なドウェイン!映画スカイスクレイパーの高層ビル火災はガムテープとスマホ再起動で対処せよ

こんにちは、ぽんぽです。最近観た「ランペイジ 巨獣大乱闘」が意外な程の面白さだった事から常に自分の体はドウェイン・ジョンソン映画を欲している状態(キモいw)。そんな最中に直近で彼の新作が公開とな!うっしゃ!行こう!すぐ行こう!と早速、鑑賞へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「スカイスクレイパー 60点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2018年劇場公開 アメリカ
ジャンル:アクション
監督&脚本 ローソン・マーシャル・サーバー
製作 ドウェイン・ジョンソン他
出演者 ドウェイン・ジョンソン、ネーブ・キャンベル、チン・ハン、ローランド・ムーラー他

あらすじ

香港史上最大のビル「ザ・パール」のオーナー、ジャオから安全管理のチェックを任されたウィルは、家族を伴ってザ・パールに滞在するが、ビルに隠されたある秘密を狙う犯罪組織もまた、ザ・パールに侵入しており……。(映画comより抜粋)

目次
・スカイスクレイパーの意味と「ザ・パール」に見る中華圏の繁栄ぶり!
・主人公ウィルは義足でも最強!ドウェイン・ジョンソンの演技は新境地へ?
・ぶら下がる、よじ登る、殴る!ロック様の巨体アクションは安定感抜群!
・ビル火災はガムテープとスマホ再起動で対処!ラストの大雑把なオチに爆笑!
・総評
・製作秘話
・スカイスクレイパーのオススメ度は?面白いのか?

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スカイスクレイパーの意味と「ザ・パール」に見る中華圏の繁栄ぶり!

本作のタイトル「スカイスクレイパー」は日本語で超高層ビルって意味。うーむ、そのまんまw。

ってな訳でタイトルに相応しい超高層ビル「ザ・パール」がそびえ立つ香港が舞台なのですが、最近のハリウッドは上海や香港など中華圏が舞台の大作がホント多いですね〜。今やハリウッド超大作の興行収入を支える大切なマーケットである中華圏、特に中国市場へ進出する意欲をバシバシに感じるドウェイン・ジョンソン映画ですな、本作はw。

更に超高層ビル「ザ・パール」オーナー、ジャオも中国系なので映画全体から中華圏やアジア経済の勢いを感じます。そんな中華圏&アジア経済の隆盛を内包するが如くそびえ立つ「ザ・パール」のハイテクで広々とした豪華な内装は観ていてリゾート気分すら味わえる素晴らしいセットで眼福!

そんな超高層ビル「ザ・パール」で謎の火災が発生し、偶然居合わせた主人公ウィル・ソーヤ(ドウェイン・ジョンソン)とその家族が巻き込まれる展開へ。オマケにその謎の火災の背景には怪しい傭兵部隊が絡んでるからウキウキw。それにしてもアクション映画に出てくる高層ビルの住人は大体、いつも酷い目に合いますよね。
やっぱり、そこは高層ビルに住む富裕層に対してのある種の批判が内包されてるんだろうなw。今回は「ザ・パール」オーナーの中国系ジャオが火災により、ヒィヒィ言う展開になるので、そこはアメリカ人の金持ち中国人に対する嫉妬の表れかも。

にしても超高層ビル「ザ・パール」に見る中華圏の繁栄ぶりは日本人からすると羨ましい限りですw。
じゃあ、ドウェイン・ジョンソンが例えば東京を舞台にしたアクション映画に主演で出てくれるかと言うと、絶対無さそうw。

主人公ウィルは義足でも最強!ドウェイン・ジョンソンの演技は新境地へ?

さて本作でドウェイン・ジョンソンが演じる主人公ウィル・ソーヤは超高層ビル「ザ・パール」の防犯・防災システムを担当する安全審査員。この主人公ウィルは過去の事件により義足での生活を余儀なくされる設定なんですが、これが何とも新鮮。
劇中、主人公ウィルが左足に義足をはめるシーンがあるのですが、普段は超人的ヒーロー役の多いスター俳優ドウェイン・ジョンソンが義足って中々に衝撃的なんです。

筋肉ムキムキ!なドウェイン・ジョンソンも遂に、こういう繊細な役柄をこなす様になったのかぁと何だかしみじみ思ったり(誰目線w)。そんなスター俳優が本作で演技の新境地を開拓した様に最初は見えたのですが、ただねぇ義足の主人公ウィルの経歴は繊細さとは程遠く元海兵隊でFBIっていう最強の経歴で、むっちゃ戦闘能力高めw。

「ドウェイン・ジョンソンよ、結局あんたは強いマッチョ役しかやらんのかい!」とツッコミw。

でもまぁ、逆に義足の主人公だからって弱い設定なのもテンプレで嫌な感じだし。
その点「義足でもオレ様は最強だぜ!文句あるか!」と言わんばかりのポジティブオーラ溢れる義足の主人公ウィルの姿の方が全然アリですけどね。

こんな感じで義足の主人公っていう折角の捻った設定なのに筋肉ムキムキで繊細さとは程遠い、いつも通りの演技を披露するドウェイン・ジョンソンですが、とは言え彼の演技の魅力は抜群です。

燃え盛るビル内で怯える我が子に「怖くて当然だ。でも勇敢になれ!」「大好きだぞ」強く優しく語りかける演技は胸を打ちますファミリー向けハリウッド大作にはよくあるタイプの家族愛を示す、分かりやすいシーンなんですがドウェイン・ジョンソンが演じると兎に角、感動的になるのが凄い。

強くて優しいアメリカ人の父親を演じさせたら天下一品!のロック様ことドウェイン・ジョンソンw。
義足の主人公を演じるロック様は演技の新境地へ!

ぶら下がる、よじ登る、殴る!ロック様の巨体アクションは安定感抜群!

超高層ビル「ザ・パール」で起きた謎の火災に傭兵部隊ボタ一味が関わっている事から義足の主人公ウィルはビル火災と傭兵部隊襲撃のダブルパンチの中で家族を救う為に奮闘する羽目になる訳で、ここから先はハリウッド大作らしい鉄板とも言えるアクションが満載となっとります。

先ずは主人公ウィルvs親友ベンの対決シーン!
主人公ウィルを裏切り殺そうとする親友ベンとの格闘アクションで本作随一の見所だと個人的に思ってるんです。何故なら親友ベン役パブロ・シュレイバーがかなりの大男でドウェイン・ジョンソンよりもデカい!結果、繰り出すパンチや前蹴りがブォンブォン音を立てるわ、リーチは長いわの大迫力アクションに。応戦する主人公ウィルも義足のハンデを負う緊迫感の中で、ガンガン接近戦や関節技を仕掛ける展開になり、そこはアクション俳優ドウェイン・ジョンソンにはお手の物。
格闘アクションの動き自体は普通の出来なのですがドウェイン・ジョンソンとパブロ・シュレイバー2人の巨体がぶつかり合う姿はすんごい迫力と破壊力で殴り合いアクション好きなら、かなり燃える筈です!
因みにこの対決シーンは序盤の方なので、アクション部分のピークはちょい早過ぎるかもw。

お次は燃え盛る超高層ビル「ザ・パール」に主人公ウィルが突入するシーン!
家族を救う為に単身、ビルに乗り込む主人公ウィルは飛び移る、ぶら下がる、よじ登るの筋肉アクションがゴリゴリに炸裂しております。義足ゆえに上半身の力を使い危機を脱する不屈の男の姿は格好良さMAX!唯一不満を言うならワイシャツ姿じゃなくてタンクトップの方が良かったかも。その方がロック様ことドウェイン・ジョンソンのムキムキの二の腕の活躍をたっぷり堪能出来たのに(馬鹿w)

そして最終決戦は傭兵部隊ボタ一味との銃撃戦&ぶん殴り合いシーン!
我が子を人質に取りやがった傭兵部隊ボタ一味に対して義足の最強父ちゃんウィルの巨体アクションが唸りを上げとります。見晴らし抜群の「ザ・パール」最上階で傭兵部隊とドンパチ繰り広げる主人公ウィルは期待通りの無双ぶりで次々と敵をぶっ倒していくのですが、このラスト付近になると義足の主人公って設定が何処かにぶっ飛んでいってる気がするのですがw。

「もうラストだし細かい設定はいいから派手にいこうぜ」的なw。これぞロック様の映画!

ぶら下がる、よじ登る、殴るといった主演ドウェイン・ジョンソンの肉体を活かした巨体アクションは安定感抜群のハリウッドクオリティで期待通りですな、うむ。

あと意外なのが母親サラ役ネーブ・キャンベルも中々のアクションを披露してるのが地味に楽しくて。
サラは戦地での勤務経験ある医療従事者って設定で、その経歴に相応しい護身術アクションが炸裂!我が子を守る為に殺る気モード全開の母親は怖いですなw。演じる女優ネーブ・キャンベルは元ダンサーらしく護身術は結構キレがあっておっ!やるじゃん」と嬉しい驚きが。

やっぱり、ドウェイン・ジョンソンみたいな良いアクションスターの元には、しっかりアクションが出来る良い女優さんが付くんだなぁと1人で勝手に納得しておりますw。
燃え盛る高層ビルでぶら下がるシーンの撮影!

ビル火災はガムテープとスマホ再起動で対処!ラストの大雑把なオチに爆笑!

本作はハリウッド大作としてはイマイチな部分も多いんです。
悪の傭兵部隊のリーダー格ボタとか、過去のハリウッド映画で死ぬ程登場してるだろ!と言いたくなる平凡な悪役キャラw。しかも犯行目的もビルオーナーの中国系ジャオが持つ犯罪組織の口座情報を奪う為に高層ビル火災を起こしたって真相で。口座情報を奪うって、これまた過去のハリウッド映画で死ぬ程、使われてる設定だろ!と言いたくなる平凡さw。

更にストーリー展開も粗が目立つ所が散見されます。
中盤、家族を救う為に燃え盛る「ザ・パール」に突入した主人公ウィルが結構あっさりと家族と合流しちゃう展開とか。個人的に、そこはもっと主人公ウィルに孤軍奮闘してもらって家族との感動の再会は引っ張りまくって最後の最後に持ってきて欲しかったなぁ。

他にも傭兵部隊ボタ一味との最終決戦シーンで何故か主人公ウィルがビルオーナーの中国系ジャオと協力して戦う展開も違和感あります。しかもジャオが意外と戦闘能力高めw。
「いや、金持ちビルオーナーがそんな強い訳ないだろ」
と文句を言いたくなりますが、そこは中国市場を狙うハリウッド大作ゆえ中国系キャラには謎の気遣いでもしてるんですかねw。そう言えば、劇中に登場する香港警察も優秀な感じで描かれてるので、そこも恥をかかせない様に中華圏のお国柄を建ててたりして(根拠無しw)中国市場へのお伺いを立てつつ製作されたハリウッド大作」
「平凡な犯罪計画を実行する平凡な悪役を倒す、平凡で雑なストーリー」

ってな印象を抱きそうになるのを辛うじて食い止めてるのがロック様こと主演ドウェイン・ジョンソン!
彼の存在の偉大さを感じるのは本作に散りばめられた笑えるコミカルジョークの数々。

例えば、ウィルが「ザ・パール」突入の際に負った傷の手当てにガムテープを使う場面は笑えますw
筋肉ムキムキの肩にグルングルンとガムテープを巻いて傷を塞ぐ、そのテキトーで豪快な姿はサイボーグかおもちゃの修理を見ている様なシュールさ。このガムテープを使って危機を脱する場面がちょいちょいあり「こんな時こそガムテープだろ!」と謎のガムテープ推しジョークを真顔でするドウェイン・ジョンソンの表情が面白過ぎですw

他にもウィルのテクノロジーへの大雑把な価値観が最後のオチへ繋がる秀逸さも最高です。
主人公ウィルは「スマホとか電子機器の調子が悪い時は再起動しとけ。それで大体直る」って思考の持ち主。防犯・防災システム管理職とは思えないテクノロジーへの大雑把な価値観w。そんな大雑把さがラストで役立つ時が来ようとはw。
何故ならラストでは燃え盛る超高層ビル「ザ・パール」の火災を止める消火システムが誤作動するアクシデントが発生するからです。「消火システムが作動しない!どうする?」ってなった時に

「そんなの簡単だ!ザ・パールのシステムを再起動しろ!スマホの場合も大体それで直る!」

で再起動したら消化システムが作動して鎮火、、めでたしめでたしw。
電子機器の調子が悪い時は取り敢えず再起動するって、全世界共通のあるあるネタなんですねw
うむ!何とも大雑把!そして爆笑w!

主人公ウィルが冒頭で何気なく示したテクノロジーに対する大雑把な価値観を伏線として物語のオチに持ってくる秀逸なラストが、まぁ気持ち良いんですよね。

「困った時はガムテープだろ!」
「困った時は取り敢えずスマホ再起動しとけ!」

正にドウェイン流とも言える大雑把な危機管理術が謎の説得力を持ちつつ、ジョークとして炸裂するラストが見事過ぎて平凡なアクション大作とも言える本作のクオリティを底上げしておりますw。

「ビル火災はガムテープとスマホ再起動で対処せよ!」というロック様こと主演ドウェイン・ジョンソンのトンデモ教訓、ファンとして確かに受け取り申したぞ(何キャラw)

総評

平凡な悪役と中国市場への忖度が垣間見えるアクション大作ですが、主演ドウェイン・ジョンソンの魅力で何とか面白くなってる感じです。

超人ヒーローの印象が強いドウェインの義足姿は新鮮ですし演技も文句無し!
アクションシーンでは巨体同士がぶつかり合う親友ベンとの対決が中々の迫力ある格闘アクションで実は、そのシーンだけで自分は満足しちゃったりw

おまけに「スマホ再起動」ジョークが最後のオチに繋がる見事さに爆笑!このラストの秀逸さで本作の評価がかなり上がりましたw。

本作は平凡なハリウッド大作ですがロック様好きな方、ドウェイン・ジョンソン映画好きな方なら問題無く楽しめる映画かと思います。
なんせ彼の魅力である巨体アクションとコミカルジョークの出来がすこぶる良いので!

製作秘話

  • ローソン・マーシャル・サーバー監督曰く「トラックをぶん投げる様な超人的な役が多かったドウェイン・ジョンソンにとって義足の父親役は新たな挑戦だと思う」と語っている
  • 主人公ウィル・ソーヤのモデルとなったのはハリソン・フォード。ローソン・マーシャル・サーバー監督曰く「家族を守る為に奮闘する男としての印象が強いのがハリソン・フォードだから」との事。
  • 主演ドウェイン・ジョンソンは主人公ウィルについて「今まで演じた事がない」と語っている。義足で生活する主人公ウィルを再現する為、普段は鍛えない様な部分の筋肉を鍛え役作りしたとの事。
  • ローソン・マーシャル・サーバー監督は主演ドウェイン・ジョンソンについて「ドウェインは挑戦する事が大好きなんだ。仕事熱心で気さくで。現場でも尊大な態度は見せず努力を重ねる。そんな彼の人柄が役に滲み出ているよ」と絶賛している。
  • 義足の主人公ウィル役のドウェイン・ジョンソンに演技指導をしたのは義足歩行者でエベレスト登頂を果たした初のアメリカ人ジェフ・グラスブレナー。
  • 本作で格闘アクションを披露した母親サラ役ネーブ・キャンベルは元ダンサー。
  • 女暗殺者シア役ハンナ・クィンリヴァンは本作でアクションシーンに初挑戦している。
  • 主人公ウィルと親友ベンの格闘アクションシーンについて、主演ドウェイン・ジョンソン曰く「最近のハリウッドは格闘を美化し過ぎて現実的ではないんだ。その点、本作ではデカい男同士のリアルな格闘が見られるよ」と語っている。
  • 主人公ウィルvs親友ベンの格闘アクションシーンは9割方、役者本人が演じている。親友ベン役パブロ・シュレイバーは格闘アクションシーンに臨む上で格闘技と柔術を3週間の間、猛特訓したとの事。

スカイスクレイパーのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   60点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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