エマ・ワトソンがパリス豪邸で泥棒!映画ブリングリングは実話ゆえ地味で浅い人物描写が評価下げる!

こんにちは、ぽんぽです。ワタクシ、ハリーポッターのハーマイオニー演じる女優エマ・ワトソンのあまりの可愛さにヤラれて以来、彼女の出演作品は地味にチェックしてしまう、にわかファンでございます。にわかファンらしく浅いエマ・ワトソン情報を頭に入れつつ、「ブリングリング」鑑賞して来ました(笑)。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「ブリングリング 50点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2013年劇場公開 アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本合作
ジャンル:青春ドラマ
監督&製作 ソフィア・コッポラ
出演者 エマ・ワトソン、レスリー・マン、タイッサ・ファーミガ、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサード、ケイティ・チャン、マイカ・モンロー

あらすじ

ハリウッドセレブたちの華やかな生活にあこがれる少女ニッキーら5人組は、いたずら半分にセレブの豪邸をインターネットで調べ、空き巣を繰り返してブランド物を次々と盗み出していく。(映画comより抜粋)

目次
・ティーン窃盗団「ブリングリング」の雑で大胆過ぎる犯行手口に唖然!
・パリス・ヒルトン豪邸で泥棒する主演エマ・ワトソンのお馬鹿な姿が楽しい!
・実話ゆえの地味で浅い人物描写!ソフィア・コッポラ監督は若者に興味無い?
・総評
・製作秘話
・ブリングリングのオススメ度は?面白いのか?

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ティーン窃盗団「ブリングリング」の雑で大胆過ぎる犯行手口に唖然!

実在した10代の窃盗団を元に制作された本作に登場するティーン窃盗団「ブリングリング」は若者らしい大胆さと非常識さを兼ね備えた困った奴らなのが楽しいです。メンバーは主犯格レベッカ、ゲイのマーク、姉妹のニッキーとサム、ビッチ女クロエ。昼夜問わず、留守のハリウッドセレブ豪邸に覆面もせずに侵入し盗みまくる大胆さは唖然とするレベルw。

犯行手口も若者らしさMAX!
SNSでセレブの仕事や休日のスケジュールを把握、検索サイトのマップビューで建物を物色し侵入経路を探るとか、お手軽ながらネット社会の盲点を突いたナイスアイディアっぷりで「お前ら、やるじゃん!」と感心してしまう手口w。更には盗品の中で気に入ったブランド品は身に付けてSNSにアップし周囲の友達にも「どう?いいでしょ」みたいな自慢までするわ、捕まるのが怖くないのか?と思う程のネジの飛んだ振る舞いが危うくて目が離せないゾw。

そして意外なのはティーン窃盗団「ブリングリング」のメンバーの親は経営者やハリウッド業界人だったりと裕福な家庭の子供なのが何とも言えない社会問題を孕んでると言いますか。なのでメンバーは育ちが良いので無茶苦茶な悪いクズではないんですよね。特にゲイゆえ学校内で孤立していたマークを仲良く盗みに誘うメンバー達は良い奴らにも見えたりして。それに盗品のブランド服をキャーキャー言いながらお互いに着せ替えっこしてる「ブリングリング」メンバーはバカな若者なのにちょい可愛いんですよね。と言うのも、「ブリングリング」メンバーは基本的にセレブへの純粋な憧れや好奇心で盗みを働いてるからです。

「大好きなセレブの身に付けてるブランド品を自分も持ってみたいから盗んじゃおう」

って言う感覚ゆえ犯罪意識も低い訳で結果、大胆だし図々しいしw。そのおバカさに可愛げを感じてしまう、しょうがない大人です、自分w。

そしてティーン窃盗団「ブリングリング」の大胆な犯行手口以上に驚くのはハリウッドセレブ達の防犯意識の低さです。パリス・ヒルトンの豪邸に関しては「ブリングリング」メンバーが5回以上も繰り返し盗みに入る程の甘い防犯システムw。アメリカって銃社会だし防犯意識高いんじゃないの?と疑問に思うのですがどうなんですかね?それともハリウッドセレブ達が住む高級住宅街は、そもそも犯罪が起こらない位に治安が良いからこそ油断しているとか?

豪邸の鍵が玄関マットの下に隠してあるだけとか日本人の感覚でも心配になる防犯意識w。
それと地味に笑えるのが侵入する豪邸に監視カメラは付いてるけど不審人物が映っていたからといって即座に警備員が駆けつける訳では無い所とか、正に形だけの防犯システムで「こりゃ窃盗団ブリングリングは捕まらないわな」と変に納得してしまいましたw。
大胆過ぎるティーン窃盗団!

パリス・ヒルトン豪邸で泥棒する主演エマ・ワトソンのお馬鹿な姿が楽しい!

レベッカとマークがセレブ豪邸で泥棒する姿を見て「私も泥棒したい」とアッサリ犯罪に加担するのがニッキー(エマ・ワトソン)。思わず「この子の倫理観はどうなっとるんじゃい!」と突っ込み入れてしまいましたよw。ただねぇ侵入したパリス・ヒルトンの豪邸でキャッキャ言いながらブランド品を盗み漁るニッキーの姿はお馬鹿なんだけど何か可愛いw面白いのが劇中のパリス・ヒルトンの豪邸は本物でブランド品の数々もパリスの私物。本物のパリス豪邸で主演エマ・ワトソンがはしゃぎながらパリスの私物を漁る姿とシチュエーションが何だか新鮮で笑えるんですよね。
更に言うと実話を元にしてるのでパリス・ヒルトンは本当に盗みに入られた被害者!
それなのに撮影で自分の豪邸を使う許可を出す太っ腹ぶりが凄くて、もしかしてパリス・ヒルトンって案外、良い人だったりしてw。

このニッキーは家族構成も面白くて、特に母親が変人で笑えます。
ニッキーを学校には行かせず母親自らが自宅教育をしてるのですが、その教育方針が怪しげな自己啓発系で胡散臭いw。アンジェリーナ・ジョリーの写真をニッキーに見せながら「アンジェリーナみたいになりなさい」的な独特の教育をブチかます母親に口アングリ。

「そんな教育する位なら普通に学校に行かせてやれよ!」
とまたまた1人でツッコミ入れてしまいますw。ニッキーのエンタメ業界やセレブへの憧れや、ぶっ飛んだ倫理観の根底には母親の微妙にクレイジーな教育方針が原因だったと判明するのです。表向きは母親のクレイジー教育を素直に聞き入れる良い子な反面、裏では窃盗団ブリングリングとして盗みを働きクラブでは舌を出しながら踊り狂う悪い子、この二面性こそザ・ティーンエイジャーw。
そんな困った娘ニッキーを主演エマ・ワトソンが新鮮に演じております。「ハリーポッター」シリーズの聡明なハーマイオニー役の印象が強いエマ・ワトソンが等身大のお馬鹿な若者を演じる姿が楽しいです。

しかしながら犯行を重ねたニッキーにも遂に容疑がかかり大勢の記者に囲まれる事態へ。
16〜17歳の女の子にとっては中々にキツい状況なのに記者を前に

「泥棒してるなんて知らなかったの。私は必ず無実を証明してみせるわ」

と、平然と嘘をのたまうニッキーのしたたかさは中々の衝撃っぷりw。しまいには

「私、チャリティーや環境保護にも興味があっていずれは指導者になるつもりよ」

と謎の社会貢献を口にしてイメージアップすら図るとは。いや、絶対そんな気ないだろ!みたいなw。
ニッキーの、この図々しいまでのポジティブさは一体何処で養われたのだろう?と一瞬、疑問に思うも「そりゃ、あの母親のクレイジー自己啓発教育で育ったらポジティブにもなるかな」と合点がいく次第w。

奇しくも母親の育て方が思わぬ所で娘ニッキーの助けとなってるのが、何だか釈然としない様な気がw。

そんな、お馬鹿でしたたかで窃盗団の一員な困った娘ニッキーですが嫌悪感やビッチ感はそれ程感じないのはやっぱりエマ・ワトソンの気品ある美貌と演技のお陰ですかねw。
なのでニッキーってキャラは嫌な奴ってよりかは、しょうがない困った娘って感じの印象で意外と最後まで楽しく彼女の物語を追えます。
パリス豪邸でキャッキャ騒ぐエマ・ワトソンは可愛い!

実話ゆえ地味で浅い人物描写!ソフィア・コッポラ監督は若者に興味無い?

本作は基本、ゲイのマーク(イズラエル・ブルサード)とニッキー(エマ・ワトソン)の立場を中心に物語が進んでいくのですが、この2人は窃盗団の主犯じゃないんですよね。実は悪名高いティーン窃盗団「ブリングリング」の主犯格はレベッカ(ケイティ・チャン)っていう、アジア系の女子。しかしながら肝心の主犯格レベッカの人物描写が浅いのが難点です。

例えば、窃盗団「ブリングリング」が犯行を重ね遂にメンバー全員に容疑がかかる終盤で主犯格レベッカはマークやニッキーを裏切り自分だけ州の外に逃亡してしまうのですが、その時のレベッカの心理が描かれず行動が唐突に感じるんです。何故か仲の良かったメンバーを裏切るレベッカの心境が描かれず、なんです。更には窃盗団「ブリングリング」メンバー全員が逮捕され有罪となる過程でもメンバー同士の仲違いエピソードや裏切りについてのイザコザすら無く、会話シーンすら無い。メンバーが逮捕される展開以降は「ブリングリング」メンバー達の人物描写が急にテキトーになる気がするんです。主犯格レベッカは懲役4年食らって、ハイ終わり。ゲイのマークも懲役4年で、そのまま囚人専用の送迎バスに乗せられて行き、ハイ終わり。そんでもってニッキー含む他メンバーは懲役1年未満の軽めな刑となりティーン窃盗団「ブリングリング」は解散!大切な青春時代を棒に振った若者達の物語でした、チャンチャン、、、

「いや、何、このラスト付近の地味さと浅い人物描写は!」と不満タラタラですよ。

このラスト付近の地味さと浅い人物描写の要因は恐らく2つありそうなんですよね。

一つは実話を元にした映画ゆえに逮捕後は面白い出来事が何も起こらなかった説w。
そりゃ16〜17歳の若者達が警察に逮捕されたら、その後はお互いに話さなくなり友情が壊れて交流すらなくなるって、悪い友達同士ならよくありそうですよね。だから劇中「ブリングリング」メンバー同士が法廷で口も利かず離れ離れになっていく姿も地味だけど、ある意味リアルなのかも?と思ったり。それと出演者のインタビューから察するにモデルとなる犯罪者が10代の未成年なので情報自体が伏せられている事により尚更、人物描写が浅くなってしまった事もあるのかも。

二つ目はソフィア・コッポラ監督自身が若者への興味が無い可能性です。
本作みたいな犯罪ドラマでは主犯格を描くのってむっちゃ重要は筈。それなのに主犯格レベッカの人物描写が浅い。この人物描写の浅さは明らかに映画自体の評価を下げる原因になっているにも関わらず、、。恐らくティーン窃盗団「ブリングリング」メンバーに対して監督自身は馬鹿な若者達がヘマした、マヌケ話にしか映っていないのかもしれません。そうじゃなかったら主犯格レベッカの浅過ぎる人物描写には説明がつかないちゅうにw。監督にとってはお馬鹿なティーン達の気持ちなんか、どうでもいいのかもw。

こんな感じで思った以上に大きな2つの要因のせいでマークとニッキー以外の人物描写のテキトーさが目立つ終盤にウンザリしてしまいましたが最後の最後は主演エマ・ワトソンの存在が救いに。

懲役1年判決を食らいつつも保釈金により、たった30日で出所してきたニッキー(エマ・ワトソン)。ちゃっかりTVトーク番組に出演し、以前盗みに入った被害者リンジー・ローハンと一緒の刑務所だった話など刑務所エピソードを自慢気に話すニッキーのしょうも無さw。


「私の事がもっと知りたければ、ニッキーフォーエヴァー.comにアクセスしてね」

とTVを使って自分のサイトを宣伝する図々しさと逞しさが凄過ぎて、もはや笑える域w

作品全体的としては窃盗団「ブリングリング」メンバーの人物描写の浅さにガッカリでしたが、流石に主演エマ・ワトソンが演じるニッキーのキャラクターは強烈で良く描かれてますな。

ラストでも、目立ちたがりでしぶとさ全開の困った娘ニッキー。「このクソガキが」と思いつつもエマ・ワトソンの気品溢れる美貌と可愛さのせいで結局の所、ニッキーが好きにw。

総評

窃盗団「ブリングリング」メンバーが逮捕された以降の地味なストーリー展開や主犯格レベッカの人物描写が浅い所がイマイチでした。このラスト付近の地味で面白みの無さは実話ゆえだと思うのですが個人的に評価下がりまくりです。

とは言え、本物のパリス豪邸は映画のセット並に豪華な上に、その豪邸で主演エマ・ワトソンがキャッキャ言いながら泥棒する姿はお馬鹿で可愛くて最高でしたw。

若者の犯罪を扱った青春映画としては物足りないですがエマ・ワトソン映画としては十分、楽しめました〜。

製作秘話

  • 本作でロケ地として使用した場所はロサンゼルス内で二十数ヶ所に上る。
  • 映画化はソフィア・コッポラ監督が飛行機内で「10代の窃盗団」を扱った新聞記事を偶然目にした事がきっかけ
  • 本作の拘りの一つは映像の色合い。全体的に色褪せていて日差しが眩しい感じをイメージして撮影されている。ソフィア・コッポラ監督は本来カラフルな映像が持ち味の監督なので、本作のベージュっぽい映像での撮影には苦労したとの事。
  • ソフィア・コッポラ監督は俳優の起用について実話と同じ16〜17歳の著名な若手俳優を起用する事に拘ったとの事。そして、その著名な若手俳優リストのトップにあったのがエマ・ワトソンだったので採用した。
  • 劇中で登場するパリス・ヒルトンの豪邸は実際に彼女が所有している自宅。
  • 窃盗団リーダーのレベッカ役はアジア系若手俳優の起用が求められた事もありキャスティングが難航したが、オーディションテープで偶然ケイティ・チャンを目にした製作スタッフが役のイメージにピッタリな事から採用。因みにケイティ・チャンは当時、演技は未経験の新人俳優だった。
  • マーク役イズラエル・ブルサードは役作りについて「自分なりにマークのモデルになった人物の情報を調べて見たけど殆ど見つからなかったので結局、監督の脚本通りに演じたよ。ただ演技が大袈裟にならない様に落ち着いた感じのゲイを意識した」と語っている。
  • 新人監督の印象が強いソフィア・コッポラ監督にとっては5作目となる本作。監督業についてはソフィア曰く「5作目をとっている自分に驚いているわ。経験と積んで決断しやすくなったし、自分が望む映像を撮れるまで粘れる様になった」と語っている。

ブリングリングのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

新品Blu-rayは廃盤になりそうなので、お早めに!

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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