こんにちは、ぽんぽです。古典的モンスター透明人間を最新のVFXで蘇らせた「インビジブル」の続編が公開されましたね〜。あの斬新な映像をまた体験出来るのか!と期待を膨らませつつ鑑賞してきました。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
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目次
「インビジブル2 40点(感想ネタバレ)」
作品情報
2006年劇場公開 アメリカ ジャンル:ホラー 監督 クラウディオ・ファエ 製作総指揮 ポール・バーホーベン 出演者 クリスチャン・スレイター、ピーター・ファシネリ、ローラ・レーガン、デビッド・マキルレース他
あらすじ
軍が開発した兵器“姿なき戦士”の実験台として、元特殊部隊員マイケル・グリフィンが選ばれた。彼は透明人間になるが、自分がだまされていた事を知り、軍への復讐を開始する……。(映画comより抜粋)
目次
・透明人間の主演クリスチャン・スレイターは強さがプレデター並み?
・透明人間VS透明人間!の結末がヒーロー映画過ぎてつまらない!
・総評
・製作秘話
・インビジブル2のオススメ度は?面白いのか?
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透明人間の主演クリスチャン・スレイターは強さがプレデター並み?
「インビジブル」の続編である本作は話の繋がりはほぼ無いとはいえ、前作は観ておいた方が良いかもしれません。何故なら冒頭から特に何の説明無く透明人間が登場するからです。前作の事件から5年の月日が経ち透明人間プロジェクトが実用段階のレベルに達している事を冒頭のシーンだけで理解するには前作「インビジブル」は観ておいた方が手っ取り早いかと。その方が「あ〜あの透明人間プロジェクトがまだ続いていて新たな透明人間が生まれてしまったんだろうな」と直ぐに察しが付きますので。 さて今回の透明人間は「姿が見えない殺人兵器」として軍事利用されていたと言う設定。 散々利用された挙句、用済みとなり殺されそうになった透明人間が復讐の為に自分を透明にした研究者達を殺しまくるってのが何とも分かりやすい目的。おまけに透明人間としての寿命が延びる緩和剤を研究者達は持っている訳で、それを入手する為には手段を選ばない透明人間の荒っぽい行動についても「命かかってるし。そりゃ、そうなるだろ」といちいち同情し納得してしまうって言う、ねw そんな同情する境遇の透明人間マイケルが思いの外、凶暴で強いw。 元々マイケルはアフガニスタンやイラクでの活動経験もある軍人でバリバリに戦闘能力高めなのが怖いw。しかもマイケルは元々、かなり凶暴な性格の問題兵士だったらしく更に怖い(2回目w)。そんなマイケルが透明なまま殺す気満々で襲いかかってくるヤバさが楽しいです。マイケルを殺そうとした研究者や関係者が引きずり回され、喉を裂かれるわ、首絞められて、目ん玉串刺しになるわの散々な目に。この殺害シーンのバイオレンス描写は直接は描かないマイルド仕様ですが、研究者らの因果応報とも思える殺され方で好きでしてw。軍人である透明人間マイケルの凶暴さは 「姿が見えない殺戮者(殺人兵器)」って意味ではプレデターと一緒だよなとか思ったりw。 前作の透明人間セバスチャン博士を超える戦闘能力が魅力の新たな透明人間マイケルが良い感じです。 ただし低予算ゆえ透明人間を表現するCG描写はかなり少なめです。 透明人間マイケルを演じる主演がクリスチャン・スレイターである時点で本作の作品ランクがB級もしくはC級に位置する低予算作品だろうと覚悟はしていたのですが(失礼w)。透明人間の透明なままの状態をCGによる光の屈折やぬめりで表現する予算すら無かったのか、透明人間マイケルは透明なままだといないのと同じw。透明人間マイケルに襲われるシーンは俳優による一人芝居が主なんですよね。 その結果、とんでも無く稚拙なシーンが散見される事態に。特に女性が透明人間に連れ去られるシーンではワイヤーを用いただけの違和感バリバリの粗い映像は爆笑モノです。
透明人間VS透明人間!の結末がヒーロー映画過ぎてつまらない!
本作って物語の設定やシチュエーションは魅力的なんですよね。 例えば警護していた女性研究者マギーが透明人間に狙われた事で、不運にも透明人間と戦う羽目になるターナー刑事とか好きw。ターナー役の俳優ピーター・ファシネリの華の無い風貌がプラスに働き、冴えない刑事が正義感を振り絞って透明人間と戦う展開が結構燃えるんです。 特に「女性研究者マギー&ターナー刑事の命を狙う透明人間マイケル」のサスペンスアクションな構図はシチュエーションとしては好みなんですよね。まぁ、これといって盛り上がるアクションシーンは皆無ですけどもw。 そんな盛り上がらないけど嫌いじゃない「透明人間マイケルとの追走劇」は終盤に意外な展開でぶち壊されます。 何とターナー刑事自身も透明人間になる右斜め上な展開がw。まさかの透明人間vs透明人間! うーん、このねぇ、透明人間マイケルを倒す為に自身も透明人間となったターナー刑事ってのが萎えるんですよね。透明人間マイケルって化け物(モンスター)にはあくまでも特殊能力を持たない「人間」として戦いを挑めよ!ターナー刑事(泣)。 前作「インビジブル」では透明人間相手に消化器を使うなどの頭脳戦を仕掛けた人間達の様に、ターナー刑事も頭脳戦で透明人間に打ち勝って欲しかったです。やっぱ「モンスターvsモンスター」より「モンスターvs人間」の方が燃えるのにガッカリ。そこは相打ち覚悟の毒殺を仕掛け透明人間マイケルを殺そうとした女性研究者マギーの方が戦い方としては「やるじゃん!」って感じがしちゃいますよ。ここら辺の透明人間との戦い方の描き方が微妙に自分の好みとズレてるんですよね。 そこにダメ押しするのがラストバトルでもショボい透明人間の描き方です。 肝心の透明人間vs透明人間も映像的な迫力は一切無しでつまらない。そこに唐突にぶち込まれる雨のシーンも嫌。何が嫌って雨の水滴により透明人間の姿を表現する、めっちゃ安上がりなCG描写が嫌(怒)。前作では最新のVFX技術で描かれた透明人間の映像に衝撃的な感動を覚えたのに続編である本作では何一つ映像面での感動は得られず。最後の最後まで低予算ぶりを感じる残念な「透明人間」の描き方に。 そして物語の結末では「イラッ」としてしまう謎の終わり方が待っておりました。 と言うのは透明人間マイケルを倒した後、自身も透明人間となってしまったターナー刑事は行方不明になるのです。しかし生き残った女性研究者マギーは晴れやかな表情で 「大丈夫。彼は戻ってくるわ、絶対に」 と確信めいた言葉を発した、、、と思ったら透明人間ターナーのどアップ!が映りエンディングへ。 「えっ何?このカッコイイ終わり方は?」と唖然w。 一瞬、マーベル映画かと思う程で「正義の透明人間ターナーの戦いはまだまだ続くのだ!」的な謎のヒロイズムを感じる結末。 この結末にはイラッと来るでしょうよ!(怒) 「そりゃさ、ハリウッド業界に於いて、マーベル系ヒーロー映画が大ヒットしてますよ。でもさぁ、それを透明人間でやらなくてもいいだろ!」と。 って言うか「透明になる能力のヒーロー」映画にしたいならマーベル作品「Xmen」のミュータントに透明人間っぽい能力者いそうだけどなw。そいつでxmenスピンオフ映画でも作ってなさい!(それなら観たいぞw)。 古典的モンスター「透明人間」を敢えてヒーロー物として描き、あわよくば更なる続編もしくは大ヒットを狙おうとするハリウッドの商売根性が裏目に出まくってる適当な結末!(怒) この結末のヒーロー映画過ぎる所が何ともつまらないんですよねぇ。
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総評
透明人間の主演クリスチャン・スレーターの強さは軍人設定で強さがプレデター並みなのは好みでした。 しかし前作「インビジブル」に感じた映像面での感動は皆無で、透明人間vs透明人間のラストバトルも低予算でジョボい(泣)。 そして何よりも結末がヒーロー映画過ぎてつまらないのです(怒)。 古典的モンスター「透明人間」をマーベルヒーローっぽく描いてしまう製作陣のクソセンスによる結末には心底ガッカリです、、。 うーむ、低予算ゆえ、ショボいCG描写はまだ許せたけど、やっぱり結末が嫌いですな(しみじみ)
製作秘話
- 続編となる本作で透明人間役を務めた主演クリスチャン・スレイターは「前作で透明人間になった尊敬するケビン・ベーコンの後を継げるのはすごく光栄な事だよ」と語っている。
- 撮影現場に関してはクリスチャン・スレイター曰く「透明じゃない姿が見えるシーンは恥ずかしかったよ。ずっと裸だったし寒かった」と冗談混じりに語っている。
- 主演にクリスチャン・スレイターを起用する決め手となったのは彼の声。クラウディオ・ファエ監督曰く「透明になっても声だけですぐに彼だと分かる特徴的な声だから」との事。
- 本作では透明人間に殴られたりする俳優のリアクションにリアリティを出す為に、ワイヤーやハーネスで俳優を吊るし引っ張り上げる撮影手法が取られている。
- クラウディオ・ファエ監督に本作の監督業をオファーした理由について製作総指揮レイチェル・シェーン曰く「低予算で特撮映画を撮れる監督を探していたの。クラウディオは適任だったわ」と語っている。
インビジブル2のオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 40点
何か個人的に嫌い❗️
↓U-NEXTで「インビジブル」シリーズ視聴可能です!
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3H5CY7+1NJD9U+3250+63WO1)
本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作