カーペンター監督のホラー愛を考察!マウスオブマッドネスは現実と虚構の世界が分かり易い映画!

こんにちは、ぽんぽです。「あっ!この人、ジュラシックパークのおじさんじゃん!」と主演サム・ニールの本作をビデオ屋で発見w。ホラー映画だし、ジョン・カーペンター監督作品だし、まぁハズレは無いだろうとタカを括り鑑賞へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「マウス・オブ・マッドネス 50点(感想ネタバレ)」

公式の予告無かったのでジョン・カーペンター監督の御姿だけれ

作品情報

1995年劇場公開 アメリカ
ジャンル:ホラー
監督 ジョン・カーペンター
脚本 マイケル・デ・ルカ
出演者 サム・ニール、ジュリー・カーメン、ユルゲン・プロホノフ、チャールストン・ヘストン

あらすじ

保険調査員のジョンは失踪した作家サター・ケーンの捜索を依頼される。やがてジョンは編集者のリンダとともに、彼の新作小説「マウス・オブ・マッドネス」に絡む恐ろしい企みを知る一方、次第に正気を失っていくことに……。(映画comより抜粋)

目次
・キモい怪物が登場?現実と虚構の世界が分かり易い映画!
・ジョン・カーペンター監督のホラー愛を考察!
・総評
・製作秘話
・マウス・オブ・マッドネスのオススメ度は?面白いのか?

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キモい怪物が登場?現実と虚構の世界が分かり易い映画!

有名ホラー小説家サター・ケーンが失踪してしまい、行方を追うのが保険調査員トレント(サム・ニール)。主人公トレントは女性記者リンダと共にサター・ケーンの行方を追う最中に訪れる事になるのが「ホフの町」なんですが、もうここから不気味な怪現象のオンパレードw手錠で初老の男性を繋ぐ老女、犬の足をかじる醜悪な子供、銃自殺する住人など、不気味通り越して現実ではありえない光景ばかりで、主人公トレントのドン引きっぷりが楽しいですw。
どうやらサター・ケーンが執筆したホラー小説の世界が現実を侵食し始めてる事に気付くも、
「いやいや、多分ドッキリか何かでしょ。醜悪な住人も、どうせ特殊メイクか何かだろ」
と無理のある全否定をブチかます主人公トレントw。
何が笑えるって本作自体がホラー映画なので、冷めた言い方をすると出演者全員メイクしてるのは当たり前ですよね、映画なんだから。この身も蓋もないホラー映画って言う文化そのものにツッコミ入れちゃう主人公のセリフ、笑えますw。
要するに主人公トレントは普段から保険金を騙し取ろうとする顧客の嘘を見抜くのが仕事なので、現実と虚構が入り混じる怪現象に関しても「いや、何か裏があるだろ」と直ぐには信じられない訳で。そんな主人公トレントを嘲笑うように触手ピチピチしてる謎生物が出現したり、キモい怪物が登場して、もうヤバげな虚構の世界を信じざるを得ない状況になっていくのが不憫で面白いw。

本作って、現実と虚構が入り乱れる展開なのに小難しくなく分かり易いのが好きなんですよね。
この手の映画って、現実なのか虚構なのか視聴者も区別が付かず、難解で置いてけぼり食らう事ってあるじゃないですか。観る時に「難しそうな映画」として構えてしまう感じが本作には無いのです。何てったって虚構の世界ではガッツリ怪物が出て来たりして、明らかに虚構だと分かる程のショッキング映像満載なのでw。
「はい、これは現実の世界」、「はい、これは虚構の世界」って感じの非常に分かり易いホラー描写をしてくれるので、頭を柔らかくして観れますw。

ただねぇ個人的に「現実と虚構が入り混じる狂気の世界」は怖く感じ無いのです。
なにせ、自分の現実世界に於ける私生活は大して魅力的でも無いので虚構や狂気に侵食されても特に問題無し(泣)。むしろ虚構の世界はたとえ狂気を孕んだ世界だったとしても自分にとって願ったり叶ったりの楽しい世界に思えたりして(非リア充の悲しい思考ですいませんw)」。

流石にキモい怪物に追っかけられるのは勘弁ですけどねw。

ジョン・カーペンター監督のホラー愛を考察!

ホフの町で小説家サター・ケーンを見つけるも彼が人外の存在となり、彼のホラー小説を読んだ人間は現実と虚構が入り混じる狂気の世界を体験する羽目になる事を知る主人公トレント。その最中にサター・ケーン最新作であるホラー小説「マウス・オブ・マッドネス」が発売したから、さぁ大変!
小説は大ヒットした上に映画化にもなる最悪の事態へ突き進むのが楽しい楽しいw。
そして世界中の人々が「マウス・オブ・マッドネス」を小説や映画で楽しんだ結果、世界中の人々が狂気に取り憑かれ世界は崩壊へ、、。
うーむ、ホラー小説1冊で世界が崩壊とは、、何ちゅうトンデモ展開じゃいw。

実は個人的に冒頭が精神病院のシーンから始まるので、もしや本作で語られる虚構と狂気の世界の体験記は全て「主人公トレントの妄想」ってオチを予想してたんですよね。
しかし、その予想は外れ、「まさか本当に人間を狂気に誘うホラー小説が存在するとは!」って事に対する驚きが何だか気持ちいいw。

このトンデモ展開を迎えるラストの世界崩壊っぷりで思い出すのはホラー小説家サター・ケーンに警鐘を促す主人公トレントの言葉です。

「新しい読者が増えれば増える程、狂気のパワーは増す。そして目が見えない者には映画がある」

と小説家サター・ケーンの生み出すホラー小説のヤバい影響力を表現する言葉なんですが、この言葉に深いホラー愛を感じてしまうのは自分だけではない筈です。劇中で主人公トレントに語らせた、この言葉に感じるホラー愛はジョン・カーペンター監督自身の言葉っぽいんですよね。

と言う訳で、
「新しい読者が増えれば増える程、狂気のパワーは増す。そして目が見えない者には映画がある」
と言う言葉に込められたジョン・カーペンター監督のホラー愛をヌルく考察してみました。

この言葉に強く感じるのはホラーと言うジャンルへの愛と仕事としてホラー映画に携わってきたカーペンター自身の強い自負かと。
まずカーペンター監督自身も「遊星からの物体X」を始め多くの大ヒットホラー映画を生み出す立場ゆえ、そこは劇中のホラー小説家サター・ケーンと重なる部分も多いんですよね。カーペンター監督の場合はサター・ケーンと違い作品を通して狂気では無く、熱狂や楽しみですけどねw。

要するに「ホラーって凄いだろ!世界中を熱狂(狂気)させられるんだぞ!」

と言うカーペンター監督の自慢げな雄叫びにも感じるのですw。

もちろん、本作を通してホラーと言うジャンルの凄さを表現する為に「ホラー小説1冊で世界が崩壊する」展開を描いたのかもしれませんが、若干、「どうだ!俺って凄いだろ!」と言うカーペンター自身が成し遂げた偉業を自画自賛してる感じもして、ちょっと鼻に付くw。すいません、成功者にはケチ付けたくなる凡人な者でして、自分w。

「新しい読者が増えれば増える程、狂気のパワーは増す。そして目が見えない者には映画がある」
という言葉は世界中で影響力を持つホラー作品への賛美とカーペンター監督のホラー愛を感じるのだけど、冷静に考えてみると自画自賛じゃん!って考察です。どうでしょうか?ww。

総評

「現実と虚構入り混じる狂気の世界」を分かり易いホラー描写で描く本作は小難しい感じが無くて良かったです。ホラー小説1冊で世界が崩壊していく意外性も楽しい。

何より本作を観てるとカーペンター監督のホラー愛をビジバシ感じてしまうんですよね。特にカーペンター節?溢れる劇中の言葉には思わず、ヌルい考察かましてしまいましたよw。

ただ個人的に「現実と虚構入り混じる狂気の世界」自体は怖く感じなかったですね。
普段から殺人鬼が人殺しまくるスプラッター映画ばかり観てるので、基本そっち系の方が怖いタイプです、自分w。

製作秘話

  • 「遊星からの物体X」「パラダイム」、本作「マウス・オブ・マッドネス」はジョン・カーペンター監督自身が「黙示録3部作」と称している。
  • 本作の撮影は1993年にカナダのトロントで行われている。
  • 精神病棟の窓ガラスが割れるシーンでは破片が飛び散り主演サム・ニールが首を怪我する事態に。サム・ニールはこの不手際に怒りを覚えつつも演技は続けたとの事。
  • トレントとリンダが車でホフの町へ向かう夜の車内シーンでは実際には車を走らせず止まったままにした上で黒いシートで覆い夜に見せかけて撮影している。因みにハリウッド業界では「貧乏人の手法」とも言われる手軽で低予算な撮影方法。
  • 劇中でホラー小説家サター・ケーンが初登場する際に共に登場する犬は噛み癖が酷く、撮影時にスタッフが噛まれ負傷する事態になった。そのせいでジョン・カーペンター監督は本作以降、撮影に犬を使う事を嫌う様になる。
  • リンダが四つん這いの奇怪な姿で動くシーンはリンダの顔マスクを被った曲芸師がブリッジをしながら演じている。
  • トンネル内で大量の怪物がトレントを追って来るシーンでは20〜30人ものスタッフでゴム製の怪物達を動かしている。

マウス・オブ・マッドネスのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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