唐突な挿入歌に萎える!映画爪先の宇宙は亜紀とアンジに興味が持てなくなる程ひどい人間ドラマ!

こんにちは、ぽんぽです。最近は120分とかの映画を観るのが何だかしんどく感じる事が多いんですよね。でも映画は観たい、、そんな時は短編系の映画が1番!上映時間1時間位の映画無いかなぁと思ったら本作を発見。原作は漫画らしいけど、知らなくてもいっかな、と思い鑑賞へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「爪先の宇宙 20点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2017年劇場公開 日本
ジャンル:恋愛
監督 谷内田彰久
原作 manni
出演者 桐嶋ノドカ、北村諒、美沙玲奈、廣瀬智紀、加村真美

あらすじ

高校時代に親友から放たれたある一言がきっかけで心を閉ざし思ったことを口に出すことができなくなってしまった吉河亜紀だが、バイト仲間との交流を通して少しずつ変化していく。(映画comより抜粋)

目次
・親友との仲違いがヌル過ぎる?桐嶋ノドカのオドオド演技が微妙!
・登場人物達の感情の起伏に合わない唐突な挿入歌に萎える!
・亜紀とアンジに興味が持てなくなる程ひどい人間ドラマと結末!
・総評
・製作秘話
・爪先の宇宙のオススメ度は?面白いのか?

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親友との仲違いがヌル過ぎる?桐嶋ノドカのオドオド演技が微妙!

本作の主人公である亜紀は対人コミュニケーション低め女子で自分の名前を言うのもやっとな位の困ったちゃんですw。オドオドしまくり、目が泳ぎまくりでカラオケ店の面接に何故受かったのかが不思議な位のヤバい娘w。そんな亜紀を演じるのが演技初挑戦であり本業は歌手の桐嶋ノドカ。この桐嶋ノドカの演技がうーん、微妙です。オドオドして視点が定まらない表情は大袈裟過ぎるし、正直、重度の精神疾患を抱えてるんじゃと心配してしまう、やり過ぎ演技なんですよね。コミュニケーションが苦手でシャイな普通の女の子っていう設定の亜紀には見えないのがマズい。
それに桐嶋ノドカのオドオド演技は彼女の目がギョロっとした魚目なので尚更、病人っぽいw。それにより桐嶋ノドカって言う主演の女の子が全然可愛く見えない事態になってます。この手の恋愛モノで主人公であるヒロインが可愛く見えないって、致命的な失敗ではなかろうか?と観ていて1人で勝手に心配してしまう事に。

更に不満なのは亜紀がコミュ障になってしまった背景のエピソードが弱過ぎる問題です。
亜紀のオドオドした感じから余程の非道いイジメか何かが原因でコミュ障になってしまったと最初は思っていたんですが、それがちょいと違うんですよね。高校生の時に親友の朋子から「亜紀の嘘つき!オドオドしてないで、もっと本音で話せばいいじゃん!」的な事を言われたのが原因で亜紀のコミュ障が酷くなったっぽいのですが、正直、それ程の事かとも思う弱いエピソードでして。

そもそも亜紀の親友である朋子が何故、亜紀の事を嘘つき!と言ったのか察するに、それって一見キツイ言い方とも取れる発言なんですが、要するに「私達、友達じゃん!なのに何でそんなにオドオドして嘘ついて話を合わせるの?」って事なんですよね。高校生位の女子達がよくする上辺だけの友情にイライラしてた朋子の気持ちはまぁまぁ分かりますし、そもそも朋子の発言には「亜紀と本音で話せる本当の友達になりたい」ってニュアンスを如実に感じるんですよね。そのニュアンスを上手い具合に受け取れずに亜紀は落ち込んでしまい、朋子とは疎遠になり、コミュ障に、、。そりゃ若い頃の何気ない一言で傷付く事ってよくあるけど、それにしても映画でやる程の事か?とも思える訳でして。

亜紀が経験した親友との仲違いがヌル過ぎて拍子抜け感が半端無いんです。しかも朋子は自分の発言が亜紀を傷付けてしまった事を悔いて、携帯で亜紀に連絡してるんですよ。もう既に仲直り一歩手前で映画にする程のエピソードですら無い気がするのは気のせいでしょうか?

原作を読んでいないので分かりませんが、親友との仲違いエピソードがそれ程、面白く無いのは原作が面白くないからなのかなとか、、うーむ、逆に原作漫画を読んでみたくなりました(失礼w)
主演の桐嶋ノドカのオドオド演技が微妙

登場人物達の感情の起伏に合わない唐突な挿入歌に萎える!

本作最大とも言える不満点が劇中でぶち込まれる唐突な挿入歌とBGMです。例えば亜紀が勇気を出して始めたカラオケ店でのバイトを機に明るい性格になっていく場面で挿入歌が流れるのですが、ホントに唐突w。何故、映画を盛り上げる筈の挿入歌が唐突に感じるかと言うと、バイトを通じ亜紀が成長していくドラマが殆ど描かれてないからなんです。挿入歌の狙いはバイトを機に亜紀の性格が徐々に明るくなっていく心の変化を表現する為に挿入されてる訳なんですが、そこの成長ドラマが描かれてない為、亜紀の感情の起伏が視聴者に分からないんです。亜紀の成長ぶりにピンと来ないまま、挿入歌がぶち込まれてくる訳ですから「は?」となり「何でいきなり歌が流れ出すんだ?」となる事態に。
しかも挿入歌だけでは無くてBGMにも同じ現象が起きていて場面の切り替わり時に弦楽器のBGMが流れるんですが、使い方がダサ過ぎます。「場面の切り替わりにBGM足すとか紙芝居かよ!」とツッコミたくなる微妙なセンスですw。マジで主人公の亜紀含め登場人物達の感情の起伏に合わない唐突な挿入歌とBGMに萎えまくりです。

特に挿入歌「夜を歩いて」は主演の桐嶋ノドカが歌う曲なんですよね。それって映画の出来そっちのけ、唯の桐嶋ノドカって歌手のプロモーション映像じゃん!っと思う残念さを持っております、本作(泣)。

亜紀とアンジに興味が持てなくなる程ひどい人間ドラマと結末!

さて、ストーリー展開の肝である亜紀と朋子の仲違いエピソードが拍子抜けする程にヌル過ぎる故に人間ドラマが圧倒的に陳腐な出来になっている本作。肝となるエピソード以外に他の登場人物達のサイドストーリーが描かれているのですが、そちらも微妙です。まずは店長ユウの恋人との別れ話のテキトー描写っぷりが微妙です。店長ユウがどんな奴なのか、劇中で殆ど描かれてないので原作知らない人間からすると余りにも情報が少な過ぎて、店長ユウの別れ話エピソードに何とも思わないんですよね。だって店長ユウの悩みや葛藤が殆ど描かれてないから感情移入出来ないんだもん、みたいなw。

そして更に駄目押しなのがアンジです。アンジがどんな奴なのかも殆ど描かれず、気難しい暗いイケメンってだけの印象ですし、彼が就活の傍ら電気技工士を目指し始める経緯も台詞で説明するだけでドラマとして描かれてない、、何じゃそりゃ!です。恐らく電気技工士って夢を見つけたアンジの成長ドラマが本来なら存在する筈なのに、それが無い事で最後までアンジって奴が謎のキャラのままw。アンジの成長ドラマが抜け落ちてるせいで、亜紀がアンジに心惹かれていく理由すら分からないまま進んでいく物語がサイテーです。サイテー過ぎるせいで結末となるラストの場面でアンジが亜紀を花火に誘うシーンでも「ふーん」ってレベル。

だって亜紀とアンジがお互いに惹かれていくドラマが描かれてないから感情移入する余地が何処にもないですからw。原作知らない人間からすると「いつの間に君達は好きになったの?」と言いたくなるラストです。

亜紀とアンジって言う2人の恋模様が全く楽しめないって恋愛映画に於いては致命的です。2人がお互いに惹かれていく経緯が描かれてない為、亜紀とアンジに興味が持てなくなる程ひどい人間ドラマと結末となっております。うむ、残念!(ギター侍っぽくw)
店長ユウ(左)とアンジ(右)のサイドストーリーが雑!

総評

ラストはアンジが亜紀を花火に誘うシーンで終わり、その後どうなったかは観ている側の想像にお任せします。だって直接描かない曖昧な終わり方の方が日本映画っぽくて良いでしょ、エヘヘ、、みたいな感じが嫌いです!(キッパリ)
そもそも人間ドラマが浅過ぎて亜紀とアンジに興味が持てないので2人の今後とかどうでもいいw。そして挿入歌やBGMの使い方が駄目過ぎて萎え萎えです。

桐嶋ノドカって歌手を華々しく演技の道へ売り出そうとする製作陣の浅いセンスと打算しか感じないひどい出来の映画でした。

上映時間約70分の映画なのに退屈で長かったなぁ〜。

製作秘話

  • 亜紀役の桐嶋ノドカは「亜紀ちゃんと私は近い部分もありますけど、私の方が亜紀ちゃんより性格的にガツンと当たりが強い所があるかもしれません」と語っている。
  • 普段は歌手として活動する桐嶋ノドカは本作が演技初挑戦。桐嶋曰く「歌と演技は全然違います。演技は相手とのコミュニケーションをしっかり求められるんです。そこがお客さんを前にして歌う歌手とは違うと思います。」と語っている。
  • アンジ役の北村諒はアンジについて「人に優しくしたいのに空回りしてしまう人見知りな部分が自分に似ています。僕自身も昔は人見知りだったので」と語っている。
  • 店長ユウ役の廣瀬智紀はユウ役について「今までは年下や後輩キャラを演じる事が多かったのですが僕自身、ちょうど30歳を迎えるので、そのタイミングで店長という人の上に立つ大人を演じられたのは嬉しかったです」と語っている。
  • ユメコ役の加村真美は「原作の中で1番好きな登場人物がユメコだったので、演じられて嬉しいです。」と語っている。加村曰く、性格的にはユメコより亜紀の方が自分と似ているとの事。
  • 朋子役の美沙玲奈は朋子について「最初はボーイッシュなキャラクターだなと思いました。特に朋子と似ているのは私自身も学生の頃は友達に言い過ぎてしまったりワザと喧嘩を吹っかけてしまう所がありましたから(笑)」と語っている。

爪先の宇宙のオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   20点

サイテー激ヤバ作❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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