こんにちは、ぽんぽです。本作の予告編観た時からワクワクが止まりませんでて、ハイ。ジャッキー大好き、リベンジアクション大好きな自分にとっては正に「大好き✖︎大好き」という最高の組み合わせ映画(笑)さてさて、では自分なりの見所、制作秘話含め紹介していきたいと思います。
「ザ ・フォーリナー/復讐者はジャッキー版ランボー!ジャッキーの演技は新境地へ」
作品情報
2019年製作 イギリス ジャンル: アクション 監督 マーティン・キャンベル 出演者 ジャッキー・チェン、ピアース・ブロスナン他
あらすじ
元特殊部隊員のクァン・ノク・ミンは、現在はロンドンでレストランのオーナーとしてつつましく暮らしていた。ところがある日、高校生の愛娘が政治的な無差別テロに巻き込まれ、命を落としてしまう。静かな怒りに燃えるクァンは、犯人を探すうちに北アイルランドの副首相リーアム・ヘネシーの存在にたどり着き、復讐を開始するが……。
至近距離で銃ぶっ放すわ、爆破するわ、罠を仕掛けるわの復讐者ジャッキーに新鮮さMAX❗️
ジャ、ジャッキーが、、爆弾使ったぞ、おい。マジか、、おお、、爆破しちゃったよ、、。おお❗️今度は罠か。罠かけまくりで敵を倒すジャッキー。むむ、これってランボーやないか❗️
ってな感じでジャッキーの新たな戦い方を目撃する度に新鮮な驚きがバシバシ来るんです、これ。そんでもって最高なのが銃撃戦。復讐を果たすためにテロリスト達と至近距離での銃のぶっ放し合いをするジャッキー。虐殺モードのジャッキー。その結果、皆殺し状態、、、あ、あのジャッキーが敵の頭を吹き飛ばすんですから、、、もう口アングリ(笑)
間違い無くジャッキー映画随一のバイオレンス度で激アツなんです❗️
空虚な眼差しと暗い表情の復讐者クァン。その役柄と徐々に重なるジャッキー像に感涙!
ジャッキーの演技も最高です。家族を失ったクァンの空虚な眼差しと暗い表情にめっちゃビビります。
ジャッキーのこんな表情見たことないわ、マジで。
それと個人的に印象に残ったシーンがあります。クァンが藪の中、戦闘で傷付いた体を自分で手当てする場面です。上半身裸にまま虚ろな目で手当てする所はクァンでありながらも、どこかジャッキー自身と重なるんですよ、これが。思えばジャッキーも過去のスタント無しアクションで体は既にボロボロ。彼が演じるクァンも復讐を遂げていく過程で体はボロボロ。ジャッキーもクァンも肉体はボロボロで既に限界値は超えてしまっているんですよね。その事を考えながら観ると何故か涙が。ジャッキーの年齢を考えると
「この先、あと何本ジャッキーの新作映画を観る事が出来るんだろう?」
と思い泣きたくなるんですよ、ホント。
ジャッキー映画ゆえバイオレンス描写がちょいと物足らず❗️
ジャッキー映画イチとも言えるバイオレンス描写に個人的には好感度大な本作。しかし、それはあくまでもジャッキー映画の中では、、って事なんです。
復讐劇を描くリベンジアクション物としては、単純にやっぱり、、バイオレンス度が足らないんです。
復讐劇って過激さって言うか、、いわゆるバイオレンス度が大事だと思うんですよ。強烈な感情の爆発がそのまま殺人衝動にも現れるからこそ過激な殺し方をしてしまう訳でして。そのバイオレンス度MAXな殺し方を観てスカッとするのがリベンジアクションの魅力だと思うんです、自分。本作はそこが弱めかと。例えばクァンが爆弾で建物を爆破する場面とかがイマイチなんです。「爆発は小規模で犠牲者はいません」的な事をめっちゃ強調するんですよ。何て言うか「ジャッキーは爆弾使ってるけど人を殺したりしません」って言われてる様なマイルドさ。他にもクァンが敵を絞め技で落とす場面も気絶させるだけとか。
そこはやっぱり復讐なんだから絞め技で首の骨折っちゃえば良いのに、、とか思ったりしちゃうんです。
「96時間」とか「イコライザー」の様な敵を殺しまくる超良作バイオレンスアクションが世に出てしまっている今、ジャッキー映画にもそんな要素を求めてしまった次第でして。
人を殺しまくるジャッキー、もっと観たかったな。
いつものジャッキー流アクションはリアリティに欠ける?
脚本や演技含め、従来のジャッキー作品とは一線を画する本作。ただしアクションに関してはいつもの通り。格闘シーンで小道具を使う、敵に追い詰められて後ずさる動き、相手を前蹴りで押し返す等、よく見るジャッキー流の立ち回りが見られるんですが、、
それが良い様な悪い様な、、嬉しい様なイマイチな様な、、、。
というのも本作でジャッキー演じるクァンは特殊工作員、軍人なんですよね。それならば、もうちょっと軍隊式格闘術を新たに編み出して見せて欲しかったなぁ、、みたいな。
ジャッキー流ナイフ戦闘術とか(笑)
ただ、まぁ、ナイフで敵の首を掻っ切る様なジャッキーをファンが求めてるかどうかは微妙かもしれませんが。因みに自分はそんなジャッキー見てみたいです(笑)
それともう一つ不満な点が。格闘時に人が蹴られたり殴られたりした時にちょい過剰に吹き飛ぶ場面がチラホラ。
いわゆるワイヤーアクション。これ、、この作風の映画では控えて欲しかったかも。
シリアス&リアリティ感が売りな本作に水を差してる気がして個人的に残念でした。
直接対決は叶わず!ピアースとの共演が意味するモノ❗️
今回、悪役がピアース・ブロスナンなので若干の嫌な予感がしてたんです。「ピアースって、、ああ、あの007役の人か。アクション出来るんかな?」と。同じ欧州出身俳優だったら現役バリバリ❗️アクションスタージェイソン・ステイサムがいるじゃん。どうせならステイサムが良かったなぁ。
イケるか?ピアース?ジャッキーについてこれるんか?心配だなぁって感じ(笑)
案の上、本作ではジャッキーとの直接の格闘シーンは無し。更に終盤でリアム(ピアース・ブロスナン)にクァン(ジャッキー・チェン)が引導を渡す方法も物足らず。リアムの悪行をスマホで撮影・録音し世界中に発信して破滅させるって終わり方もイマイチ。やっぱり、リベンジ物なら
リアムを血祭りにして欲しかったぞ、クァンよ!
とまぁ不満タラタラだったんですが、ふと気付いたんです、、ピアースとの共演が意味するモノを。この2人似てるんですよ、境遇が。ジャッキーは近年よく口にする言葉が「自分はアクションスターじゃない。アクション(も)出来る俳優なんだ」と。片やピアースはどの作品に出演しても「007の人」と言われてしまう始末。この2人、自身の持つ強烈なイメージを払拭出来ずにいる悩めるスター同士なんだと気付くんですよ。ジャッキーとピアース。スター故に同じ様な苦悩を持つ2人の共演が意味するモノ、、、
それはもはや「運命」なんです!!!、、た、多分(笑)
恐らくこの「運命」的な出会いによる共演に気付いた方は楽しめる筈、、例え2人の対決アクションシーンがなくとも(笑)
制作秘話
- 製作陣曰く本作の魅力はシリアスさ。しかし「あまり暴力的になり過ぎない様に」とジャッキーから製作陣に要望があったとの事。
- 本作に出演するきっかけは「ベストキッド」。ベストキッドでアクション無し、演技のみの出演だったが周囲からも好評でジャッキーは「演技だけでもいける」と自信が持てたとの事。その為、本作の様なシリアスな作風の作品にも出ようと思ったとの事。
- ピアースは自分の出番が無いシーンの撮影時も現場に来てジャッキーの撮影シーンに付き合った。その際、発音の難しい英単語に苦戦するジャッキーにも根気良く英語を教えたとの事。そんなピアースのプロフェッショナルな優しさにジャッキーは非常に感激したとの事。
- ピアースとジャッキーは撮影中、2人で食事をする約束をしたがお互いに多忙な為、叶わなかった。
- クランクアップ時、お祝いを兼ねてピアースは自分が描いた絵をジャッキーにプレゼントした。
- 多忙なピアースとジャッキーが唯一、交流できたのが撮影用のメイクアップ時。動画を見たり、ジャッキーがふざけてピアースにお菓子を投げ付けたりと束の間の交流があった模様。
総評
悪役リアムの人物像が良かったですね。副首相で元IRA(テロリスト)ってヤツが。ジャ、ジャッキー映画でまさかIRAの名前が出てくるとは(笑)間違い無くジャッキー映画随一のリアリティある悪役かと思います。直接対決が無かったのはイマイチだったんですけど、、よくよく考えたらリアムって副首相なんですよね。流石に副首相とジャッキーが殴り合うのはリアリティに欠けるっちゃ欠けるか、、、と思い直したりもして。バイオレンスアクション物としての単純な評価は普通かな。ただし
ジャッキー映画として評価するなら超良作。
NEWポリスストーリー、新宿インシデントに次ぐ「泣ける」新境地ジャッキーが観れます。これを機にシリアス路線なジャッキーもっと観たいゾ。
ザ・フォーリナー/復讐者は面白いのか?オススメ度は?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
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「007 カジノ・ロワイヤル」でも監督を務めたマーティン・キャンベル
「エネミーオブアメリカ」の脚本家デビッド・マルコーニが参加。へぇ〜
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作