葛城事件 90点(感想ネタバレ)

こんにちは、ぽんぽです。最近、ふと思い立った事がありまして。「日本の俳優さんで名前は知ってるけど演技してる所あんまし観た事無い人沢山いるな」と。その筆頭が三浦大和。伝説のアイドル山口百恵の夫という印象しかなかった為、「よっしゃ、試しにこの人の主演映画観てみよっ」と興味本位で本作の鑑賞に至りました。という事で自分なりの見所や感想を載せていきたいと思います。

「葛城事件は超絶ダウナー系映画。家族の息苦しさにノックダウン寸前」

予告編です

作品情報

2016年製作 日本
ジャンル: ドラマ
監督 赤掘 雅秋
出演者 三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈

あらすじ

親が始めた金物屋を継いだ葛城清は、美しい妻・伸子と共に2人の息子を育て、念願のマイホームも建てて理想の家庭を築き上げたはずだった。しかし、清の強い思いは知らず知らずのうちに家族を抑圧し、支配するようになっていた。長男の保は従順だが対人関係に悩み、会社をリストラされたことも言い出せない。そして、アルバイトが長続きしないことを清に責められ、理不尽な思いを募らせてきた次男の稔は、ある日突然、8人を殺傷する無差別殺人事件を起こす。死刑判決を受けた稔は、死刑制度反対を訴える女・星野が稔と獄中結婚することになるが……。

稔の暗い衝動にグングンと引っ張られる

厳格な父、優しい母、真面目な会社員の兄、、、そんでもって、ニートで半分引きこもり状態の次男稔。兎に角、稔❗️兎に角、稔なんです(笑)。

イヤ、もう、この稔に自分は半端じゃない共感の仕方をしてしまいまして、、ハイ。

実を言うと自分も稔と同じ様な時期がありまして、、もう本作を観てるとそこにはもう稔じゃなくて過去の自分がいる様なバシバシの既視感を覚えて、むちゃくちゃ共感しまくりなんですよ。稔が「やれば出来るけど、やらないだけ」的な発言をする所や出来の良い兄に対して「見下すんじゃねぇ」と突っかかる所、現実味の無い将来の夢を語り己の自尊心を満たそうとする所。そんなタケルの言葉1つ1つが全て過去の自分も家族に対して口にしていた言葉が多数ありまして、、、

もう観ていて、、胸がズキズキ(笑)イヤイヤ、、これ、まんま自分の事じゃん、、てな感じで(笑)

右から2番目の稔は過去に自分に重なりまくりで胸が痛い、、

真面目な兄の自殺を機に「一発逆転してやる」

稔が自殺した兄を思いながらボソッと言った言葉。

「俺は一発逆転してやる」って、これ、この言葉が、、グサっと刺さるんですよ自分には。

この言葉が最悪な「破滅」の意味を持つ事は一瞬で察しがつきましたし、、というか、、、多分、自分もこうなってたかもしれないなと思い背筋がゾッとする次第でした、、ハイ。

父親である葛城清の固定観念の歪さ

無差別殺人事件を起こした次男の親、、、ともなれば社会的なバッシングはあれど大体は同情的な意見の方が多いのが常かと。そんな自分も最初は同情的な目で殺人犯の父親である葛城清(三浦友和)を見ていたんですが、、徐々に、、あれ?と思い始めます。

「この親父、厳格っていうより、ただ感じ悪いな」「イヤイヤ、そんな言い方しなくてもいいんじゃない?」と思える無神経な言葉。

無神経ゆえに長男の自殺直前のヘルプサインにも気付かず。挙句、息子の自殺は体裁が悪いから「事故」だと言い始める。そうなんです。この父親、自分がこうだという価値観を人に押し付けまくる歪な固定観念の塊なんです。当然ながら半分引きこもり状態の稔に対しても当たりはキツイんです。稔じゃなくても「こういう父親、、キツイな、、」と誰もが思うはず。

こういう父親持つとキツイよな、、の代表とも言える葛城清

作品を包み込む「息苦しさ」の正体

本作を鑑賞していると作品全体を包み込む「息苦しさ」にヤられる方も多いはず。最初、自分はこの「息苦しさ」の正体は明らかにヤバイ奴である次男がもたらす物だと思っていました。ですが途中ではたと気付きました。

「いや待てよ、息苦しさの正体って、多分この父親じゃないか?」と。

明らかに、この父親である葛城清が喋り始めると母と息子達の顔が曇り緊張感が走るんですよね。その描写も秀逸なんです。マジで父親の人物描写がイケてるんです、これ。厳格な父親って家にいるだけで家庭に緊張感を走らせるんですよね、、、。本作程ではないにしろ似た様な感じの父親の元で育った自分としては冷静に映画を鑑賞できない程にリアルなんです。よくも悪くも、、何だかんだ言って、、父親ってまぁまぁ影響力ありますわな、そりゃ。

総評

三浦友和の演技って初めてガッツリ観たんですが、これ程とは。家族への歪な執着心を抱く父親をとんでもないクオリティで演じてます。凄いぞ、百恵の夫(笑)

にしても、まぁ、、兎に角、、ヘビー級でした。重い、マジで。

思春期もしくは現在進行系で父親と揉めたり不仲になった経験のある方なら分かるはず。非状に不愉快になる「父親」あるあるネタ満載の映画です。家族と良好な関係を築いている方には「うわぁ、、ダウナー系の映画だなぁ」程度かと思います。

が、しかし❗️実体験で過去に父親と確執があった自分の様な方でしたら鑑賞自体スルーした方が良い位、暗い衝動を呼び覚ます強烈な作品です。

葛城事件は面白いのか?オススメ度は?

オススメ度    90点

最高な超傑作❗️

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本ページの情報は2021年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテーな激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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〜ヌルい映画レビューにお付き合い下さい〜

ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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