こんにちは、ぽんぽです。「グエムル 漢江の怪物」以降、久々の韓国クリーチャー映画の新作が公開されましたね〜。「第7、、鉱区、、」ってタイトルがゴツ過ぎて、何だか面白くなさそうw。でもまぁ、韓国クリーチャー映画として劇場公開される位だから、ある程度は面白い筈と思い劇場へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

目次
「第7鉱区 40点(感想ネタバレ)」
作品情報
2011年劇場公開 韓国 ジャンル:モンスターホラー 監督 キム・ジフン 脚本 キム・フィ、ユン・ジェギュン 出演者 ハ・ジウォン、アン・ソンギ、オ・ジホ、イ・ハンウィ
あらすじ
1970年代、石油ボーリング船エクリプス号が東シナ海の日韓共同開発区域「第7鉱区」で調査作業を行っていた。しかし、ある日突然、本部との通信が途絶え、海の上で孤立した乗組員たちが次々と何者かに襲われていく。やがて巨大な謎の深海生物が姿を現すが、その正体には驚くべき秘密が隠されていた。(映画comより抜粋)
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「エイリアン」主人公リプリーになり損ねた女優ハ・ジウォン!二番煎じ女キャラが鼻につく!
謎のクリーチャーと戦う女主人公ヘジュンはムサい男達に混ざって石油掘削をしたり、上司に逆らったり、バイクを乗り回したりと全力で「強いアジア女性」を表現してますが、それ程、魅力的には見えないのが難点です。 力が必要な石油掘削作業を細身の体でこなすのは無理がある設定ですし、「バイクを乗りこなす女性」=「強い女性」ってのが浅過ぎます。 モンスターホラー映画の金字塔「エイリアン」のリプリーを意識した上でのヘジュンの「強い女性」キャラ描写なのでしょうが、ありきたり過ぎて凡キャラ状態となっております。ヘジュン役の女優ハ・ジウォンはこれといった特徴が無い唯の美人さんですし。強いて言うならK-POP アイドルグループ「KARA」とかにいそう(どうでもいいw)。おまけに謎のクリーチャーに立ち向かう仕事仲間もイケメンやバカで頼りない同僚など、ありきたりオンパレードw。 何が不満って、本作の登場人物には韓国人の持つ特徴や価値観が殆ど見えないって所なのです。 石油というエネルギー事業である以上、韓国の政治的な問題も孕むだろうに、それは一切描かれないし。韓国映画といえば、政治&社会的テーマを上手くエンタメ作品に昇華するのが得意な印象だったのですが本作ではそういった特徴的な「韓国らしさ」が全く無いのです。 「韓国らしさ」すら無く、ハリウッドの二番煎じとも言えるキャラ設定の登場人物らに魅力が無さ過ぎて鼻に付く感じ。別にこいつらがクリーチャーに食べられようが殺されようが、魅力も無いし好きでも無いので特に何とも思わないのです。 何ていうかハリウッドの二番煎じが悪い訳ではなくて兎に角、「韓国らしさ」が無いのがつまらないんですよね。「韓国らしい」キャラクター達がクリーチャーと戦う「ハリウッドの二番煎じモンスター映画」ならもっと楽しめるのに。でも結局は「韓国らしさ」を欠いた唯の二番煎じ女キャラが鼻に付く主人公ヘジュンが誕生してしまったとさ(泣) モンスター映画に於ける強い女性の代表格「リプリー」になり損ねた主演女優ハ・ジウォンに大いにガッカリしながら鑑賞する羽目になるかと思います(失礼w)
倒せそうかも?デカさ、怖さ共に中途半端な韓国クリーチャー映画!
CGで描かれるクリーチャーは本作の肝とも言える訳でそこは申し分無い質感のクオリティです。 しかしながら、クリーチャーの造形に新鮮さやオリジナリティは皆無かと思えます。 クリーチャーの造形って、ありとあらゆる漫画、アニメ、ゲーム、映画などで既に出尽くしている為、正直、本作のクリーチャー造形も何処かで見たようなデザインで感動は特に無いのです。 何か「バイオハザード 」とかで出てきそうってレベルw。 個人的にはデザイン面でのオリジナリティが難しいなら、その分、凶暴で残酷に人間を喰う描写でオリジナリティ出して欲しかったですが、それも叶わず。大体、人間を物陰に引きずり込む描写だけで直接、人間を喰い殺す人体損壊描写が少なめでモンスター映画好きとしては物足りないです。クリーチャー造形はありきたりでも人を喰う残酷さでは何かしらのオリジナリティ溢れるモノが見たかったのですが、、。 そうすれば「モンスター映画史上で最も危険」くらいは観客に思わせられたのに。 それとクリーチャーのデカさと怖さが中途半端なのです。 狭い石油掘削船の通路を通れるクリーチャーは体の大きさがそれ程デカくも無いのです。故にへジュン達が散弾銃や炎で応戦する場面では「あれ?このまま倒せそうかも?逃げる必要なくね?」と思ってしまい緊迫感が薄れる始末w。クリーチャの大口に散弾銃ぶち込み続ければ、すぐ勝てそうに思えてしまい怖さが半減してますw。 クリーチャー自体の映像的なショボさは感じませんがデカさ、怖さ共に中途半端な韓国クリーチャー映画となっております。

ショボいCGによるバイクチェイスが余計でもハリウッドを追う韓国の気概は羨ましい?
ラスト間近、「リプリー」になり損ねた主演女優ハ・ジウォンとクリーチャーの最終決戦は長い上にスローモーションなどの演出で情緒溢れ過ぎて、ダレます。 主人公ヘジュンに魅力がない故に最終決戦もそれ程、興味が湧かないってヤツですね(失礼w)。 それと燃え盛る石油掘削船をヘジュンがバイクで乗り走り抜けるシーンのCGのショボさが悪目立ちしまくりです。 明らかにグリーンバックで撮影してる粗いCG映像によるバイクチェイスシーンは余計で無い方が良いレベルでガッカリです。 ただですねぇ、ありきたりなキャラとクリーチャー、ショボいバイクチェイスシーンはあれども、韓国映画には羨ましさも感じるんですよね。 だって、オリジナルのモンスター(モンスター)映画を制作出来るチャレンジ精神って今の日本映画業界には絶対無いじゃないですか(泣)。 その点、時折ショボくても全力でハリウッド映画業界の背中を追って自国のモンスター映画を作ろうとした韓国映画業界の気概は、モンスター映画好きとしては応援したいんですよね、マジで。
総評
ショボいバイクチェイスシーン、リプリーになり損なった女主人公ヘジュン含め、全体的にパッとしない出来です。 CGクリーチャーの出来は良いのですが、特徴もオリジナリティも無いですねって感じに。 全力でハリウッド的なクリーチャー映画をやった結果、政治や社会テーマを上手く盛り込む「韓国らしさ」が損なわれてるのが、どうにも詰まらないんですよね。主演ハ・ジウォンも綺麗なだけで、逆に覚えられないし印象にも残らない残念な女優に(失礼w)。 オリジナルで韓国産クリーチャー映画をやろうとした気概が悲しくもスベってる凡作でしたね。
製作秘話
- 本作は韓国映画としては初めての3D映画となる。
- 映画「エイリアン」の主人公リプリーを彷彿とさせる強い女主人公ヘジュンを演じた女優ハ・ジウォンはヘジュンの役柄について「飲み込んでしまいそうな程に石油を愛する女性であり、気が強くて女戦士のような人です」と語っている。
- 石油掘削シーンで噴き出る石油は実際は泥を使用して撮影している。台詞を喋りながらの撮影では女優ハ・ジウォンらの口の中にも泥が大量に入ってきた為、苦労したと出演者は口々に語っている
- 本作の映像シーンの約8割はグリーンバックで撮影されている。
- 劇中のクリーチャーは海底生物を参考にデザインされており、制作には3年の歳月が費やされている。
第7鉱区のオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 40点
何か個人的に嫌い❗️

オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作