こんにちは、ぽんぽです。ワタクシ、テイタム好きです(唐突)。「マジックマイク」観て以来、テイタム映画にハズレ無しとの印象を持っている為、本作も当然の事ながら鑑賞に至りました。ではでは本作の見所や製作秘話含め紹介していきたいと思います

「ローガン・ラッキーはスティーブン・ソダバーグ監督復帰作。意外性抜群な結末が魅力」
作品情報
2017年製作 アメリカ ジャンル: 犯罪・コメディ 監督 スティーブン・ソダバーグ 出演者 チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ライリー・キーオ、ダニエル・クレイグ
あらすじ
足が不自由で仕事と家族を失い失意の人生を送るジミー・ローガンは、まもなく開催されるNASCARレースのさなかに大金を盗み出すという大胆な計画を弟クライドと練るが、、。(映画comより抜粋)
ボンクラだけど憎めないローガン兄弟が集める仲間もまぁまぁのボンクラっぷり。この一味の言う事なす事にいちいち爆笑
本作みたいなコメディ映画って日本人の感覚で笑えるかが重要だと個人的に思うんですが、その点もバッチリ。ローガン兄弟を始めとするボンクラ度MAXな一味にしっかり笑えます。
強奪ミッションの行う上でコンピューターに詳しい人間が必要になると
「コンピューターに詳しい奴いねぇか。Facebook作った天才みたいな奴がいい」とかのテキトー発言に爆笑ですわ、ホント。
他にも暴動を起こした刑務所の囚人達が立て籠もって要求する事は
「俺たちはゲームオブスローン冬の強風が読みてぇんだよ!だから刑務所内の図書室にゲームオブスローン入荷しろよ、ゴルァ!」とか。
最高です(笑)日本人にも分かるネタでしっかり笑わせてくれるんです。
ローガン兄弟が計画した現金強奪ミッションは雑で大雑把。トンデモっぷりに爆笑
ローガン兄弟の計画する現金強奪ミッションはむっちゃ大雑把。元々はジミーのほぼ思いつきレベルの箇条書きメモを元に立てた計画ゆえに雑なんです。そこがまた面白いんです。雑でテキトーだから仲間内でも計画の打ち合わせが充分ではない為、本番でいきなりアタフタする場面多数。笑えます。
それとコカコーラ600レース大会がめっちゃ印象に残ってるんです。
大会内の飲食点では「売上金をカプセルに入れてパイプで吸い上げる集金方法」というトンデモ場面があるんですけど、あれって、マジなんですかね。
笑いを取ろうとしてる、おふざけ設定なのか、はたまた実在する集金システムなのか、自分には判断出来ず。嘘かホントか、、どっちやねん、、そんな所も面白くて、何か笑っちゃうんです。
ボンクラ返上。ジミー・ローガン(兄)の倫理観が計画を成功へ導く
本作で一番の驚きは現金強奪計画の結末です。単なる金奪って後はウハウハ豪勢に暮らしましたとさ的な爽快感溢れる結末では無く、地に足ついた粋な結末。何とローガン兄弟一味は盗んだ金は少しだけ貰って、残りの大金は盗んだ相手、レース大会主催者側に返すんです。その結果、何が起こるかというと「盗まれた金には保険がかかってる」→「保険が適用され主催者側は返金された金+保険による賠償金を手に入れる」事に。
要するに「盗まれた金+賠償金」でプラマイゼロ、いやプラスになる事態に。主催者側、むしろ儲かってるじゃん。
結果、金を盗まれたレース大会主催者側は特に被害も無い為、ローガン兄弟一味を不問に。被害者である主催者側が不問にするなら警察も動けない。だからローガン兄弟一味は警察にも追われない。なんちゅうヒネった設定の結末じゃい。
「え、え、何、どういう事、、ん、あ、そうか、そういう事か」ってなります(笑)
ボンクラ兄弟が仕掛けた現金強奪計画は保険会社の賠償金システムの盲点を突く計画だったんです。イヤイヤ、知的過ぎるだろ、ローガン兄弟。特に兄の方。ボンクラ返上じゃん。この誰も傷つけない現金強奪計画の成功って、多分ジミーの倫理観が関係してるんだろうなと勝手に推測。あの雑な箇条書きの計画メモに「引き際が肝心。欲張らない」の文字があったもんな。自分達が金を手に入れるだけじゃなく、この計画に巻き込んだ人々にもしっかり、その後のケアをする。だから、みんなハッピー。それって超理想的な「富の再分配じゃん」。
ローガン兄弟一味、粋過ぎるだろ、ホント。
制作秘話
- スティーブ・ソダバーグ監督は本作が復帰作。復帰の際になぜ監督引退に至ったかも語った。監督曰く「人気俳優を起用し大々的に公開する映画業界の手法に嫌気がさした」との事。
- スティーブ・ソダバーグ監督が本作で監督復帰をする際に出した条件は「映画製作の進め方や配給について監督自身に完全な裁量権がある事」
- スティーブ・ソダバーグ監督曰く「ジミー・ローガンはチャニング・テイタムの別バージョン。もし彼が俳優をしていなかったらジミーの様な人生を送っていただろう」との事。
- クライド・ローガン役はローガン兄弟の弟役なので最初、ジミー演じるチャニング・テイタムに顔が似てる俳優を起用予定だった。しかしチャニング似の俳優起用を監督が渋り「見た目が似ていなくてもクライドの内面をしっかり演じられる俳優が良い」との事になりアダム・ドライバーにオファーした。
総評
量産される犯罪コメディ物とは一線を画するヒネった結末に頭が混乱する事は必須かと。いやぁ、結末ヒネリまくりですよ、スティーブン・ソダバーグ監督さん。
監督復帰作だからかもしれませんが「新しい犯罪コメディやったる」な気合いを感じる作品でしたな。
ちゃんとコメディとしてもしっかり笑えたし。ただし頭柔らかくしてリラックスしながら観れるかは微妙です。しっかり登場人物達のセリフを聞き彼らの背景を分析しながら観ないと展開に置いていかれるかも。気合い入れて観るコメディ映画です。
ローガン・ラッキーはオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
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オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作