最近は雨が多くてウンザリしている、ぽんぽです。来ました!来ました!ハイロー新作!本作の前に鑑賞した前日譚ドラマ「HIGH &LOW THE WORST EPISODE.0」が微妙な出来だったので自分の中のハイロー熱は不完全燃焼状態だったんです。ハイローに対する、このくすぶる気持ちを解消してくれるであろう本作!ハイローファンとしてデッカイ期待を胸に観てきました〜。頼むから「HiGH &LOW THE MOVIE3 FAINAL MISSION」みたいな酷い出来になっていません様にww。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「HiGH &LOW THE WORST 60点(感想ネタバレ)」
作品情報
2019年劇場公開 日本 ジャンル: アクション 監督 久保茂昭 アクション監督 大内貫仁 企画プロデュース EXILE HIRO 出演者 志尊淳、山田祐貴、前田公輝、川村壱馬、吉野北人、中務裕太、小林隼、塚本高史、小沢仁志
あらすじ
鬼邪高全日制は均衡は崩れ各派が覇権を競い合う一大戦国時代を迎えていた。一方、SWORD地区の隣町・戸亜留市では、リーダーの上田佐智雄を筆頭に新世代の鳳仙学園が勢力を強めていた。(映画comより抜粋)
続編希望!主人公の花岡楓士雄が率いる新生鬼邪高は結構好きかも!
【鳳仙スキンヘッド集団は圧巻だが志尊の演技力の無さが露呈】 劇中、しょっぱなから電車からゾロゾロと降り立つ鳳仙スキンヘッド集団は圧巻の一言。コラボ作品「WORST」の世界観を強く感じる映画らしい特別感。その迫力ある映像に興奮です。この時点で既にこいつらと殴り合う鬼邪高の奴らを想像しワクワクしてしまう、自分。が、しかし、そのワクワクに水を差す困った存在がいるんです。それが鳳仙リーダーと四天王の存在です。実は彼らは本作のオリジナルキャラなんですが、イマイチです。まずは鳳仙リーダー上田佐智雄役、志尊淳くんの演技力が足りない問題です。スキンヘッド集団に不良特有の「オラオラ」言葉で号令をかける場面でも台詞が棒読みで浮いてるんです。台詞を言わされてる感MAX。もしかしたら、そもそも役作りの失敗?かもしれませんが彼の演技力の無さが露呈してしまっている場面が本作では多々あります。更に細身なビジュアルも相まって弱そうで鳳仙リーダーに見えない。コラボ失敗とも言える、ミスキャスト炸裂です。おまけに側近の四天王も特に個々のキャラの掘り下げも無いので微妙。演技力の無さとキャラの説明不足ゆえ、リーダーと四天王が迫力あるスキンヘッド集団に囲まれてると、めちゃくちゃ影が薄くなるんですよね。
【村山vs轟の再戦に興奮!鳳仙リーダー上田も意外と動ける?】 映画版はしょっぱなから、盛り上げ度MAXで飛ばしてくれます! 先ずはシリーズの人気キャラ、鬼邪高の村山vs轟!この2人の再戦が観られるだけで本作を観る価値ある気がします(大袈裟)。グルングルン回るカメラワークの中で至近距離の殴り合いを繰り広げる2人に燃え燃えです!体育館で走り回りながら殴り合う、これまた新鮮なアクションシーンが楽しめます。 それと鳳仙リーダー上田佐智雄のアクションも意外と良い感じです。何故、意外と、、になってしまうかと言うと演じる志尊淳くんの演技力の微妙さ以上に、その細過ぎるビジュアル問題です。この子、アクション出来んのか?と疑ってしまう細身イケメン。そんな彼が結構、違和感無いアクション見せてくれるんです。特に絶望団地に妹を救いに単身殴り込みをかける所とか。アクション自体に特徴や凄みは無いのですが、卒なくこなしてるんですよね。細身ゆえのスピードの載ったヒュンっと音がしそうなパンチが良い感じです。
【少年漫画の主人公らしさ満載!花岡楓士雄の魅力】
鬼邪高のトップ争いに名乗りを上げる主人公、花岡楓士雄が中々、魅力的です、本作。村山や轟に比べると喧嘩の強さでは劣る花岡なんですが、キャラクターの良さでは全く引けを取らないナイスキャラなんです。馬鹿で人懐っこく、ヤンチャ。無邪気に強さを追い求める故に喧嘩に負ける時もあるけど、それが敗北っぽく見えない。そんな気持ち良さがあるんですよね、花岡って。少年漫画の主人公みたい。劇中で花岡が慕われリーダーになっていく様子は描き方としては雑なんですけど、それでも「ああっ、こいつなら付いて行きたいな」と思える感じ。なので轟が自分より強さで劣る花岡楓士雄の下につく所とか、ちゃんと説得力があるのが良いです。
【雨宮兄弟の二番煎じ!尾々地兄弟の存在感の無さがヤバイ】 本作では雨宮兄弟を彷彿とさせる新キャラ、尾々地兄弟なる奴らが登場します。バイクに乗った兄弟って最早「HiGH&LOW」シリーズお馴染みの設定になりつつありますね(笑) しかし残念ながら、この尾々地兄弟の存在感の無さがヤバイです、ハイ。存在感とは何か、、要するに2人の喧嘩アクションの存在感の無さです。パンチ、キック、スローモーション演出、どれをとっても尾々地兄弟のオリジナリティが感じられない凡アクションになっています。正直、個人的には本作の一番のガッカリ部分は、尾々地兄弟のアクション部分なんです。何故かと言うと演じる中務と小森の良さを全く活かせてないアクションなのが一目瞭然だからなんですよ。中務と小森は「GENERASIONS」ではダンスパフォーマー兼アクロバット担当なんです。ライブでも世界レベルのアクロバットを披露する位の身体能力の高さを有する2人。ならば、それを武器にしたアクションシーンをもっと見せて欲しかったんです。パルクールが特徴的だった「RUDE BOYS」を超えるアクロバットアクションがこの2人なら出来たはず!って言うか本作のキャストの中では間違い無く身体能力高い系、ツートップですからね、この2人。中務と小森の強烈なアクロバットアクションが実現してたら、雨宮兄弟越えのキャラクターにもなっていた筈。その上、シリーズ屈指の伝説的なアクションシーンを、この2人なら実現出来た筈なのにぃ〜。しかし、まぁ、それも叶わず。雨宮兄弟の劣化版とも言える出来の悪い二番煎じキャラになってしまいました。残念です。
【長回しカメラワーク健在!河川敷&絶望団地の大乱闘が熱い】 さてさて「HiGH&LOW」シリーズ大好きな方にとって無くてはならないのが、そう!長回しカメラワークで撮影される大乱闘シーンです!本作でもバリバリの長回しカメラワークin大乱闘!を拝めます。 まずは河川敷での鬼邪高vs鳳仙。 予告編で観まくった方も多いであろう場面ですね。ええ、もう、まぁ燃えます燃えます、激アツです。不良達が雄叫び上げながら、突っ走る姿がカッコいい事、この上なし!花岡役の川村壱馬くんのスライディング突撃で幕を明ける殴り合いにアドレナリン出まくりです。鳳仙スキンヘッド集団のチームワークの強さがよく分かる戦い方も面白いです。迎え撃つ鬼邪高は、やっぱり、このお方!轟です!演じる前田公輝くんにとってはハイローシリーズお馴染み、長回しアクションはお手の物。安心の迫力ある殴り合いを見せてくれてます。河川敷の大乱闘では1番美味しい所を持っていってましたね、うむ。 そして本作では嬉しい事に、もう一つの長回しカメラワークin大乱闘が用意されております。 絶望団地でございますよ、ハイ。鬼邪高と鳳仙が手を組み、ヤバイお薬「レッドラム」の温床となる絶望団地へ殴り込みです!イェイ!鬼邪高生と鳳仙スキンヘッド集団、夢の共闘であり今回のコラボ企画の集大成が楽しめます。団地内で入り乱れる大乱闘は楽しい楽しい!轟の石ぶん投げ攻撃に花岡の団地駆け回る殺法、そんでもって鬼邪高&鳳仙のはしご攻撃ですよ!もう、湧いた湧いた! そして遂に鬼邪高の定時の連中が介入してくる流れ!村山です、ヒャッホウ!村山らがトラックでカチコミ掛ける場面は「あれ?観た事があるな」と思いながらもアドレナリン出まくりです。
【シリーズ屈指のアゲアゲ神曲「SWAG&PRIDE」】
喧嘩アクションと並ぶ「HiGH&LOW」シリーズの魅力である挿入歌。本作でも神曲レベルの挿入歌が降臨しとります。河川敷の大乱闘シーンでブチ込まれてくる「SWAG&PRIDE」、、マジで半端無い!男汁ダクダクのアゲアゲソングです(気持ち悪いww)。曲調も盛り上がりますし何てったって歌詞が熱い!「ぶつかり合ってく、SWAG&PRIDE!〜」もう、ホント、歌詞が最高です、マジで。シリーズ屈指の超アゲ神曲となっております。因みに、この神曲を歌うのは川村壱馬くんが所属する「THE RAMPAGE」でございます。ぶっちゃけ、この曲聴いて以来、大好きなんです「THE RAMPAGE」!
【ドラマ構成の雑さすら愛おしい!新生鬼邪高で続編希望!】 全体的にシリーズならでは、、相変わらずの雑さを見せてくれるのがドラマ部分です(笑)。鳳仙リーダーと四天王、牙斗螺の掘り下げがほぼ無いのがキツイ。特に「レッドラム」っちゅうイケナイお薬を捌いていた牙斗螺は本物の悪。本物の悪だからこそ、そいつらの掘り下げをもっとやって欲しかった。「昔、牙斗螺は村山と戦った事がある」みたいなエピソードを台詞と回想だけで終わらすのは勿体ないです。って言うか、そのエピソードをドラマ版「エピソード0」でやってくれれば良いのに。牙斗螺の描写が雑だから絶望団地での大乱闘の結末も微妙な事になってまして。 牙斗螺が牛耳ってる絶望団地は「レッドラム」を売り捌く拠点になってるんですよね。って事は、やっぱり、その場所は鬼邪高と鳳仙で壊滅させて欲しかったのに、それが無い。牙斗螺のリーダー金村兄弟との戦闘シーンすらおざなり。って言うか殆ど戦わず。しかもレッドラム殲滅を目的に集まった筈の鬼邪高と鳳仙なのに最後は花岡の親友を救出する目的に変わってしまっているのも嫌なんです。正直、非公に走った親友を救う物語よりも、牙斗螺を殲滅する鬼邪高&鳳仙連合軍の無双っぷりだけに物語の方向性を絞って欲しかった。 あとは単純に牙斗螺の金村兄弟vs花岡&上田が観たかったです。2対2の超絶アクションを拝めた上で金村兄弟をボコボコにして終わりなら良かったのになぁ、とガッカリ。こんな感じでドラマ部分は毎度の雑さですが、それすら愛おしくなる程、しっかり面白かったです。 殴り合いたっぷり観れたと言う点では「HiGH&LOW THE MOVIE3 FAINAL MISSION」より断然良かったです。 花岡と轟が手を組んだ新生鬼邪高も格好良いので普通に、こいつらの物語がまた観たい!また、このメンバーで続編作って欲しいな、、って感じです。 ただ、もう「WORST」とのコラボは無くていいかな。 正直、続編あるなら鳳仙リーダーと四天王は要らないかも、でした。
製作秘話
- 花岡楓士雄を演じた川村は役作りに関して「楓士雄の明るさやバカさは自分には無いので(笑)振り切って演じました。本作はHiGH &LOWとWORSTのコラボですが、どちらかと言うとWORSTの世界にいる様なキャラを想像して楓士雄を演じました」と語っている
- 川村と「WORST」原作者の高橋ヒロシは何度か食事に行った仲。その時、高橋ヒロシから楓士雄のキャラクターに対してアドバイスを受け、それを役作りの参考にしたと川村は後に語っている。
- 普段はTHE RAMPAGEのボーカルとして活躍する川村曰く「役者とアーティストは全く別物と思っている。だからこそ片手間で両方やるのでは無く、どちらも120%の力で撮影に臨んだ」との事。
- 本作では人気キャラ、轟のアクションシーンが非常に多い。その事について演じた前田は「百手以上で構成される轟のアクションシーンを長回し場面含め1日で撮ったので大変でした」と語っている
- 普段はGENERATIONのパフォーマーとして活躍する中務と小森は本作が演技初挑戦。2人は「尾日地兄弟を演じる中で毎日、製作陣から怒られていた」と思い出を後に語っている。中務曰く「雨宮兄弟よりも泥臭い兄弟を意識して演じた」との事。
- 「WORST」原作者の高橋ヒロシが好きな「HiGH &LOW」キャラクターは村山良樹
- 本作で共演した小沢仁志について小森隼人は「楽屋が一緒になった時にあまりの気まずさと緊張から逃げ出した事がある」と後に語っている
HiGH &LOW THE WORST のオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作