こんにちは、ぽんぽです。遂に遂に大大大好きなHiGH&LOWシリーズも完結に。前作「HiGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY」が快作中の快作だった為、ハイロー熱は既にMAXの状態。ハイロー熱に浮かされ、のたうち回る日々(ヤバイ奴)を送る中、遂に本作の鑑賞に至りました。ではでは本作の見所や感想を紹介していきたいと思います。
「HIGH&LOW THE MOVIE3 FINAL MISSIONでは描き切れなかったコブラ達の成長物語」
作品情報
2017年製作 日本
ジャンル: アクション
監督 久保茂昭、中茎強
出演者 AKIRA、青柳翔、TAKAHIRO、登坂広臣、岩田剛典、黒木啓司、山田裕貴、前田公輝、窪田正孝、林遣都、白竜、ELLY、早乙女太一、NAOTO、関口メンディ、白濱亜嵐、津川雅彦、小林直己
あらすじ
スカウト集団DOUBTらとの戦いに勝利したSWORDのメンバーたちは、九龍グループに対して「NO」を突きつけた。しかし、SWORDのメンバーたちに対し、九龍グループが総力を結集したSWORD壊滅行動を決行。山王連合会も分裂の危機に、、。(映画comより抜粋)
隠蔽を暴く「3つの証拠探し」が展開していく中で犠牲となっていくアクションシーン
完結編という事もあり九龍グループの壊滅を目的に動き始めるSWORDの面々ら、、、何ですが、こっからが問題でして。隠蔽を暴く為に「3つの証拠探し」が始まるんですが、、そのせいでアクションが激減するんです。証拠探しの探索ミッションをこなしていく各チームって流れ。それによって真相が明らかになってはいくんですけど、それが原因で冒頭の九龍グループとの全面戦争っぽい構造が薄れていってしまうんです。喧嘩を吹っかける構造から隠蔽を暴く証拠探しっていう、いわば「頭脳戦」にシフトしていくんです。
「全面戦争から頭脳戦へのシフト、、HiGH&LOWで?そんなの誰が望むんじゃい」状態。
証拠探し展開になっていくにつれ観てる側のテンションも下がっていき、それに呼応するようにアクションの量が減っていくんですよ、これが。
アクションの量が減っていくと魅力的なキャラの見せ場減っていく訳でして。
特にコブラとか、、捕まって解放された後は、証拠探し一色でほぼアクションシーン無し。テンションだだ下がりです。
そんなテンションだだ下がりの自分を多少慰めてくれてベストバウトは雨宮兄弟vs源治。ターミネーター組長の源治さん再び。日本刀with源治 VS 素手with雨宮兄弟は燃えましたわ。日本刀に対抗する為に鎖を体に巻いて防御する雨宮兄弟、、正に男の戦い方じゃい。残念ながら本作の燃えるアクションシーンは基本ここだけな気が。
スモーキーの戦闘シーン無しは致命的。演じる窪田正孝の多忙っぷりが作品与えた影
ぶっちゃけ、本作1番の不満はここです。RUDEBOYSのスモーキーですよっっ。彼の、、彼のアクションシーンが無い、、何でじゃい。病で命尽きかけてるスモーキー。そんな彼が仲間を守る為に単身、九龍グループの構成員を足止めする展開があるんです。何とも燃える展開。挿入歌「Break into the dark」が流れ始め、いよいよ死を覚悟したスモーキー最期の戦いが始まるぞ、、、と、、思っていたら、、、そこで場面が切り替わり、、、スモーキー死んどります。彼は最後まで戦いました的な安らかな顔で死んどるんです。
「え〜戦う場面無いの?マジで、ウソだろ、あんだけ盛り上げといて?」
衝撃過ぎて、残念過ぎて足震えましたわ。
本作のメイン舞台は無名街。そこのリーダーであるスモーキーの見せ場が無いって致命的ですよ。ここ、多分、本作の中でも屈指の名場面になったであろうに、、アクションシーンさえあれば。ぶち壊しですわ、ホント。このスモーキーを雑に扱ってくれやがりましたお陰で、むっちゃ落ち込みました(繊細です、自分)
演じる窪田正孝は超人気俳優なのでアクションシーン撮る時間っちゅうかスケジュールが無かったのかも。とか思ったり(笑)
「拳だけじゃ解決出来ねぇ」問題と向き合うSWORDメンバーの成長を描く為に失った「HiGH&LOW」らしさ
政治力と暴力的な人海戦術を仕掛けてくる九龍グループ。要するにSWORDのチンピラ同士の戦いとは違う「大人の戦い方」を仕掛けてくるんですよね、九龍グループは。圧倒的な力でSWORD地区を制圧し始める九龍に対して、何と山王連合のコブラは意外な結論を出し始めるんですよ「拳じゃ解決出来ねぇ」と。そこからコブラ自身も琥珀らも「拳だけじゃ無い、自分達なりの大人の戦い方」で九龍グループを壊滅させようとするんです。
コブラ達なりの「大人の戦い方」とは「メディアの前で陰謀を告発する」って事なんです。えっ、、えっ、戦わないの、、なんです。
多分、製作陣としては喧嘩ばかりしていた若者達の成長を完結編で描きたかったんだと思うんですよ。拳にもの言わすだけじゃ無い「真っ当な大人」としての戦い方をコブラ達にして欲しいみたいな。でも、それって、観てる側は全然望んで無い訳でして。「HiGH&LOW」の魅力とは、、いや「HiGH&LOW」らしさとは
「勧善懲悪!細かい事は気にすんな!ケンカだケンカ!」でしょうよ。
そうなんですよ、誰もコブラ達、、SWORDの奴らが真っ当な大人になっていく様なんて見たくないんですよ。もっと言うと「悪い奴を殴らずに終わらせるSWORDの奴ら」なんか好きじゃないんですよ、こっちは。メディアに陰謀を告発して九龍グループは無名街から手を引きましたとさ。チャンチャン。めでたしめでたし。
「拳で解決しなかったよ、僕達。真っ当でしょ。エヘン」そんなの「HiGH&LOW」じゃないよ、と。
やっぱコブラ達にはさ、「拳じゃ何も解決しねえ。でもお前ら殴りたくて仕方ねぇから殴る。死ねヤァ」ぐらいの担架切って九龍グループのお偉いさん方をボコボコにして欲しかったですよ、そこは。何となく以前から感じてたんですけど、多分、HiGH&LOWの製作陣って「仲間」「ケンカ」をキーワードにした人間関係は魅力的に作れるけどそれ以外の人間関係や心理描写って描けない人達なのかなと邪推してしまいますわ。「THE LED LAIN」の様な愛憎劇や復讐劇、本作の様な「社会的な正義と個人の正義」みたいな人間ドラマになると途端にトンデモなく粗が見えるっていうか。やっぱ、このシリーズは成長とか深い人間ドラマなんて考えずに「仲間」「ケンカアクション」をキーワードにずっと似た様な作品を作り続けていって欲しいな。
良く言えばダイナミック、悪く言うばテキトー。爆笑必至のトンデモ「HiGH&LOW」節が炸裂
「HiGH&LOW」名物になりつつあるダイアンミックかつ、テキトーとも言える台詞が本作でも炸裂しとります。無名街に仕掛けられた爆弾を探す件では、何の手がかりも無いまま無名街を駆けずり回って、爆弾を見つけちゃう所とか。
「見つけるの早っ君達は超能力者か」レベルの探索力(笑)
おまけに爆弾見つけたら解除しなければいけないんですが、「こういう場合は配線を切ればいいんじゃないね?どれか一本配線を切れば良いってのがパターンだろ」との九十九の台詞、、イヤ、今時、配線式爆弾、、むっちゃ爆笑ですよ。どの色の配線を切るかの場面でも「そんじゃ、チームの色がオレンジだからオレンジ色切ろうぜ」的トンデモ発言も炸裂。まだまだありまっせ。隠蔽を暴く内部文書が分っかりやすく赤文字で「TOP SECRET」と書かれていたり。
「どんな、内部文書じゃい、そりゃ」
といちいち高速ツッコミ入れてしまう自分がいます。爆笑必至の「HiGH&LOW」節、楽しめます。
総評
終盤の「ケンカ以外の決着の付け方」を模索するコブラ達、らしくないっすよ。そんな「大人の戦い方」をするコブラ達の姿に萎え萎えの中、アクションは雨宮兄弟とRODEBOYS達が頑張ってくれてましたね、うむ。
それでもアクションの少なさと燃えなさ加減がすんごいんですけどね。もう、ホント、スモーキーの散り様が最悪過ぎて40点位にしたい(笑)
アクションの少ない中、所々でバルクールを披露して何とか「HiGH&LOW」らしさを披露してくれたRUDEBOYSらに免じて甘めにしといてやろう、みたいな感じです。
HIGH&LOW THE MOVIE3 FINAL MISSIONは面白いのか?オススメ度は?一言でいうと?
オススメ度 50点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作