こんにちは、ぽんぽです。え〜ワタクシ、普段から戦争映画は大好きでして(唐突w)。有名な大作は網羅してしまったし、、マイナー作品で何か良さげな物無いかなぁと思ってた矢先に本作に出会いました。出会いは突然ですな(笑)ではでは、本作の見所や制作秘話など絡めながら感想載せていきたいと思います。
アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場がもたらす正義と道徳の天秤
作品情報
2016年制作・イギリス ジャンル : 戦争 監督 ギャヴィン・フッド 出演者 ヘレン・ミレン、アラン・リックマン、バーカッド・アブディ
あらすじ
戦地から遠く離れた会議室でドローンが映し出す映像を見ながら戦争に加担する人々の葛藤を描き、現代の戦争の闇を浮き彫りにした軍事サスペンス。イギリス軍の諜報機関で働くキャサリン・パウエル大佐は国防相のベンソン中将と協力し、ナイロビ上空を飛ぶドローンを駆使してロンドンから英米合同軍事作戦を指揮している。そんな中、大規模な自爆テロ計画の存在を突き止めた彼らは、アメリカ国内の米軍基地にいるドローン・パイロットのスティーブに攻撃命令を下すが、殺傷圏内に幼い少女がいることが判明。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先させようとする(映画comより引用)
撃つべきか撃たざるべきか?パン売る少女よ、早く逃げてぇ〜
テロリストのアジト近くでパンを売る少女、、、この少女が本作の要。アジトにミサイルブチ込みたい英国軍‼️、、、が、しかし‼️ミサイルブチ込んだら、少女も巻き込まれてしまう、、、一体どうすりゃいいんじゃい‼️ってな感じで英国の政治家、軍人、ドローン操縦士が大揉め。その様子が緊迫感ありまくりで物語にガシガシ引き込まれます。そんな事態を露とも知らずにのんびりパンを売る少女の姿に
「そこは危ないんだって、マジで。頼むから早く逃げてぇ〜」
と叫びたくなる衝動に駆られる事、間違い無しです。
ドローンによるミサイル攻撃の威力はどれ程のもの?
ドローンを用いた軍事行動が丁寧に描かれているのも本作の魅力です。特にドローンによるミサイル攻撃を行なった場合の被害範囲や致死率を正確に推測していく過程がとても新鮮。
「ヘルファイヤって名前のミサイルは、これ位の威力なんだ」とか「ミサイル攻撃の被害範囲って広いな、、周辺住民の人、危険だろ」
とついつい自分も考えながらヤキモキしてしまったり(笑)
ヘレン・ミレンの軍服姿は似合っているのだろうか?
本作の唯一の欠点は、ヘレン・ミレンの軍服姿かと。ヘレンの圧倒的に気品を感じる美貌と細身の体には軍服がどうにも似合わんのですよ、これが。彼女の気品ある華やかな美貌を見る度に
「あ〜、この人は華やかなセレブなんだろうなぁ〜何で軍服着てるんだろう?」
と一瞬、素に戻ってしまうんです。コスプレ感を感じてしまう位にイマイチでした。でも演技は最高です。任務遂行を淡々とこなそうとする冷徹な指揮官役はバッチリ似合っていますので。
矛盾を抱えつつも、やっぱり法治国家って良いな
犠牲を厭わず淡々と任務を遂行しようとする軍上層部にやりせなさ感じまくり。そんな軍上層部に対して現場の軍人や政治家が法律や責任の所在を追求しつつ攻撃を止めようとする場面が沢山あって
「法律って大事だな。ってか法律に則って動く国家って矛盾もあるけどやっぱり安心するな」と。
何だかんだ言っても英国もそうだし日本もそうだけど、法治国家って良いなと改めて思いました。
製作秘話
- ヘレン・ミレンは本作の脚本が良すぎた為、自分のエージェントに「他の仕事より優先して、この仕事がしたい」と伝えた。
- ヘレン・ミレン演じるパウエル大佐は最初、男性キャストを想定していた。
- ヘレン・ミレンを主演に起用した理由は監督曰く「鉄の強さと圧倒的な存在感、そして高い知性を感じさせるから」
- ドローン操縦士役の俳優には本物のドローン操縦士が演技指導として付いた。
- ギャヴィン・フッド監督は軍経験者
総評
本作はドローン戦争を題材にした良質サスペンスですた〜。観る人に対して正義と道徳観を痛烈に問い掛けてくるのは正に戦争映画の醍醐味ですな。本作もそこら辺は痛烈な風刺が効いてます。
唯一の不満はヘレン・ミレンのコスプレ感にあるのですが、まぁ些細な事かと。
アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場は面白いのか?オススメ度は?
オススメ度 70点
万人に勧める良作❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作