謎解きムズ過ぎて脱出できない映画エスケープルームはソウのパクリっぽい!

こんにちは、ぽんぽです。キマした、キマしたよ、「〜ルーム」ってタイトルの映画新作が。タイトルに「〜ルーム」って付くスリラー・サスペンス映画は取り敢えず観てしまう謎の衝動って皆さんはありませんか?自分は無茶苦茶あるんです、その衝動(笑)。ええ、すいません、変な奴でw。そんな謎の衝動に誘われるまま、観てきました〜。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「エスケープ・ルーム 40点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2020年劇場公開 アメリカ
ジャンル:スリラー
監督 アダム・ロビテル
製作総指揮 レベッカ・リボ
出演者 テイラー・ラッセル、ローガン・ミラー、デボラ・アン・ウォール、ジェイ・エリス

あらすじ

謎の送り主からの招待状に応じて賞金1万ドルの懸かった体験型脱出ゲームに参加することになった6人は外界から隔絶された部屋に閉じ込められ、何の前触れもなく突然ゲームがスタートする。(映画comより抜粋)

目次
・命がけの脱出ゲームに参加する6人は個性豊かで楽しい!
・謎解きをするゾーイ達の行動が突飛過ぎて感情移入出来ない!
・実在する人気アトラクションだから?グロ描写は抑え目!
・ゲームの真相がヌル過ぎ!「ソウ」の劣化版!
・総評
・製作秘話
・エスケープ・ルームのオススメ度は?面白いのか?

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命がけの脱出ゲームに参加する6人は個性豊かで楽しい!

本作の命がけ脱出ゲームに参加する不運な登場人物達6人は個性豊かな奴らで楽しいです。
主人公ゾーイは理系女子だけど気弱で可愛くて良い子。明らかにこの子生き残る系女子でしょ、みたいな。ゾーイ役の女優テイラー・ラッセルは若手らしい純真さを感じる演技が好きです。かと思えば投資家ジェイソンは、こいつ絶対、この手の命がけゲームでは必ず裏切る系男子でしょ、と。他にもゲームオタクに飲んだくれクズ男、帰還兵、トラック運転手とゲームに参加する面々を観てるだけで、この先に待ってるであろう阿鼻叫喚の脱出ゲームを想像してワクワクしちゃいます。

そして脱出に成功した人には賞金1万ドル、日本円にすると約100万円かぁ、、この微妙にやる気が湧く賞金額がリアル(笑)。もし自分が参加する事になっても、近所なら喜んで行くだろうなw。

謎解きをするゾーイ達の行動が突飛過ぎて感情移入出来ない!

脱出ゲームの舞台となる5つの仕掛け部屋は、セットが豪華でスタイリッシュな雰囲気のお部屋。天井から炎が照射されたり、床が抜けたり、ガス噴出があったりのトンデモ部屋っぷり。
ただねぇ、あくまでもセットと仕掛けが楽しいってだけで、肝心の謎解きが詰まらないんですよねぇ。
部屋に隠されたヒントを元に謎を解いて脱出し次の部屋に行く流れなんですが、ヒントも謎も面白くないんですよね。ヒント自体、「何でその程度のヒントで分かるんだよ、お前ら」と思う雑さと難しさ。

例えばゾーイらが訪れる3つ目の氷の部屋の謎解きが非道いです。
氷の下を流れる冷水に釣竿を垂らして部屋を脱出する鍵を取ろうとするゾーイらの行動がイマイチで。「釣竿で水中の鍵を引っ掛けて取るって、、イヤ、それ絶対無理だろ。ムズ過ぎ!」とか。他にも釣竿が何故か木の上にあり、それを取りに小太りトラック運転手が木を登って行く展開も、「なんで小太りのオッサンがそんなスルスル木を登れるんだよ」とツッコミを入れたくなる始末。

4つ目の部屋である逆さまのビリヤードバーもセットは豪華で仕掛けも楽しいのですが結局、謎を解く過程は雑で「あ〜そういう事か!」と謎が解けていくカタルシス的な楽しみ方は皆無で。
そして床が抜ける展開により壁にしがみつく事になるゾーイ達は、ここでも運動神経を求められるんですよね。謎解きによる脱出が醍醐味なのに頭脳じゃなくて運動神経を求められてるってw。それが原因で登場人物達はよく分からない謎に高い身体能力を披露する場面が多数あり、オマケにその行動が突飛過ぎて感情移入出来ない事になってしまってます。
こいつらの行動、意味不明過ぎ!

実在する人気アトラクションだから?グロ描写は抑え目!

命がけの脱出ゲームなので登場人物達が死んでいく展開が当然訪れるのですが、死に方はマイルドです。
あくまでも密室ホラーではなく、密室スリラー程度な感じ。溺死、落下死、撲殺などの死に様でも直接の凄惨なグロ描写は殆ど無い抑え目なのが個人的にちょい不満です。ただ、そこは世界的な人気アトラクション「脱出ゲーム」を題材にした本作なので仕方ないのかもしれませんけどね。実在する人気アトラクション内でグログロの死に方をしていく場面を描き過ぎると普通にアトラクションの人気やイメージの低下含め運営会社に実害がありそうですし(笑)。

ゲームの真相がヌル過ぎ!「ソウ」の劣化版!

脱出ゲームの生き残りとなった理系女子大生ゾーイと飲んだくれフリーターの2人に明かされるゲームの真相は、うむ、まぁ普通、です。
命がけのゲームに参加する奴らの姿を世界中の富裕層が高見の見物しながら楽しむ、って言うありがちな真相に、ヘェー、ふーん状態。ありがち過ぎて何とも思わないですw。一応、黒幕としてゲームの見届け人みたいな奴が出てくるんですけど、ジクゾーみたいで萎えます。ジグゾーって、ええ、そうです、密室スリラーの傑作「ソウ」の悪い奴です。そいつにソックリで萎えるのです。ゲームの真相がヌル過ぎるわ、「ソウ」の劣化版だわ、、最悪です。

総評

登場人物達の個性豊かさと5つの仕掛け部屋のセットの豪華さを楽しむだけの映画です。
肝心の謎解きスリラーとしては全く面白くありません。謎解きの楽しさが全然描かれて無い上に、あの真相に、あの黒幕、イマイチさのダブルパンチw。マジで「ソウ」の劣化版としか言いようが無い残念さです。そう言えば、アダム・ロビテル監督が「本作のオファーが来るまで人気アトラクション脱出ゲームの存在を知らなかった」と発言してるんですよね。

多分、監督自身が脱出ゲームに対しての愛と理解が無かった故に、謎解きが雑になってしまった感じがするんです。「脱出ゲーム?面白くないだろ、それじゃ。ソウみたいすればヒットするんじゃね?」みたいなテキトーさをバシバシ感じてしまうので、ラストの続編を匂わせる終わり方にイラッとしてしまう自分がいたりして。「この程度の出来で続編作る気かよ」みたいな(笑)。エスケープルームってソウのパクリっぽいよね、、で全て済んでしまう内容なんですよね。出来の良いパクリなら良いんですが出来は良くないw。

ただ、生き残った理系女子大生ゾーイと飲んだくれフリーターのキャラは結構好きなので続編作られたら、多分観に行きます(笑)
この手の密室スリラーっぽいのが、やっぱり好きなので。

製作秘話

  • ダニー役ニックが氷の上から落ちて水に沈む場面では深さ3メートルの水に実際に潜って撮影された。因みにニックは泳いだ事がない。
  • 逆さまのビリヤード室は狭い空間だった為、スタントを使った撮影が出来なかった。その為、ビリヤード台にアマンダが飛び移るシーンはスタント無しで実際にデボラ・アン・ウォール本人が演じている。
  • ビリヤード室の場面では命綱を使い壁にしがみつく撮影が約8日間行われた。
  • 幻覚症状のベンとジェイソンが争うタイルの部屋ではライトの点滅と床が回転するセットで3日間に渡る過酷な撮影が行われ、ベン役ローガン・ミラーは「かなりきつい撮影だった」と語っている。

エスケープ・ルームのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   40点

何か個人的に嫌い❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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