怪力と治癒能力で戦うディーゼルが最強過ぎる映画ブラッドショットは「ナナイト」描写が面白いアメコミ!

こんにちは、ぽんぽです。近年はワイスピシリーズでしか観れなくなってしまったワイスピ俳優のおヴィン様。ワイスピ以外で彼のアクション映画が公開されるならばと劇場ヘ直行(笑)しかも何かB級アクションの匂いがする良い雰囲気で楽しみ過ぎます。という訳で鑑賞して来ました〜。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「ブラッド・ショット 50点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2020年劇場公開 アメリカ
ジャンル:アクション
監督 デビッド・S・F・ウィルソン
原案 ジェフ・ワドロウ
出演者 ヴィン・ディーゼル、サム・ヒューアン、エイザ・ゴンザレス、ガイ・ピアース

あらすじ

アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソンは、何者かの襲撃を受けて妻ジーナを殺されてしまう。自身も撃たれて生死の境をさまよったレイだったが、生物工学ロボ「ナナイト」により圧倒的なパワーと回復能力を持った超人へと生まれ変わる。(映画comより抜粋)

目次
・怪力と治癒能力で戦うブラッドショットはディーゼルにハマりまくり!
・イチイチ自分の好みから外れてる敵キャラ!
・ブラッドショットの力の源!監督のセンスが光る「ナナイト」描写!
・ディーゼルのアクションを上回るKTの警棒アクション!
・高いポテンシャルを感じるアメコミヒーローなのに敵ボスの倒し方が地味!
・製作秘話
・ブラッド・ショットのオススメ度は?面白いのか?

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怪力と治癒能力で戦うブラッド・ショットはディーゼルにハマりまくり!

マーベルでもなければDCヒーローでもない、珍しいアメコミヒーロー「ブラッド・ショット」。ヴァリアントコミックスって所のヒーローらしいですね。ヘェー、全く知らないぞww。日本での知名度ほぼ無いヒーローなので映画公開の情報自体それほど目立たなかった不運なアメコミ作品。でも自分としては結構好きです、これ。まずブラッドショットの特殊能力が良いんです。圧倒的な怪力と治癒能力を持つ不死身のヒーローって設定がもう既に好き過ぎます。これぞ夢、これぞ異能力とも呼べる王道の特殊能力でしょう、怪力と治癒能力って。しかもその能力を使うのがヴィン・ディーゼルですからねぇ。劇中でもディーゼル演じるレイが自分の覚醒した能力を試す為にコンクリの柱を殴りつける場面とか最高です。
怪力パンチで柱にヒビが入る光景を観てふと思うのは「これブラッドショットとしての能力なのか、それともディーゼル自身のムキムキ二の腕から放たれるパワーなのか?」と。

だってディーゼルのぶっとい腕なら特殊能力無くてもコンクリ柱にヒビ入れられそうじゃないですか(笑)。オマケに驚異的な治癒力が備わり、ほぼ不死身な訳ですからねぇ。ブラッドショットの怪力と治療能力の設定が演じるヴィン・ディーゼルのビジュアルにハマりまくりなんですよね。それにディーゼルの鍛えられた肉体からは確かに怪力と治療力を感じます(笑)。ヴィン・ディーゼルが演じてきた役柄の中でも強さの設定で比べるなら間違い無く史上最強のキャラですね。そういえば、本作と同じ様なヒーローキャラとして以前は映画「ピッチブラック」でリディック役をやってましたよね。「闇を見通せる目」を持つ男リディック役はディーゼル初のハマり役。うむ、懐かしい、とは言え、実は自分、リディックあんまし好きじゃなかったんですけどね。リディックの特殊能力「闇を見通せる目」が能力として微妙過ぎて好きになれなかったんです。そのリディックと比べると今回のアメコミヒーロー「ブラッドショット」はヒーロー好きとしては非常に燃える特殊能力持ってますので、そこが単純に嬉しいです。何てたって元特殊部隊員が怪力と治療能力を備えた不死身のヒーローになるって、、もうホント最高に大好きな設定(笑)。

イチイチ自分の好みから外れてる敵キャラ!

特殊能力に目覚めたレイ(通称ブラッドショット)の記憶を書き換え、妻を殺されたっていう偽の記憶を植え付けちゃう奴ら、RST。妻の仇を討とうとするブラッドショットを都合良く暗殺兵器として理由する敵RSTの姿は今風の敵って感じで楽しいです。そんな敵の企みゆえ、偽の記憶による勘違いで人を殺しまくるブラッド・ショットは何となくアメリカって国の現状と重なるように見えます。アメリカも大量破壊兵器があると勘違いしてイラク戦争始めちゃった事実がありますからね。勘違いって所ではブラッドショットとアメリカは共通点あり、ですね。まぁ、アメリカの場合は多分、戦争せざるえない別の理由も山程あったでしょうから、勘違いって言い方は合ってるか微妙ですけども。

騙されていた事に気付いたブラッドショットが「よくも俺の記憶を書き換えやがったな!」とぶち切れる場面では「お前は軍人で元々人を殺すのが好きなんだろ。だからその環境を与えてやったんだよ。」みたいな恩着せがましい、迷惑ロジックをのたまうRST敵ボス、ハーティング博士。ハーティングのこの言い草がムカつきますねぇw。まるで「お前らアメリカ人は戦いが好きなんだろ。だからその環境を与えてやるよ」と言ってる感じ。これには9.11以降、イラク戦争の代償を払い続けているアメリカ人はカチンとくるだろうなと。アメリカ人がムカつくアメリカの社会風刺を映画にぶち込む役割。この役割を敵ボスとして、しっかり全うしているキャラとなってますハーティング博士。ナイスキャラ、ハーティング博士。

こんな感じで敵ボスは良い塩梅でアメリカ社会を風刺してる筋の通ったキャラですが、少し物足りないのは手下の奴らです。敵ボスに代わりブラッドショットと戦闘を繰り広げる手下なんですが、こいつらがイマイチ自分の好みから外れてる敵キャラ達なんですよねぇ。

まずは手下の改造義足持ちのダルトン。彼にはもっと改造された義足を活かした機動力とスピード戦をブラッドショット相手に仕掛けて欲しかったなぁって気持ちがあるんですよね。しかし劇中では何故か義足を生かさず背中に装着したアーム型ロボで殴り合いを仕掛ける展開に。怪力無双のブラッドショット相手に何故か殴り合いって接近戦を仕掛けてしまう始末の残念なダルトン。
心の中で思わずツッコミが。
「腕じゃなく義足を使わんかい!それがダルトンの特徴でしょうよ!」
例えば改造義足を使った物凄いキックとか。そういうのが無いんだもんなぁ。

そして盲目の元狙撃手ティブス。実はこの敵キャラが本作で1番好きなんです。死から蘇ったブラッドショットをリスペクトしつつも敵ボスの命令に従い戦う事になる関係性がちょい魅力的で。ブラッドショットの仲間になったりしないかなぁ、なんて思いながら観てました。叶わず、なんですけどねw。このキャラの戦闘スタイルにも不満があるんですよ。元狙撃手なら、改造された視覚でものすっごい遠距離から狙撃してくる!みたいな戦い方して欲しかったな、と。エヴァのヤシマ作戦みたいな超長距離狙撃で見えない所から狙撃しまくる敵とか。しかし、このティブスさんも何故かブラッドショットには接近戦を仕掛けてくるんですよね。そりゃ、不死身のブラッドショットを無力化するには「電磁パルス型ナイフを突き刺さしショートさせる」戦い方が有効なのは分かるんですけど、そこはもうちょっとダルトンもティブスも接近戦以外の戦闘スタイルを見せて欲しかったなぁと思います。それと基本的に感じるのは敵ボスは科学者で戦闘能力無いし、手下は改造義足ダルトンと盲目の元狙撃手ティブスって布陣、、こいつら弱そうなんですよね。怪力と治療能力を備えた不死身のブラッドショットと戦うには役不足かなと思ったり。RSTって組織の「死んだアメリカ軍兵士を改造して暗殺兵器として再利用する悪い奴ら」って設定はダークで好きなんですが、敵の戦闘能力にイマイチ説得力が無いのが残念です。

ブラッドショットの力の源!監督のセンスが光る「ナナイト」描写!

本作の監督デビッド・S・F・ウィルソンはゲーム・CG業界で長年活躍してきたベテランなんです。今回のウリであるVFX描写は監督にとってはお家芸であり、お手の物と言えそう。特にブラッドショットの力の源「ナナイト」の描写が面白いアメコミ作品なんですよね。「ナナイト」っていうのはブラッドショットの体の中を血液の代わりに流れる超小型ロボットなんです。怪力と治療能力はナナイトのお陰。この設定自体が魅力的で大好きなんですが、それ以上に「ナナイト」を描くVFX描写が無茶苦茶、良いんです。監督のセンスが炸裂しております。敵の銃弾でダメージを食らうも「ナナイト」により体が再生していくブラッドショットの描写をスローモーション演出でスタイリッシュに描いてます。体の再生している映像は一見すると「ターミネーター2」に出てくる液状金属のサイボーグみたいw。そんな魅力的でスタイリッシュな「ナナイト」描写の一番の見所はやはりラストシーンですね。敵ボスの爆弾攻撃を至近距離で喰らったブラッドショットが、その爆発に物ともせず、体を再生させながらノシノシと歩いてくる場面。圧倒的なVFX描写でナナイトが体を修復していく所を描いています。まぁ、ちょっと、そこのスローモーション演出はケレン味たっぷりでやり過ぎとも言えますがw。スーパースターヴィン・ディーゼルを兎に角、カッコ良く映すにはどうしたら良いかに全てを注いでる気合いのVFXが楽しいです。正に視覚効果のスペシャリスト、デビッド監督のセンスが光る「ナナイト」描写がむっちゃ楽しめます。

ディーゼルのアクションを上回るKTの警棒アクション!

今回1番期待していたのはやっぱりヴィン・ディーゼルのアクションです。ワイスピはアクションあるけどメインは車ですからねぇ。アメコミだし本格的なアクションを観られるゾと期待しながらの鑑賞となりましたが、、うむ、まぁまぁ期待通りのアクションが見られましたかね。演じる役柄のレイ(通称ブラッドショット)は特殊部隊員という事もあり冒頭は救出作戦からの銃撃戦の流れも短いけど楽しいし、敵2人を軍隊式格闘術で瞬殺するのも楽しいです。今回のアクションで一番の見所はトンネルでの戦闘シーン。特殊能力に目覚めたブラッドショットの初陣としてトンネル内で敵の特殊部隊員十数名を相手に無双するのが最高です。怪力と治癒能力による圧倒的な強さを見せてくれるアメコミヒーローの姿はテンション上がりますな。ただトンネル内の戦闘シーンは途中からスローモーション演出が加わり間延びしたアクションになってしまったのは自分の好みじゃ無いですね。こちらの好みを微妙に外れながら期待を上回るでもなく、あくまでもまぁまぁ水準のアクションを見せてくれるディーゼル(笑)。そんなディーゼルに満足しながらも、彼以上に良い動きをするのがヒロイン役のKT。演じるエイザ・ゴンザレスの警棒を使ったアクションシーンはキレ、スピード共に抜群で見応えあります。このKYの警棒アクションはディーゼルより出来の良いアクションシーンかもしれません。そもそもディーゼルってあの肉体とビジュアルが魅力なのであって、彼のアクションにキレやスピードを求めるのは厳しいかもしれませんけどねwww。

高いポテンシャルを感じるアメコミヒーローなのに敵ボスの倒し方が地味!

手下のダルトンとティブスとエレベーターで殴り合いをするのが盛り上がりのピーク。そこから敵ボス、ハーティング博士との最終対決は拍子抜けで残念なんですよね。ハーティング博士自身、性格悪いだけで戦闘力ほぼ無い科学者ですからね。怪力と治癒能力を有するブラッドショットの前には呆気なく、自滅というか自爆する終わり方。これが盛り上がりに欠けますわ。そこはボコボコにして欲しかったぞ、ブラッドショットさん。ハーティング博士と共に自爆したブラッドショットは仲間の天才エンジニアであるウィガンズの手により無事復活を遂げて、めでたしめでたしな感じ。おまけにウィガンズの改造でパワーをチャージしなきゃいけない弱点も克服しちゃって、無尽蔵に怪力と治癒能力を使える最強のヒーローになっちゃってます。これ続編出来るんですかね?。最強過ぎて、敵いなさそうw。

それにしてもブラッドショットってキャラのポテンシャル高さは半端ないです。特殊能力も魅力的でナナイト他、テクノロジー描写もキッチリ描かれているし。続編あるなら普通に観たいです。アクションが可もなく不可もない普通レベルなのは主演がヴィン・ディーゼルなら許容範囲w。そこはマイナスにはなりませんので彼が好きならまぁまぁ満足出来る作品かと思います。

製作秘話

  • マーベルやDCコミックスと違い「ブラッドショット」を出版するヴァリアントコミックスのヒーローは独特で昔から傷を抱えたヒーローの物語を描いている
  • 原作では負傷兵のPTSDをテーマとして取り上げたスーパーヒーロー「ブラッドショット」はアメコミヒーローの中でも人気キャラ
  • 映画化に至った理由としてデヴィッド監督は「現実の要素を発展させ想像力で先を描く物語を撮りたかったんだ。原作ブラッドショットにはそれがあった」と語っている
  • デヴィッド監督はCG業界のベテランで以前はゲームや映画予告編の製作に携わっていた。エミール・ハーティング博士役ガイ・ピアースは監督の事を「頭脳明晰で技術的知識も豊富な人だ」と称賛している。
  • ブラッドショットの力の源である超小型ナノマシン「ナナイト」は人を蘇らせてしまう呪いの要素をイメージした上で人間なら誰もが嫌いな虫に似せた不快な外見になっている。
  • 撮影の殆どはデヴィッド監督の故郷「南アフリカ共和国」で行われた
  • デヴィッド監督は本作が実写映画初監督作品となる。
  • 本作の主演を務めるヴィン・ディーゼル曰く「ブラッドショットはただの超人ではなくPTSDを抱えた人物なので演じてみたいと思った」と語っている
  • 大スターヴィン・ディーゼルと共演したウィガンズ役ラモーン・モリスは彼の事を「撮影時は人生に役立つ助言やビジネス上の忠告もくれたんだ。スキンヘッドの偉大なおっさんだよ」と絶賛。
  • ウィガンズは原作には登場しない映画独自のオリジナルキャラ。

ブラッド・ショットのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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