火炎放射器で悪党を黒焦げに!映画エクスタミネーター2が前作より面白い理由挙げてみた!

こんにちは、ぽんぽです。数日前に前作「エクスタミネーター」を観てかなり気に入ってしまったので、すかさず続編となる本作の鑑賞に至りました。今週末も80年代バイオレンス映画にどっぷり浸かる休日となりそうですw。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「エクスタミネーター2 50点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

1984年劇場公開 アメリカ
ジャンル:バイオレンスアクション
監督&脚本&製作 マーク・バンツマン
出演者 ロバート・ギンティ、マリオ・ヴァン・ピーブルズ、デボラ・ゲフナー、フランキー・フェイゾン

あらすじ

悪党狩りを続ける日々を送るジョンの前に新たに現れた宿敵はスラムの帝王エックス。エックスは肉親に死の制裁を加えたジョンに復讐を企むが、、。

目次
・前作よりも主演ロバート・ギンティがしっかり演技してる!
・火炎放射器で焼き殺せ!前作よりもバイオレンス度の高い殺し方!
・前作より盛り上がる!スラムの帝王エックスとのラストバトル!
・総評
・製作秘話
・エクスタミネーター2のオススメ度は?面白いのか?

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前作よりも主演ロバート・ギンティがしっかり演技してる!

本作を鑑賞して最初に思う事は、主人公ジョンのキャラクターの掘り下げをしっかりしているなぁって事です。前作の唐突に復讐へと奔るジョンの雑な心理描写とは一転、本作では彼の様々な一面を描いております。先ずはベトナム戦争の戦友ビージーとの再会の場面。ゴミ収集業者として気ままに暮らす戦友ビージーと何気ない会話をしながら楽しそうにする主人公ジョンの姿に「へぇ〜ジョンもこんな平穏な日常過ごしてたりするんだなぁ」と新鮮な気持ちになったり、酒場でショーガールをする女キャロラインに惹かれ恋人同士になっていく過程がしっかりと描かれていたり。特にジョンとキャロラインのラブシーンは、バリバリにヌードが出てくる場面なんですが、いやらしい感じは無く、意外にロマンチックだったりして。「何じゃい!この繊細なラブシーンは!本当にエクスタミネーターの続編か?」と疑うレベルの良さw。前作の雑な人物描写とは打って変わった、丁寧なラブシーン演出に感心しまくりw。ジョンとキャロライン2人の馴れ初めが丁寧に描かれていたからこそ、恋人キャロラインが街の悪党に襲われた時のジョンの復讐に燃える姿は無茶苦茶に感情移入しまくり!。思わず「ジョン!今すぐエクスタミネーターになって処刑しちまえよ!一緒に恋人の仇討とうぜ!」と語りかけたくなる程w。何ていうか前作よりも本作の方が主演ロバート・ギンティがしっかり演技してるんですよねぇ(失礼w)。

火炎放射器で焼き殺せ!前作よりもバイオレンス度の高い殺し方!

前作「エクスタミネーター」が大好きな自分ではありますが、前作には強烈に不満に思った箇所がありまして。それが「バイオレンスアクション」の謳い文句が魅力なのに、バイオレンスがそうでもないって言う致命的な所。そこが何と、続編となる本作「エクスタミネーター2」ではかなり改善されておりまして好感度大!なんです。さて今回もニューヨークは相変わらずの治安の悪さです。商店を経営する老夫婦が撃ち殺され、女性が拐われ薬物を打たれ暴行、現金輸送車が襲われるわと悪党蔓延る、何とも愛しいニューヨーク(不謹慎w)。悪党共も雑魚キャラながら中々の魅力的なビジュアルで楽しいんです。ヌンチャク振り回してる奴やローラースケートで街を奔り気に入った女を誘拐してくる奴とか、もう爆笑レベルのナイスキャラばかりで最高です。

そんな最高な悪党共を処刑するのが我らが主人公ジョン!またの名をエクスタミネーター!
本作では冒頭の処刑シーンから新鮮な驚きを与えてくれるんですよねぇ。何と今回のエクスタミネーターは火炎放射器を装備しているんです。オマケに耐火マスクに防弾チョッキも着ていて、見た目の凶悪さが半端なくてカッコ良すぎ!火炎放射器背負ってノソノソと街をウロつき、悪党を黒焦げにして処刑する姿がヤバ過ぎてアメコミで言う所のヴィラン並の爆笑してしまう凶悪さ!もう、このビジュアルのエクスタミネーターにメロメロですw。

悪党の殺し方も火炎放射器で焼き殺すっていう、残酷で楽しい楽しい殺し方w。それと前作では銃殺や拷問、ミンチ等、様々なバリエーションの殺し方をしていたエクスタミネーターですが本作では火炎放射器一筋の殺し方なのが特徴的です。火炎放射器しか使わないなら、前作よりバイオレンス度低そうじゃん!と思う方もいるかと思いますが全くそんな事はありません。火炎放射器で焼いた悪党がのたうち回りながら死んでいく姿、ちゃんと残酷でちゃんとバイオレンスで。むしろ焼き殺すって殺し方に一貫性があるからこそ処刑って感じが出ますし。それに悪い事した奴に苦しみを与えながら死の制裁を加えるエクスタミネーターの殺し方に合ってる気がするんですよね、この焼き殺すって方法。
自分としては、この焼殺がかなり好みでしてギャーギャー悲鳴上げながら、こんがり黒焦げになる悪党の死体を見ると、むふぅ〜満足満足〜ってなります(ヤバイ奴w)。

終盤は殺された親友ジーノの形見である愛車のごみ収集車を悪党をぶっ殺す為の戦闘車両に改造する流れとかも燃え燃えで最高です。ごみ収集車に装甲板貼って、銃を取っ付けて、、、ジョンの復讐に燃える突貫工事っぷりを見てると、これから巻き起こるであるうバイオレンスの嵐を想像して興奮しまくりw。

ってな訳で前作よりもバイオレンス度の高い殺し方が楽しめますので。ご安心を。改造ごみ収集車を乗り回し、火炎放射器を装備した処刑人エクスタミネーター、、マジで大好きですw

前作より盛り上がる!スラムの帝王エックスとのラストバトル!

本作で主人公ジョンの恋人キャロラインと親友ジーノを殺した宿敵となるのが麻薬密売組織のトップであり、スラムの帝王でもあるエックス。このエックスが中々、魅力的な敵キャラでホクホクとした嬉しさを感じます。処刑人エクスタミネーターに殺されまくってビビる悪党共に「力と権利を手に入れるんだ!」と雄叫びを上げて鼓舞するエックスの姿は圧倒的なオーラに満ちてて、こりゃ手強い敵だぜ!って感じで楽しい。力と権利って言葉のフレーズを黒人であるエックスが敢えて使うって場面がアメリカ社会への風刺がピシりと効いてます。悪党共のリーダーであるエックスが一瞬、ブラックパワーを掲げる黒人差別反対派の運動家に見えてしまうって言う、皮肉な場面でもありますね。いやいや、このエックスって奴は運動家ではございませんよ、この後、現金輸送車を襲いまっせ、この人(笑)。しかもエックスは弟を処刑人エクスタミネーターに殺されているので復讐心もメラメラ!「街を掃除したいならやれ!街は俺だ!」とエクスタミネーターを挑発する姿もまぁ、ダークで逞しくてカッコ良いんです。この宿敵エックス役がハマりまくってるのが黒人俳優マリオ・ヴァン・ピーブルズ。彼はホント、スター性ある俳優で、ぶっちゃけ主演のロバート・ギンティーより華がある気がしますw。こういう魅力的な敵キャラがいると作品全体が締まりが出ますな、うむ。

恋人と親友を殺された主人公のジョン、弟を殺されたスラムの帝王エックス。お互いが復讐心に燃える中、遂に最終決戦の一騎討ちへと雪崩れ込む展開にテンションMAX!主人公ジョン扮するエクスタミネーターは火炎放射器、対するスラムの帝王エックスは銃で応戦する、この火炎放射器vs銃の珍しいラストバトルに、もう胸が熱くなりますわ!正直、明らかに銃相手に火炎放射器で戦うエクスタミネーターの方が不利な気もする様な、、、という常識的な考えが頭をよぎりますが、これは「エクスタミネーター」ですから。細かい事は気にしないバイオレンス映画ですから、、と自分に言い聞かせながら堪能しましたよ、2人のバトルをw。そして最後はエックスを罠に嵌めて、爆弾で吹っ飛ばして処刑完了のラスト!炎に包まれたエックスが落下していく様にガッツポーツをしながらも、エックスのトドメの刺し方が爆弾ってのが微妙で釈然としない気もしたりして。そこは主人公ジョンの火炎放射器による焼殺をむごく見せるか、エックスを殴り殺して欲しかったなぁとか思ったりもしたんですが、まぁ、この手のバイオレンス映画で殺し方に対する、あれこれの不満はあるあるネタだと思うので、そこは及第点ですかねw。そもそも、前作のサイテーな終わり方をしたラストに比べたら本作のラストは全然マシ!ですし、こっちの方が断然盛り上がるし好きですな、うむ。

総評

前作よりもキャラの掘り下げが丁寧で主演ロバート・ギンティがしっかり演技してるし、バイオレンス度は高めだし、敵は魅力的で、ラストは盛り上がし。前作を観て「ん?イマイチだな」と思った所が多少改善されてる手堅い続編って感じなので前作観て好きになった方は問題無く楽しめるかと思います。自分にとっては、ぶっちゃけ前作より面白い映画でした。3作目やリメイクとか製作されないかなぁと淡い期待をしてしまう位、好きですw。兎に角、耐火マスク火炎放射器のエクスタミネーターにメルメロです(笑)。

製作秘話

  • 主演ロバート・ギンティーはシェイクスピア俳優として有名でありながらロックシンガーとしての顔も持つマルチタレント。
  • 主人公ジョンを演じる上でロバートが役作りの参考にした映画は「わらの犬」やジョン・ヴォイトの「脱出」との事。
  • スラムの帝王エックス役のマリオ・ヴァン・ピーブルズは本作でゴミ収集業者ジーノ役を決めるオーディションで一度落選している。落選した理由は「マリオは存在感がある俳優だったので主人公と対立させたいと思い、敢えてジーノ役オーディションでは落とした」と後にマーク・バンツマン監督が語っている。
  • 本作では主演ロバート・ギンティーが次回作の都合ゆえ出演出来ない場面が多かった為、彼の代役としてスタントマンを起用している場面が多数ある。因みに劇中でジョンが耐火マスクを被っているのは代役を使用している事をを隠す為の苦肉の策。
  • 公開された完成版と異なりオリジナル版ではジョンとエックスの最終対決は壮絶な殴り合いシーンになっている。そのシーンは撮影したが変更され、殴り合う映像はお蔵入りとなった。
  • 本作の撮影はトラブル続きで想定された製作費の倍額にあたる3万ドルが費やされてしまい、それがきっかけとなり途中で演出経験の浅いマーク・バンツマン監督に代わり、「溶解人間」でお馴染みのウィリアム・サックス監督が追加で撮影・編集を行なっている。

エクスタミネーター2のオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   60点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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