悪役ハッカーの山下智久が高評価!映画サイバーミッションで元スパジュニのハンギョンと演技合戦!

こんにちは、ぽんぽです。さてさて、山Pこと山下智久くんが遂に海外映画デビューしますね。しかも山P初挑戦となる悪役!どんな感じか興味深々です!ただ香港・中国合作映画なのがちょい心配ですけどね。ほら、合作映画って微妙な作品多いじゃないですか(偏見w)。そう言えば山P映画を観るのは実写版の映画「あしたのジョー」以来だなぁと思いにふけったりして。正直、超にわかジャニオタな自分ではありますが山Pの悪役目当てで、いざ劇場へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「サイバー・ミッション 50点(感想ネタバレ)」

https://youtu.be/sflnaDGy5uQ
予告編

作品情報

2019年劇場公開 中国・香港合作
ジャンル:アクション
監督 リー・ハイロン
アクション監督 ニコラス・パウエル
出演者 ハンギョン、リディアン・ボーン、リー・ユエン、山下智久 他

あらすじ

オタク系プログラマーのハオミンがかつてハッキング対決で負かしたコードネーム・ゼブラは裏世界の仕事に手を染め、ハオミンを次の大仕事に巻き込むべく、パートナーのスー・イーを介して接触を図ってきた。ゼブラの次のターゲットを探るため、ハオミンは覆面捜査官として、ゼブラ側に潜入。ゼブラのバックに裏世界の大物・モリタケシが関係していることが明らかとなるが……(映画comより抜粋)

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「SUPER JUNIOR」元メンバーの主演ハンギョンの3枚目キャラは意外と違和感無し!

アニメやゲームが好きなオタク設定のハッカーを「SUPER JUNIOR」の元中国人メンバーが演じるって最初は否定的でしたが、主演ハンギョンは意外と3枚目なオタキャラが似合っているんですよね。
韓流アイドルと言えば見目麗しい美形ばかりだからこそ、オタクキャラを演じるって反感買うだろうし、ムカつくだろうし、、と思っていたのですが主演ハンギョンって、確かに韓流アイドルらしく、スタイル抜群なんですが顔自体は「田舎の兄ちゃん」っぽい親しみある顔なので、三枚目オタクキャラでも違和感無いのです。

更に相棒のハッカー「ゼブラ」役のリディアン・ヴォーンの美男子ぶりが凄まじいのも主演ハンギョンにとってはプラス効果かもしれません。。
リディアン・ヴォーンは主演ハンギョンを上回るビジュアルゆえ、結果として行動を共にするハンギョンの3枚目キャラが際立つのです。
オマケに敵役は山Pですからねw。
イギリスと台湾のハーフ俳優リディアン・ヴォーンや日本を代表するジャニーズアイドル山下智久という2大美男子と比べると、主演ハンギョンは良い意味で親しみやすいビジュアルゆえ三枚目のオタクキャラになりきれるっていう、ね(失礼w)。

それと「ゼブラ」役のリディアン・ヴォーンは美男子ながら演技もかなり上手いんですよね。
クールで冷徹にも見える「ゼブラ」が次第に相棒である主人公ハオミンの優しさやハッカーの腕前を認め、親近感を覚えていく過程をセリフに頼らず目や表情の演技だけで表現する上手さにビビります。
何と言っても本作はハッカーが主役でありながらも、ハッキングの電脳戦はそれ程無くて、結局はアクション満載というチグハグにより、ストーリー展開や人物描写は雑なんです。
その雑さをカバーするかの様に俳優リディアン・ヴォーンは僅か数シーンの中で目や表情の演技のみで「ゼブラ」が主人公ハオミンを信頼していく過程を表現してるのがマジで凄いのです。
冷徹だったゼブラの目が次第に優しくなっていく姿!
このリディアン・ヴォーンによる繊細な演技により、主人公ハオミンと相棒ゼブラの「ハッカー」コンビが好きになっていく好循環となっております。
リディアン・ヴォーン(左)の美男子ぶりが凄くて三枚目キャラに見える主演ハンギョンw
来日時はまさかの坊主w。これだとスタイル抜群のおっさんに見えるかもw

悪役ハッカーの山下智久が高評価!元スパジュニのハンギョンと演技合戦!

さて本作といえば日本を代表するジャニーズアイドル山Pこと山下智久の初海外映画出演作であり、なおかつ初めて悪役を演じてるんですよね。

その悪役ハッカーを演じる山下智久の演技がめっちゃ良いんですよね。
山P(山下智久)って、女顔の美形ですが、声が低くて男らしいんですよ。その低い声にある種の「暗さ、ダークさ」が宿っていて悪役にピッタリで個人的にはゴリゴリの高評価なんです。
悪役!って感じのオドロオドロしいBGMを背景に漆黒のチャイナ服に身を包んだ山P初登場シーンは身震いする程に格好良い!(落ち着けw)
そもそも人々の生活を支える巨大プラットフォームの買収とハッキングを画策する、言わば「悪いスティーブン・ジョブス」的な立ち位置も美味しい役ですしw。初めて演じる悪役が起業家&ハッカーという、超大物な所が山Pのタレント力の凄さですね。
特に山下智久という人間が本来持ち合わせてい「物静かで内に秘めたストイックさ」が演技に出ていて「本心は何を考えてるか分からない頭の良い悪い奴」っぽさに拍車がかかり、世界的な起業家&ハッカーという役柄に説得力が出てるのです。
山P、初めての悪役とは思えない位にどハマりしております

恐らく、アジア圏での絶大な山P人気ゆえに実現したキャスティングとも言えるし、ハリウッドじゃ、こんな美味しい役は回ってこないだろうなと思ったり(失礼w)。

しかも山Pが演じる悪役ハッカーのモリ・タケシは能面師としての顔もあるのが新鮮な設定です。
日本の伝統芸能「能」のお面作りを嗜む悪役ってのが日本人である山Pの個性を活かした悪役の設定で、そのセンスが面白いです。そこはやっぱり同じアジア圏である香港・中国の映画スタッフは日本人キャストの良さを引き立てるセンスに長けてる気がします。
ハリウッドじゃ、いくらなんでも「能面師」って設定の悪い奴は出てこないだろうなw。

それと個人的に興味深いのは元スパジュニのハンギョンと山下智久ってエンタメ業界でに境遇が似てるんですよね。
韓流アイドルグループ「SUPER JUNIOR」の元中国人メンバーとして活躍していたハンギョン、NEWSの元センターとして活躍していた山下智久。人気アイドルグループ脱退後はソロのアイドル俳優としてエンタメ業界を生き抜いている2人には共通点もあるからこそ、今回の共演は言わば、韓流アイドルVS日本アイドルの構図にも見えて、劇中のみならず演技の面でも対決してる感じがして何だか興味深々なんですよね(ミーハー)。

因みに元スパジュニの主演ハンギョンと山Pの演技合戦については顔面の強さや放つオーラや演技の凄みとかを比べても圧倒的に山Pこと山下智久に軍配が上がってると個人的には思いますけどね。
ええ、すいません、山P大好きなんで(独断による高評価しか!)。
これきっかけで今後は山Pの悪役オファーは絶対増えるだろうな、と素人レベルで思う位に素晴らしい悪者っぷりは高評価としか言えない!(落ち着けw)

惜しむらしくは山下智久演じるモリ・タケシが超偉い大物なのでハッキングや暗殺を殆ど部下に任せきりなのが残念なんですよね。
折角の悪役なんだから、もっと残忍に人を殺しまくる山下智久とか観たかったですね。
山Pの悪役がハマり過ぎて、俳優としての評価爆上がり!

「ボーンアイデンティティ」アクション監督による格闘戦はイマイチ!

香港・中国合作映画と言えば、カンフーの手数の多さと俳優の身体能力を活かした長回しシーンがお家芸とも言えますが本作では敢えて、そのスタイルを封印し、ハリウッド流アクションを取り入れているのです。
因みにアクション監督ニコラス・パウエルはあの「ボーン・アイデンティティ」の超絶アクションを作り上げた凄腕なんですよね。

そんな超一流アクション監督ニコラス・パウエルの作り上げた格闘アクションは微妙な出来となっております。
まず「ボーン・アイデンティティ」の格闘アクションは俳優の一連の動きをカット編集で丁寧に繋ぎ合わせた結果、あの超絶スピーディーでスタイリッシュな格闘アクションが出来上がってるのです。
要するに俳優の動きや身体能力ではなく、センスの良い「編集」が肝なんですが、その編集が上手くいってないのは本作のアクションを見れば明らか。
折角、超一流アクション監督ニコラス・パウエル仕込みの格闘戦もそもそも編集がイマイチだからか、俳優らの動きがモッサリして見えるのです。
腕を捻り上げて銃を奪ったり、蹴りを入れるアクションも編集が上手くいっておらず、スタイリッシュとは程遠い出来になってます。
多分、ハリウッドから超一流アクション監督を呼んだけど、香港や中国の製作スタッフとは言葉や文化の違いから思う様なアクション指導や編集の意図が伝わらなかったっていう、お国柄の違う合作映画にありがちな事故が起きてる気がするんですよね(超憶測w)。

それとハンギョン、リディアン・ヴォーン、山下智久の3人はハッカー役なので、そもそも格闘でガシガシ戦うキャラじゃないのも本作の格闘アクションが微妙な理由として大きいかもしれませんね。

結果、スー・イー役の女優リー・ユエンだけ格闘に長けたキャラとしてアクションの見せ場も多いのですが、そもそも格闘アクション自体の出来が良くない上に、この手のモデル上がりの女優さんは特徴と言える様な魅力もないので、アクションの見せ場があっても別にどうでもいいって感じです(ひどいw)。

正直言って、本作では山下智久✖️ニコラス・パウエルで作り上げる「ボーン・アイデンティティ」並の格闘アクションシーンが観たかった!

超一流アクション監督ニコラス・パウエルの指導をもっと受けられたならば、山下智久の細身で筋肉質なボクサーボディから放たれるアクションはナイフ並の切れ味ある代物になった筈と勝手に確信しているのです。
実写映画版「あしたのジョー」で山Pが演じた喧嘩シーンとか最高でしたからねぇ、、(遠い目w)

それなのにねぇ、山下智久演じる悪役ハッカーのモリ・タケシは格闘アクションほぼ無しで最後は銃の暴発で死ぬ地味さにイラッとしてしまいます。
アクション頑張ったけど、これといって特徴がないモデル出身の女優リー・ユエン(失礼w)

ハッキング描写はヌルく、BGMはダサい!ハッカーなのに直接的過ぎる犯行に爆笑!

本作はハッカーが活躍する映画でありながらハッキング描写はかなりヌルいし適当です。
ハッキングに失敗した場合、パソコンの画面に「失敗」の文字が表示されるシーンにまず幻滅w。更にハッキングを受けたシステム保安員らが対策を講じず混乱して逃げ出すシーンは酷過ぎて爆笑モノですよ。
「おいおい、システム保安員なら逃げずにハッキング防がんかい!」
みたいなw。
巨大プラットフォームを牛耳るIT企業がハッキングを受けた際の対応があり得ない位に適当です。

それと悪役ハッカーのモリ・タケシの犯行の手口が直接的過ぎるのもサイバー犯罪っぽく無いんですよね。
ハッキングで飛行機に搭乗しているユーロ圏の経営陣を墜落死させるのもサイバー犯罪にしては大胆で直接的過ぎます。狙いは「マーケットに影響力ある経営陣の死によるユーロの暴落」なのですが、何ともサイバー犯罪にしては浅はか過ぎるんですよね。プラットフォームを支配し悪用するなら銀行口座とか個人情報の大規模な改竄の方が「ヤバい犯罪」っぽさが出るだろうに。
もっと踏み込むなら、中国共産党員の個人情報にハッキングして、中国の政治体制を揺すりまくった方が巨万の富が得られるのに、と思ったりまぁ、そりゃ、香港・中国合作映画で中国の政治体制批判は出来ないでしょうけどねw。
何て言うか巨大プラットフォームを用いた犯罪にしては直接的過ぎる犯行手口だし、世界的な悪事としてもインパクトが弱いのが残念です。

あと、地味に気になったのが劇中BGMのダサさですかね。
三枚目キャラの主人公ハオミンが登場する時のこれみよがしな、軽快なPOP系BGMが流れたり、アクションシーンでは「スタイリッシュでしょ」と言いたげなテクノ調BGMが流れたり。シーンに挿入されるBGMが兎に角、安っぽいしセンスも無いのがまぁダサい現代を舞台にした香港・中国アクション映画にしては低レベル過ぎる映画音楽に驚きます(泣)。
もちろん、全ての香港・中国作品の映画音楽が低レベルじゃないのは百も承知ですが本作に関しては特にひどい出来です。

CM業界出身のリー・ハイロン監督は映画を撮るのは本作が初めてだからですかね?
BGMのダサい使い方を見る限り、監督の映画的な素養の浅さが垣間見えたりするのは気のせいでは無い筈です(憶測MAXw)

総評

ハッカーが主役の映画なのにハッキング描写がヌルい、「ボーンアイデンティティ」のアクション監督による格闘アクションも微妙な凡作アクションとなっております。

しかしながら、ハンギョン、リディアン・ヴォーン、山下智久らイケメン陣の意外な程の高い演技力により本来なら「超凡作」な作品が辛うじて普通の「凡作」レベルに済んだ感じですね。
特にリディアン・ヴォーンと悪役を演じた山Pの演技はめっちゃ良いので、不思議と「あっ観て良かったかも」と思える凡作に。

まぁ、それでも結局は凡作である事に変わりは無いんですけどねw。

製作秘話

  • K-POPアイドル「SUPER JUNIOR」の元メンバーであり主役ハオミンを演じたハンギョンは映画公開イベントにより10年振り日本に来日した。
  • 主演ハンギョンはハオミンの役柄について「ゲームやアニメ、電化製品が好きなハオミンのオタクの部分は自分にとてもよく似ている」と語っている。
  • スー・イー役の女優リー・ユエンは劇中でツインテールの女子高生コスプレを披露するシーンの撮影時はかなり恥ずかしかったらしく、「こんな姿見られたくない。ダメよ、撮らないで」とスタッフに弱音を吐いていたとの事。
  • スー・イー役の女優リー・ユエンは主演ハンギョンについて「ハンギョンさんと私はお互いに役者出身ではない似た者同士なんです。彼はアイドルぶらず明るくユーモラスで共演者の中では一番、話が合います」と語っている。
  • 現場では韓国、アメリカ、日本の制作スタッフが入り乱れ3か国語が飛び交い、キャストやスタッフ共にコミュニケーションが行き届かず撮影が難航した。チャオ・フェイ役リディアン・ヴォーンはその事について「この映画は文化交流の作品だと思います。言葉の壁により難しい部分すら撮影を成功させるための大きな原動力になりました」と語っている。
  • モリ・タケシ役を演じた山下智久は自身にとって初の海外作品かつ初めて悪役を演じいる。
  • 英語と中国のセリフによる演技について、山下智久曰く「オファー時には嬉しさと不安がありましたが、僕は仕事に対しては迷ったら敢えて難しい仕事の方を選ぶようにしているので、チャレンジしてみようと思いました」と語っている。
  • 山下智久は悪役を演じる際は役作りとして「減量や体の毛を剃ったりして不気味さが出るようにしました。減量は本当は苦手なんですけど、モリ・タケシはかなりクリーピーな奴ですからね」と語っている。
  • ロケ地のマレーシアのクアランプールではお互いに仲良くなる為にハンギョン、リディアン・ヴォーン、山下智久の3人で撮影の合間に蹴羽根をして遊んだとの事。

サイバー・ミッションのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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