こんにちは、ぽんぽです。うう、戦争映画が観たい、、それ観て紛争地域に言ったつもりになりたい。妄想でいいから軍人になりたいヤバい奴です、自分w。そこで映画ポスター観てドンピシャ好みだったのが本作。うむ、見るからに戦争映画じゃんとテンション上げながら鑑賞へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「キル・チーム 70点(感想ネタバレ)」
作品情報
2021年劇場公開 アメリカ ジャンル:軍事アクション 監督 ダン・クラウス 出演者 ナット・ウルフ、アダム・ロング、ジョナサン・ホワイトセル、ブライアン・マーク、アレクサンダー・スカルスガルド
あらすじ
正義感と愛国心に燃えて、アフガニスタンに渡ったアンドリュー二等兵。地雷により爆死した上官に代わり、新たに小隊に赴任したディークス軍曹は、治安を守ることを口実に無実の民間人に罪を着せ殺害し続けていた。その事実を知りながらも、捨てきることのできない軍人としてのデュークスへの尊敬の念と良心の呵責に苦しむアンドリュー。一方、異変に気づいたデュークスはアンドリューの忠誠心を疑い始める。(映画comより抜粋)
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無実のアフガニスタン人を処刑しまくる!パワハラ殺戮部隊の実話!
本作は新米兵士が赴任した部隊は無実のアフガニスタン人を処刑しまくるパワハラ殺戮部隊でしたっていう、実話モノです。 アメリカ軍の交戦規定を悪用し「民間人が武装していた」偽装を施し、無実のアフガニスタン人を殺しまくる姿は「キルチーム」の名に相応しいクソ部隊っぷりで、もう何だか笑えてくる程です(不謹慎w) おまけにチームの仲間は戦闘経験が無い為、戦いたくてウズウズしている奴らばかりなのが最悪で緊迫感抜群です。 「殺してるのは俺じゃない。チームが殺してるんだ」の言葉が印象的でチーム(集団)の中では個人の殺人は責任は問われない、イチ軍人としての責任放棄とも言える心理の危うさにビビります。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」を特殊部隊のお馬鹿な奴らが殺人行為で実践してるとは、、ヤバ過ぎて興味湧きまくりです。 更にお馬鹿な殺戮部隊を率いるディークス軍曹もまた指揮官にあるまじきクズっぷりで地獄w。自分達の事を密告する奴はリンチするわ、脅すわ、虐めるわ、、パワハラのオンパレードなのが酷過ぎて口アングリw。 演じるアレクサンダー・スカルスガルドの演技も見事で、パワハラの仕方も周囲にバレない様なネチっこい、静かで陰湿な感じで観ていて大嫌いになれますw パワハラ殺戮部隊の実態が酷過ぎて、「え、これ、マジで実話なんだよね、、」と思わず、ちょいちょいシーンを二度見したくなる衝撃の実話は驚きの連続に。「現実は小説より奇なり」とも言える実話ゆえのエグさが面白いです。 いやぁ〜、それにしても、このパワハラ殺戮部隊がマジで嫌いw。 アフガニスタンのテロリスト共に全員殺されてくれないかなと願ってしまう自分の気持ちは既にテロリスト側の思考に(ヤバい奴w)
ムスリムの指集めるクソ上司を告発するナット・ウルフに同情!
そんなパワハラ殺戮部隊の蛮行を告発するか葛藤する主人公の新米兵士アンドリューがまぁ可哀想で不憫で楽しいです(サイテーな奴w) 仲間とはいえ平気で無実の人間を殺しまくる奴らと寝食を共にする、アンドリューの息苦しい駐留生活を描くシーンはどれも圧巻。 恐らくアンドリューは愛国心ゆえ敵と戦って死ぬ事への恐怖はそれ程無い筈で本人もそれは覚悟してるんですよね。そんなアンドリューが敵と戦う恐怖では無く、チームの仲間を告発しリンチされる事への恐怖で追い詰められていく姿は可哀想で泣けてきます。正義感と愛国心ある兵士アンドリューを待っていたのは戦場では無く、陰湿な職場の殺戮パワハラだった悲しい現実にはマジで同情します。 何となく「実際に戦地に行ってみたら想像と違った」系の作品としてはジェイク・ギレンホール主演映画「ジャーヘッド」に通ずるモノがありますね。 しかし告発を目論む主人公アンドリューに対してムスリムの指だけ集めた悪趣味コレクションを見せて脅してくる上司のディークス軍曹がダメ押しの一撃でアンドリューの心を折ってきます。 ムスリムの指だけ木箱に詰めてコレクションしてるって、もう、このクソ上司は快楽殺人犯と変わらないじゃん状態w。 恐怖が限界に達した主人公アンドリューは 「僕は毎日、危険に晒されてる。凄く、怖いんだ」 と泣きながら電話で両親に助けを求める姿には同情MAX!でして。観ている側も居てもたってもいられない気持ちに。演じる主演ナット・ウルフの焦燥感に駆られる迫真の演技が此方の心を掻き乱してくるんですよねぇ(泣) 「アンドリュー君、告発とかもうどうでもいいから、手遅れになる前に今すぐ帰ってきなさい!」 と叫びたくなる親の気持ちになってる自分がいますw。 さて告発が身を結び、クソ上司らパワハラ殺戮部隊の蛮行が明るみになる瞬間は意外と地味です。 ある日、突然、アンドリューやクソ上司や仲間全員が拘束される展開は唐突で、事件がやっと明るみになる事へのカタルシスは抑え目です。まぁ、クソ上司のディークス軍曹が連行されるのはかなり爽快ですけどもw。 この拘束されるシーンでの主人公アンドリュー役ナット・ウルフはリアリティある良い演技をしてくれます。 心労で全てがどうでもよくなった表情で連行されていくアンドリューの姿を見ると「ああっ告発した立場の人間ってこんな感じで連行されるんだろうな」と納得してしまうリアルさです。 パワハラ殺戮部隊の蛮行を黙認・加担していた主人公アンドリューは告発したとは言え、罪に問われるのは避けられないってのが後味が悪い幕引きで好きです(不謹慎w)
総評
アメリカ軍を題材にした映画としては小粒で銃撃戦もほぼ無く、ドラマ主体の実話モノになっております。ガンガン撃ち合う軍事アクションを期待する方はスルーが吉かと。 実話ゆえに地味な部分もありますが、そもそも事件の内容がエグい為、面白いです。 告発の葛藤とリンチに怯える新米兵士を演じた主演ナット・ウルフの演技が良いので、最初から最後まで主人公アンドリューには同情しまくりでしたねw。 個人的にはムスリムの指集めするクソ上司ディークス軍曹はアフガニスタン人のテロリストに拷問されながら死んで欲しかったなぁ〜(非道い奴w)
製作秘話
- ダン・クラウス監督曰く「困難な決断に苦しむ兵士の立場になって自分ならどうするか考えて欲しい。軍の海外派遣について話し合うきっかけになればいいと思ってる」と語っている
- ブリッグマン役の主演ナット・ウルフは「本来の僕は兵士とは真逆の怠け者なんだ。だから役作りとして朝6時から起床してトレーニングに励んだよ」と語っている
- 主演ナット・ウルフは撮影現場ではキャストと仲良くなる事を常に心掛けている。本作の撮影現場でもキャスト陣と誰にも話した事のない恥ずかしい秘密を敢えてお互いに語り合い親交を深めたとの事。
- 製作予算が潤沢では無かった為、ロケ地は実際のアフガニスタンでは無く、スペインで撮影されている。因みに前線基地のセットはマドリード、アフガニスタン村のセットはカナリア諸島で制作し撮影されている。
キル・チームのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 70点
万人に勧める良作❗️
↓U-NEXTで「キル・チーム」視聴可能です
本ページの情報は2021年5月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作