こんにちは、ぽんぽです。さて昨今のハリウッドで結構デカいニュースと言えば「ランボー最後の戦場」が劇場公開されるって事ですかね。まさかの4作目!楽しみだけど、ランボーってどんな映画だっけ?w。実はちゃんと観た事ないので予習せねば。因みに今回は4Kレストア版Blu-rayを購入しての鑑賞です。Amazonでポチったヤツだけど、高かったな(泣)。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

目次
「ランボー 90点(感想ネタバレ)」
作品情報
1982年劇場公開 アメリカ ジャンル:アクション 監督 テッド・コッチェフ 脚本 シルヴェスター・スタローン他 出演者 シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、デビッド・カルーソー他
あらすじ
ベトナムでグリーン・ベレーとして活躍したランボーが警察の嫌がらせに怒りを爆発させ、数百人の警官と死闘をくり広げる。(映画comより抜粋)
目次
・牧歌的なBGM!哀愁漂うランボーの姿は名作の予感しかしない!
・森林無双するスタローンの姿はプレデター?4Kレストア版は森が綺麗さ際立つ!
・ランボーが涙ながらにアメリカ社会やベトナム人への恨み節を吐露する姿が泣ける!
・製作秘話
・ランボーのオススメ度は?面白いのか?
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牧歌的なBGM!哀愁漂うランボーの姿は名作の予感しかしない!
オープニングの牧歌的なBGMにバックに極寒の田舎町をトボトボ歩くベトナム帰還兵ジョン・ランボー。白い息を吐きつつ歩くランボーの哀愁漂う姿は既にこの映画が名作だ!と予感させる雰囲気。ランボー演じる主演シルヴェスター・スタローンのビジュアルを改めて観ますが若く筋肉質で細身な所が絵になる良い男w。 そんな絵になる男ランボーは折角、戦友の元を訪れたのに、その戦友はベトナム戦争の後遺症で既に亡くなってるって、アクション映画のオープニングとしては何とも切ない始まり方。戦友の死を知ったランボーの空虚で悲しげな表情が堪らなく胸にキマす。 当時のスタローンの演技って批評家から酷評される事が多かったらしいですが、このオープニングを観るだけで俳優シルヴェスター・スタローンの演技が最高なのは一目瞭然(超ファン目線w) アメリカの批評家どもの目は節穴か!と改めて言いたくなるわい(怒)!
森林無双するスタローンの姿はプレデター?4Kレストア版は森が綺麗さ際立つ!
閉鎖的な田舎町ゆえ他所者にも厳しい保安官が登場しランボーに難癖つけて連行するだけじゃ無く、保安官事務所では拷問じみた嫌がらせしまくり(怒)。特にランボーを裸にして水圧で水責めにするシーンは何度観ても胸クソ悪い名シーンですな。「これがアメリカの為に戦った帰還兵に対する仕打ちかよ!」とアメリカ人じゃ無いのに、アメリカ人保安官に喝!を入れたくなる純日本人の自分がいますw。ちなみにワタクシ、アメリカ行った事無いです(何じゃそりゃw) そして遂にランボーは反撃する流れになるのですが嫌がらせにぶち切れたってよりかは戦争の後遺症PTSDによるフラッシュバックで戦闘スイッチが入ってしまった感じなのがかわいそう過ぎる(泣)。ムカつく保安官共をボコるシーンは爽快感はあるのですが格闘アクション自体は80年代らしい、モッサリした動きの凡アクションw。うーむ、時代の流れを感じますねw。 そして保安官事務所を脱走したランボーは森で追ってくる保安官を迎え撃つ展開へ。こうして今、改めて観るとランボーの元グリーンベレーって設定が珍しい気がするのです。多分、2000以降は大体、アクション映画の主人公の設定は海兵隊が多いですからね。ドウェイン・ジョンソンとか。そこはやっぱベトナム戦争が終戦した辺りの当時の世相を反映した主人公像ですね。圧倒的な強さで森林無双するランボーの姿はまるでプレデターみたいで怖いw。因みにプレデターの方が後に製作されてるので実はプレデターってランボーをモデルにしてたりして(根拠無しw)。森林で姿を隠しながらゲリラ戦法で保安官達を一人ずつ仕留めていくプレデター状態なランボーが大好きだゾ。 あと森林でゲリラ戦を仕掛けるシーンで気付いたのは4Kレストア版Blu-ray映像の綺麗さの際立ちっぷりです。森林の緑が「くっきりはっきり」していて映像に映える映える!廉価版Blu-rayが品切れだから仕方なく高い4Kレストア版Blu-rayを買う羽目になった時は微妙にイラついてたのですが、あまりにも映像が綺麗なので苛立ちもどっか言っちゃいました(単純w)。4Kレストア版凄いじゃん! 終盤は自分を虐げた保安官達の住む町にトラックで殴り込みかけて大暴れするランボー! ガソリンスタンドを爆破し町中で機関銃を乱射する姿は物悲しさと逞しさに溢れて最高です。 「誰に喧嘩を売ったのか教えてやるぜ!」 と言わんばかりの大暴れリベンジっぷりに観てる側もヒャッホウ気分w。 自分を虐げやがった町と保安官達!それはランボーにとってアメリカって国に虐げられたも同じ事なんでしょうね、多分。 祖国アメリカの為に戦ったランボーのやり場の無い怒りと悲しみが爆発している姿は可哀想なのにカッコ良くて爽快で堪らんのです!
ランボーが涙ながらにアメリカ社会やベトナム人への恨み節を吐露する姿が泣ける!
町で大暴れし保安官事務所に立て籠るランボーとその周辺を包囲する州兵と警察組織の構図。これって明らかにランボー自身に死亡フラグが立ってしまってるんですよね。「これ、哀れなベトナム帰還兵ランボーが射殺されるオチじゃん!」と不安になるっていうか。 そこに現れるのがベトナム戦争時代にランボーの上司だったトラウトマン大佐です。このトラウトマン大佐ってのが中々に食えない男でして。ランボーを心配し案じる言葉を発するのですが何処か他人事だし冷たいんですよね。単純にランボーを心配してるってよりは上司として仕方なく、問題起こした部下の兵士の尻拭いをしてるだけって感じの冷たさ。立て籠るランボーを自首する様に説得するシーンでもトラウトマン大佐の冷たい雰囲気は印象的で隙あらば、このままランボーを撃ち殺して解決させそうな感じもしてハラハラ。本心や真意が読めず視聴者すら不安にさせるトラウトマン大佐を演じる俳優リチャード・クレンナの抜群の演技力にビシビシ引き込まれますな。 そしてトラウトマン大佐にランボーが自身の苦しみを吐露する名シーンへ。 「戦争にも行った事ない奴らが俺を責めるんだ!」 「アメリカじゃ駐車場係の仕事すらありつけない!」 「戦場で親友を殺したベトナムの子が憎い!」 「俺の中ではまだ戦争は続いてる!」 筋肉ムキムキで機関銃を乱射しまくってたランボーが涙ながらにアメリカ社会やベトナム人への恨み節を吐露する姿はマジで何回観ても不便過ぎて泣けるシーン。このシーンに於いてランボー役の主演シルヴェスター・スタローンの演技がこれ程までに胸を打つのはスタローン自身の実体験がランボーの境遇と重なるからかもしれません。スタローンはイタリア系移民っぽい見た目や滑舌の悪さ故にアメリカ社会ではかなり差別を受けたらしいんですよね。そんなアメリカ社会への怒りがランボーという役と共鳴しているからこそ、無茶苦茶に感動する訳で。まぁ、とんでもないハマり役を手に入れたもんですな(誰目線w)。 にしてもランボーがトラウトマン大佐に抱き締められながら咽び泣く姿はホント新鮮。何が新鮮ってランボーのキャラクターですよ! 要するにランボーはアメリカのハリウッド映画の主人公なんです。って事は兎に角マッチョで強くなくちゃいけないのがハリウッド流なのに、ラストのランボーの姿にマッチョな強さは無く、哀れで悲しいだけで。このランボーのキャラクターはマッチョ思想に侵されまくったアメリカ人にはさぞや新鮮で意外に映っただろうし自分自身も1番、印象に残ったシーンです。 本作がどうやらアクション映画の皮を被った「別の何か」であり、「素晴らしい傑作」なんだと確信付ける超名シーンですな、うむ。 そしてラストはトラウトマン大佐に付き添われ自首するランボー。 既にランボーへの感情移入度が半端じゃ無くて大好きになっている自分としては「ランボーが警察や州兵に撃ち殺されなくて良かった」とホッとする気持ちw。でもそれと同時に自首したランボーには刑務所暮らしが待っている事を想像すると暗鬱とした気持ちにもなり、何ともやるせない! 「アメリカ人よ!もっとベトナム帰還兵には優しくしろよ!クソッタレ!」 と言う製作陣もしくは主演スタローンの怒りをビシビシ感じる、ラストのアメリカ社会への問題提起っぷりに感服です!
総評
数年振りに改めて観ましたが、本作がアクション映画の皮を被った「別の何か」であり「素晴らしい傑作」である事を再確認しました。 80年代特有のモッサリした動きの格闘アクションには古臭さを感じますが。 とはいえ、水責めされるランボーに森林無双するランボー、そしてラストで咽び泣くランボー。正に逞しさと悲しみを併せ持つアクションヒーローの魅力を堪能しました。 それにしても4Kレストア版の映像の綺麗さにメロメロで、マジでAmazonでポチって良かった(高かったけど)。 よしよし、「ランボー 最後の戦場」を楽しむ為の予習はしっかり出来てるゾ! いつでも、来いや!劇場公開よ!
製作秘話
- 本作「ランボー」の映画化については数々の著名な監督や俳優が出演を断った事から約7年間、製作が中断された事から業界では「いわくつきの作品」と言われていた。
- シルヴェスター・スタローンは撮影前日まで本作の出演に乗り気では無かったが、友人バート・レイノルズから「作品自体が退屈でも君の芝居が良ければ映画の出来は大丈夫だ」と説得され渋々、出演したとの事。
- ランボーを演じる上の役作りについてスタローン曰く「ランボーは口数が多いタイプじゃないから身振りや態度が威圧的にならない様に意識した」と語っている。
- 冒頭、湖付近の住民に戦友の住所を尋ねるシーンでランボーが挙げる戦友の名前は本作の制作スタッフの名前を使用している。
- 保安官事務所でランボーが複数の保安官を倒すシーンではリアリティを出す為、事前に本物の海軍特殊部隊の軍人相手に、スタローン自身がアクション練習を行なった上で本番に臨んでいる。
- ランボーが乗るバイクとパトカーのチェイスシーンでは主演シルヴェスター・スタローン自身が実際に運転しているシーンも多数ある。スタローン曰く「撮影は真冬だったので道路が凍結し霧も出ていて運転は恐ろしかった」と語っている。
- ランボーが崖から落ちるシーンではスタントマンのバディ・ジョー・フッカーが実際に崖から5メートル下に落下する危険なスタントを披露している。
- ランボーが崖から落ちるシーンではスタントマンを使用したが一部はスタローンが演じている為、スタローン自身も肋骨を折る怪我を負っている。結果、このシーンでスタローンは肋骨が折れている状態のまま、痛みに耐えるランボーを演じる事となった。
- ランボー1作目に関してスタローンは「ランボー1作目は自分が出演したアクション映画の中で最高の作品だ。確かに映画としてダメな台詞やシーンもあるが全体的には秀逸な出来だ」と評している。
- 終盤にランボーが町中で銃を乱射する際に使用している銃はM60。大型の機関銃で13キロ以上もある。劇中ではランボー1人で銃を撃っているが実際は複数の人間で運用する特殊な銃。
- 編集前の本作は3時間半の長尺でスタローン曰く「最悪の出来でこの映画自体がコケると思っていた」と語る程。しかし後に編集され音楽が追加された本作の試写を行った所、本作が余りにも素晴らしい作品になっていた為、思わず「ぶったまげたよ」とスタローンは当時の驚きを語っている
ランボーのオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 90点
最高な超傑作❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作