ハルベリーの「ミャーオ」演技がラジー賞!映画キャットウーマンで確信!この人の髪型はショートが1番!

こんにちは、ぽんぽです。ハル・ベリーがアメコミヒーローを演じる事にワクワク!しかし本作がアメリカでの評判がすこぶる悪いらしいとの残念な情報が。観る前から萎えるなぁと思いつつも劇場へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「キャットウーマン 30点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2004年劇場公開 アメリカ
ジャンル:ヒーローアクション
監督 ピトフ
出演者 ハル・ベリー、ベンジャミン・ブラット、シャロン・ストーン、ランベール・ウィルソン他

あらすじ

内気な広告デザイナー、ペイシェンスは彼女が勤める化粧品会社の企業秘密を知ったことから抹殺されるが、ネコたちの神秘的な力によってキャットウーマンとして復活。悪と対決していく(映画comより抜粋)

目次
・ハル・ベリーの「ミャーオ」演技が痛くてラジー賞受賞!
・女性が潜在的に持っている化粧品に対する不信感を体現する悪徳企業ヘデア社!
・格闘アクションシーンはカット割りで誤魔化し過ぎて萎えまくり!
・キャットウーマンに師匠っぽい存在は要らない!
・製作秘話
・キャットウーマンのオススメ度は?面白いのか?

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ハル・ベリーの「ミャーオ」演技が痛くてラジー賞受賞!

本作より以前にマーベル映画「X-men」で雷を操るストームというアメコミヒーローを既に演じているハル・ベリー。そんな彼女が今度はキャットウーマンに変身です。マーベルヒーローからDCヒーローまで有名人気ヒーローを掛け持ちする女優って珍しい。それだけハル・ベリー人気はハリウッドじゃ半端じゃ無いって事ですかね。

そんなハル・ベリーの本作での演技は痛々しいの一言です。
ハル・ベリー演じる主人公ペイシェントはデザイナーの才能はあるけど自分に自信が無くてオドオドしてる設定なんです。このオドオド演技が誇張されていて日本人の自分でもイラッとしてしまうリアリティの無い演技。特に自己主張が強いアメリカ人の目から見ても受け入れ難い女性像なのは想像が付くんですよね。更に言うと、既にオスカー女優であるハル・ベリーはアカデミー賞の場で自信に溢れた素晴らしいスピーチを行った過去もあり、主人公ペイシェントみたいな気弱な女性像を演じるのはイメージ的にも無理があるんです。

そしてキャットウーマンとして目覚めた後の演技も微妙です。
キャットウーマンとなった主人公ペイシェントは猫の様な仕草や動きを私生活でする様になるのですが、その時のハル・ベリーの演技がこれまた、やり過ぎw。猫の様に首を傾げたり、「シャー」と威嚇する声を発したりする姿は何だか、ヒーローへ変貌を遂げる女性ってよりも精神病院に入院した方が良い患者レベルの微妙な演技なんです。
極め付けはキャットウーマン特有の妖艶で相手を挑発する様な「ミャーオ」演技の不発っぷりもヤバい。何て言うかハル・ベリーが発するセリフの「ミャーオ」は妖艶と言うよりも若干キモいんですよねぇ(失礼w)。この微妙さの原因ってハル・ベリーの演技の問題以上にキャットウーマンのキャラ設定自体がそもそも実写向きじゃないって所だったりするし。

本国アメリカではラジー賞を受賞してしまう程にハル・ベリーの演技は酷評されたらしいですが、思わず納得してしまいましたw。

演技は微妙なハル・ベリーですがその美貌は相変わらず素晴らしいです。
キャットウーマンとして目覚めた主人公ペイシェントは長かった髪をバッサリ切りショートに。髪型がショートになった途端に輝きを増すハル・ベリーの不思議さw。ハル・ベリーってベリーショートの髪型の印象が強くてロングだと誰だか分からない時あるんですよねw。本作「キャットウーマン」で改めて確信しましたがやっぱり、この人の髪型はショートが1番似合うなぁって事w。

そんでもってスタイルは抜群のプロポーションな上にハル・ベリー特有の柔らかく薄い褐色の肌がレザー&ボンテージ衣裳によく映えるんです。ビジュアルに関しては文句無しにハマってます。
ハル・ベリーの髪型はショートが1番似合う!

女性が潜在的に持っている化粧品に対する不信感を体現する悪徳企業ヘデア社!

本作でキャットウーマンの敵となるのは美容業界大手ヘデア社。副作用で肌がただれる毒入りクリーム「ビューリン」を金儲けの為に売り捌こうとしている悪事がまぁ悪過ぎて良い感じw。この巨悪の設定って女性が潜在的に持っている化粧品に対する不信感を体現してるんですよね。新しく購入した化粧品が肌に合うかどうかって女性からすると心配だったりするし。
ここら辺の誰もが共感出来る魅力的な敵の設定は流石はハリウッドクオリティです。

そんな悪徳企業ヘデア社を牛耳るのがヘデア夫妻です。
視聴者には黒幕は夫ジョージ・ヘデアだと見せかけて実は妻ローレル・ヘデアが黒幕でしたって感じで物語上の意外性を持たせようとしているのですが失敗しております。何故なら妻ローレル・ヘデア役がシャロン・ストーンって言う超スター女優なんですもん。シャロン・ストーンのあの演技オーラを見せられちゃ、一瞬でこの人が重要人物でどうせ最後の黒幕だろうなと察しが付いてしまうって事態に。ゆえに敵の正体を明かす為の伏線やミスリードが何の役にも立っていない残念さにガックリ。

更に不満点として真の黒幕である妻ローレル・ヘデアの特殊能力が分かりづらい問題です。
彼女の特殊能力は「鉄壁の防御を誇り痛みすら感じない超頑丈な肌」なんですが、その能力が判明するのが最後の最後なんです。何故だかキャットウーマンと互角に戦える妻ローレル・ヘデアに「???」な状態のまま、突如ローレル自身から能力ウンチクが飛び出し彼女が普通の人間じゃない事が唐突に判明する流れがイマイチ。しかも「超頑丈な肌」って能力は地味だし弱そうでカッコ良くないw。まぁ、でもキャットウーマン自身もそれ程、戦闘能力が高いキャラでは無いから戦う上でのバランスは取れてるのかな?って感じw

格闘アクションシーンはカット割りで誤魔化し過ぎて萎えまくり!

さて個人的に本作の1番嫌いな点はアクションです(怒)。
キャットウーマンの女性らしいしなやかなアクションが全くの駄目駄目。猫っぽい低い姿勢から繰り出されるキックなどキャットウーマンらしい格闘アクションなんですが、カット割りが雑でアクションシーンが細切れで迫力皆無に。製作陣としてはスピーディーでスタイリッシュな格闘アクションにしてるつもりでしょうけど誤魔化してるようにしか見えず萎えまくり。
それとキャットウーマンが猫らしい動きで壁を駆け上がったりして敵を翻弄するアクションもCGのキャットウーマンに違和感がありクオリティ的にイマイチなんです。まだこの時代だとハリウッドクオリティを持ってしても人間キャラの動きをCGで表現するのは難しいのかも。
そこはパルクールアクションとかでスタントマンがキャットウーマン役で実際に壁を駆け上がるアクションを撮った方がCGより良かったなと思ったり。

あとキャットウーマンの武器であるダイヤモンド製の爪を使ったアクションがもっと観たかったなと。爪で相手の顔を引っ掻く程度のアクションしか無かったので出来れば、あの切れ味抜群で頑丈な爪で相手の喉を引き裂いて欲しかった、、まぁ一応キャットウーマンもヒーローなのでそりゃ無理でしょうけどw。

そう言えば劇中で多くは語られていないですが、恐らくキャットウーマンとして目覚め宝石店に忍び込んだ時に盗んだダイヤの宝石を材料にして作ったんだろうなと勝手に想像してます、あの爪w。

ついでにキャットウーマンの武器である爪やムチをどうやって作ったかとか描いて欲しかったな。他にもキャットウーマンになったばかりの主人公ペイシェントが武器の使い方を試す訓練シーンとか観たかったw

キャットウーマンに師匠っぽい存在は要らない!

本作を観ていてツラいのはキャットウーマンのヒーローとしての在り方がカッコ良くない所なんです。
例えばオフィーリア・パワーズなる老女が現れ
「キャットウーマンにとって自由は力よ!自由を謳歌しなさい!」
と主人公ペイシェントに対しキャットウーマンとしてどうあるべきか教え導くのが余計なんですよね。

キャットウーマンにはもっと猫らしい気ままさや薄情さを持って欲望の赴くままに行動して欲しいんです。気に入らない奴を何となくぶっ倒してたら偶然、街を救ってた位が丁度良いって言うか。誰かから教えを乞うとかして欲しく無いし、オフィーリアみたいな師匠っぽい存在マジ要らない。それよりも、ペイシェントが自分で勝手に孤独の中でキャットウーマンとしての在り方を見つけた方がキャットウーマンのヒーロー像に合ってる気がするんですけどね。
本作のキャットウーマンには孤独の中で自身を確立する圧倒的な心の強さが足りない故に女性の強さ的アピールも弱くなってしまってる残念さ。

特にラストで黒幕ローレル・ヘデアを倒した後も、「殺したのは私じゃない」とか言っちゃうキャットウーマンにガッカリですよ。そこは猫っぽい薄情さで「ムカつく敵が死んだだけ。だから何?」位の冷たい雰囲気の強いキャットウーマンで締めて欲しかったな。

総評

キャットウーマンのヒーローとしての在り方がカッコ良くない上に「ミャーオ」演技もイマイチ。オマケにアクションの出来すら駄目なので一体何処を楽しめば良いのか分からない映画でした。

そりゃラジー賞も取る訳だ、納得w。

唯一、楽しめるのはハル・ベリーのビジュアルが最高な所ですかね。ショートの髪型にレザー&ボンテージ衣装を纏うスタイル抜群のプロポーションを拝むだけの映画。

製作秘話

  • キャットウーマンが初めて世に出たのはDCコミックス刊行「バットマン」。初登場当初の名前は「ザ・キャット」でコスチュームは存在しなかった。更に老婆のお面をつけた宝石泥棒という設定で現在とは異なるキャラデザインだった。
  • キャットウーマンの特徴とも言える武器のムチが初めてコミックスに登場したのは1960年代。
  • 時代の変化と共にDCコミックスヒーローの中で最もキャラクターデザインが変更されてきたキャラとしてファンの間では有名。
  • キャットウーマンを黒人女性が演じるのは本作のハル・ベリーが2人目。1967年のバットマンテレビシリーズで女優アーサー・キットが黒人女性として初めてキャットウーマンを演じている。
  • キャットウーマンというキャラクターの人気が爆発したのは1966年放送のバットマンテレビシリーズ。当時は子供番組ながらジュリー・ニューマー演じるキャットウーマンのセクシーさは話題となった。
  • 本作では猫のリアルな動きをキャットウーマンに取り入れる為に猫の動きを専門に研究するコレオグラファーのアン・フレッチャーがハル・ベリーに演技指導を行なっている。
  • ハル・ベリーは役作りの為に、実際に撮影で使う猫を自宅で飼いながら動きを観察したり猫を扱ったテレビ番組を大量に観たと語っている。
  • 本作のキャットウーマンのイメージはピトフ監督曰く「セクシーで官能的で今風」との事。

キャットウーマンのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   30点

何か個人的に嫌い❗️

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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