こんにちは、ぽんぽです。「HiGH&LOW THE MOVIE3 FINAL MISSION」を観た後、ハイロー熱はちょい冷めてたんです、自分。そんな所にスピンオフ映画の知らせが。予告観ると喧嘩無し人情物との触れ込み、、「へぇ〜、ハイローの人情物かぁ、でもなぁ喧嘩ないんだもんなぁ」と興味はイマイチだったんです。が、しかしHiGH&LOWシリーズは網羅してきた身としては、観ない訳にはいかず。テンション低めのまま観てきました。さてさて、では自分なりの見所、制作秘話含め紹介していきたいと思います。
「DTC–湯けむり純情篇−from HiGH&LOWは喧嘩の代わりにミュージカル?」
作品情報
2018年製作 日本 ジャンル: コメディ 監督 平沼紀久 出演者 山下健二郎、佐藤寛太、佐藤大樹、笛木優子、駿河太郎、新井美羽、立木文彦
あらすじ
山王連合会のダン、テッツ、チハル=DTCの3人は行き先も決めずにバイクで旅に出た。旅先の旅館で出会った若女将マリは夫と死別し、ひとり娘のメグミを育てながら、旅館を切り盛りしていた。そんなマリにチハルは恋心を抱くが、マリは番頭の宮崎と互いに惹かれあっていることを知る。しかし、娘を気遣うあまり、なかなか再婚に踏み切れない2人を助けるため、仲間やかつてのライバルたちに協力を仰ぎ、3人はある作戦を実行することとなるが……。
ダン演じる山下健二郎の柔らかな関西弁に癒される
予告編でも大々的に「喧嘩無しの人情物」をPRしてたので「なんだ、喧嘩無いのか」と思い期待しないで観てたんですが、意外と新鮮な発見が。
ダン役の山下健二郎さんの演技がかなり良いんですよ、これが。
柔らかで優しい関西弁の雰囲気に思った以上に癒されてる自分がいるんです。確かに、この人を起用するなら「人情物もアリじゃん」と妙に納得してしまう(笑)三代目JSBのパフォーマーの好演っぷりに新鮮な驚きを感じてしまいました。
散りばめられたHiGH&LOWシリーズネタの見所はナレーションの人?
チームメンバーの慰安旅行を兼ねて旅館に泊まりにきたWhiteRascals一行と鉢合わせしたDTCが
「WhiteRascalsって(山王連合会と違って)福利厚生しっかりしてるのね」と羨ましそうに言う場面は爆笑しました。
こういうHiGH&LOWシリーズネタを笑いに変えられる点ってスピンオフ作品の魅力ですよね。
そんなシリーズネタを用いた本作イチの見所はバーのオーナー役で出演する立木文彦さん。
「ん?このスキンヘッドのおっさん誰だ、、めっちゃ良い声してんなぁ、、、って、ああっ、ナレーションの人じゃん」と。そうなんです、このお方、「SWORD地区とは〜」でお馴染みのナレーション担当の方なんです。この場面、めっちゃテンション上がりました〜。本作を観てる中で一番テンション爆上がりした場面(笑)
って、そこかよ(笑)
所々に散見される人物描写の雑さが原因か。泣くに泣けず。RED LAINの悪夢再び
さてさて、、ここからが、恐らく、何というか本作最大のしくじりポイントがあるんです、残念ながら。
番頭の宮崎が女将さんと連れ子メグミにプロポーズする場面が最悪なんです。番頭の宮崎とDTCメンバー、そして会場の人間一体となって突然ミュージカル(フラッシュモブ的な)を披露〜サプライズプロポーズの流れが、もう駄目駄目過ぎて。突然ミュージカルが始まりプロポーズへと繋がるサプライズなんですよ、サプライズ。それなのに、そこには
女将さんとメグミが「驚き感動するシーン」が全く無いんです。
だから本作最大の見所であり一世一代の大勝負をしてるミュージカルネタがウケてるのか滑ってるのかが全く分からないままで盛り上がんなんですよ。人々が突然踊り出す現象に特にリアクションのない女将さんとメグミ、、という珍現象を引きづりながらのプロポーズへ。
そこで駄目押しのしくじりポイントが。
真摯な態度でプロポーズし義理の父になろうとする宮崎に対して「私を娘にして下さい」と涙ながらに言うメグミ。感動的、、、ではあるかもしれませんが、、
こんな小さい子がそんな丁寧な言葉言うか?、と冷静になってしまいまして、はい。
このバリバリ違和感あるセリフでテンションだだ下がるんです。これってメグミ演じる子役の演技の問題じゃなく製作側の問題かと。以前鑑賞したスピンオフ作品「HiGH&LOW THE RED RAIN」の時にも感じたあの悪夢再び。何て言うか
「人物描写&心理描写が雑過ぎて泣けないぞ」状態に突入してしまう感覚といいますか。
その結果、、人情物映画としての大切な「何か」を完膚無きまでに駄目にしてしまう出来になってしまった気がします。マジで監督とかの正気を疑うレベルのテキトーっぷりに観てる側もグロッキー寸前(笑)
総評
ダン演じる山下健二郎さんの演技が想像の倍以上に良かったなぁ。柔らかで優しい関西弁は心地良くて結構癒されながら観てたんですが、、、終盤のミュージカル演出からのプロポーズ流れが酷過ぎて、むっちゃガッカリなんですよ。ホント。
あとなぁ、喧嘩、、やっぱ観たいっす。結局、そこかよって感じなんですが(笑)
それにしてもハイローのスピンオフ作品は出来がイマイチってジンクスが出来つつある気が。スピンオフ映画「HiGH&LOW LED LAIN」も酷かったもんなぁ。まぁRED RAINと比べると今回の湯けむりの方が映画としては多少マシな方かなとよく分からない比較をしたりしつつ。でもファンとしてはスピンオフ企画は辞めないで欲しいんです。MIGHTY WARRIORSやRUDE BOYSのスピンオフとかが今後あったら絶対観たいので。この2チーム大好きなんです(笑)
制作秘話
- DTCの3人での初仕事はラジオドラマ。その時から監督や山下らで「いつか映画化したいね」と希望していた事が実現し今回の映画化へ。
- IIKOTOのダンスシーン撮影時は監督曰く、「出演者の表情に緊張感を持たせたかった為、敢えて長回しで撮った」との事。
- 佐藤大樹はIIKOTOのダンスをとても気に入っており「いつかTikTokとかで披露したい」との事。
- ナレーション兼オーナー役として出演した立木は「ドラマ版の時からDTCの3人が大好きだったので出演できて嬉しい」と完成披露記者会見で語った。
- 子役の新井美羽はDTCの3人と仲が良い。新井曰く「現場で佐藤大樹に勉強を教えてもらってた所に山下と佐藤寛太がふざけてよく邪魔しに来た。それがいつも楽しかった」との事。
DTC–湯けむり純情篇−from HiGH&LOWは面白いのか?オススメ度は?
オススメ度 40点
何か個人的に嫌い❗️
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オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作