こんにちは、ぽんぽです。何かオモロげな古き良き香港映画はなかろうかとDVD探しを繰り広げておりましたら本作を発見。タイトルは聞いた事あるけど観た事なかったので興味本位で鑑賞へ。ではでは本作の見所や製作秘話含め紹介していきたいと思います。
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリーの魅力は意外と丁寧な恋愛描写とワイヤーアクションの圧倒的なクオリティ」
作品情報
1987年製作 香港
ジャンル: アクション
監督 チン・シウトン
製作 ツイ・ハーク
出演者 レスリー・チャン、ジョイ・ウォン、ウー・マ、ラム・ウェイ
あらすじ
賞金稼ぎが横行する時代、お金もなくその日の宿にも困りながら旅を続ける寧采臣(レスリー・チョン)は、ある夜さびれた寺で一夜を過ごそうとするが、そこで二人の道士、夏候兄(ラム・ウェイ)と燕赤霞(ウー・マ)の戦いに巻き込まれなんとかその場を逃れるが、一方何者か美しい娘に誘惑された夏は、彼女によって精気を奪われ屍と化してしまう。その頃寧は、琴の音にひかれてある一軒家を訪ね、そこで小倩(ジョイ・ウォン)という美しい娘と出会う。実は彼女こそ夏を無惨な姿に変えた妖女だったのである。(映画comより抜粋)
レスリーの好青年振りとジョイの圧倒的な幻想美が織り成す、微笑ましく何処か清々しい悲恋
美男美女の悲恋物語、、、SFXラブストーリーとの触れ込みに何となく漂う激ヤバZ級の匂い(笑)そりゃ、本作が香港映画の一時代を築いた作品なのは充分承知です。ただ、やっぱりVFXラブストーリーなる物を自分が楽しめるかどうか、ちょいと心配しながら観たんですが、、イヤイヤ、バッチリ楽しめましたよ。レスリーとジョイのカップルがむっちゃ魅力的なんです。
レスリー演じるツォイサンは、おっちょこちょいだけど優しい好青年で好感度大。レスリーの顔も童顔で可愛いし(笑)
そんなツォイサンにクスクス笑いながら心惹かれていくスーシン演じるジョイの超絶な可愛さったら半端無いです。
ジョイって本作ではその幻想的な美しさが話題だと思うんですけど、個人的には可愛さをとても感じるんですよねぇ。ホント、可愛いんですよ、レスリー&ジョイ。観る前は本作ってアクションが絡んでくるからラブストーリー部分はおざなりかもと思っていたんですが、全くそんな事も無く。
意外と丁寧に恋模様が描かれてるんです。その丁寧さのお陰か、感情移入もしっかり出来ます。
ホント、この美男美女カップル、何だか見てて微笑ましいし、お互いを思いやる様子が清々しくて可愛くて。「こいつらには幸せになって欲しい(誰目線w」と思える魅力があるっていうか。だから魔王が2人の中を引き裂さこうとする終盤のVFX満載な異次元世界での戦いも十分引き込まれるんですよ。「うぉ〜負けんじゃねぇぞ、ツォイサン。スーシンを救わんかい」とガチ応援したくなる良い出来なんです。
香港映画の真髄、華麗で燃えるワイヤーアクション
この時代のワイヤーアクションはホント、最高です。劇中、道士2人のアクションシーンでも華麗なアクションが楽しめます。しかもワイヤーを使うタイミングがバリバリに良くて違和感無く燃えます。香港映画の中にもワイヤーアクションのクオリティが低くい作品ってあるじゃないですか。
明らかに「イヤイヤ、これワイヤーで吊ってるだろ」感ある作品とか。そういう作品見ると萎えるんですけど、本作のワイヤーアクションはクオリティも抜群の出来です。
しかもカメラワークも良くて。ワイヤーアクションをしている演者を真下から撮ったり上から撮ったり点がチラホラあったりして、すんごく新鮮。時が経っても色褪せないワイヤーアクション作品になっておりますです、ハイ。あと道士が使う法術もカッコいいんですよ、これが。
特に「天地無限自在の法」って技が。両手から気功弾を連射する技なんですけど、超燃えます、これ。最高です。
製作秘話
- 劇中で幽霊の登場する時の効果音にはノコギリのたわむ音が多用されている。製作当時、香港にノコギリを使って演奏する音楽家が1人いた為、その音楽家に依頼した。
- 音楽監督のジェームズ・ウォン曰く、主題歌「人間道」はカンヌにいた時に数時間で書き上げた歌。因みに劇中で「人間道」を歌ってるのはレスリー・チャン
- 道士役のウー・マが剣舞を披露しながら歌う曲「道」はチン・シウトン監督と音楽監督の2人が飛行機の中で酔っ払いながら作った曲。
- 製作当時はシンセサイザーやパソコンが世に出回り始めた時期ゆえ、本作の映画音楽にも多く用いられている。
総評
香港映画の一時代を築き上げたSFXラブストーリー、楽しかったです〜。96分のサクッとした作りながら恋模様は丁寧でレスリーとジョイが大好きになりました。おまけにワイヤーアクションはむっちゃ良い出来。道士の法術はカッコよくて燃え燃え。「幽玄道士」「霊幻道士」などの法術アクション活劇が大好き人間としても大満足。それと悲恋物語なのでラストはちょいと物悲しいです。
でもツォイサンの「虹だよ。、、、行こうか」という明日への活力を感じさせる爽やかな言葉の締めくくり。これが最高に清々しく観て良かったなぁと。
チャイニーズ・ゴースト・ストーリーは面白いのか?オススメ度は?一言でいうと?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作