こんにちは、ぽんぽです。本作を観たいと思ったきっかけは監督が「キャビン」撮った方だという事とパッケージのおどろおどろしいケバさ(笑)。おまけに「~ホテル」「ホテル~」と付くタイトルの映画は自分好みの映画が多い、、、という何だかよく分からない理由ゆえです(笑)。特にホラー映画のタイトルにこの手のフレーズが含まれてるとほぼ衝動的に鑑賞してしまう性分なので。駄文ではありますが自分なりに本作品の見所や製作秘話を紹介していきたいと思います。

ホテルエルロワイヤルは訳あり人物達の運命交差点?
作品情報
2018年制作・アメリカ ジャンル : スリラー 監督・脚本 ドリュー・ゴダード 出演者 ジェフ・ホーンブリッジス、シンシア・エリボ、ダコタ・ジョンソン、ジョン・ハム、クロス・ヘムズワース、ケイリー・スピーニー
あらすじ
1969年、カリフォルニア州とネバダ州の州境の上に立つさびれたホテル「エルロワイヤル」に集まった7人の男女。彼らはお互いに全く関係のない人生を送っていた者たちであったが、全員が重大な秘密を抱えていた。やがて、それぞれの正体と、ホテルに隠された衝撃の真実が浮かび上がってくる。(映画comより引用)
登場人物達それぞれの視点から紡がれる物語
実を言うと、この手のジャンル「物語の時系列や登場人物の視点が移り変わる」構成の映画って結構苦手なんです。今観てるシーンが過去か現在か分からなくなったり、、あれ?この人なんで?的な事で登場人物達の関係性を把握できず置いてけぼり食らうタイプなんです、自分(笑)。本作も観始めた時は「こ、これは苦手なタイプの映画か、、」と一瞬、覚悟したのですが、、、イヤイヤ全くの杞憂に終わる見事な構成。時系列が変わるシーンや登場人物の視点が移り変わる場面では分かりやすく人名を表示するタイトルシーンが流れます。観てる方は
「あっ、そうか!今からはこの人物のエピソードが語られるのか」
とすぐに察しが付くのです。シンプルで分かりやすい構成となっています。
随所に散りばめられた意外性と唐突さの魅力
物語の進行と共に徐々に明らかになっていく登場人物達の背景は、どれも意外性抜群で引き込まれます。そんな登場人物達の意外な秘密が元で巻き起こってしまうホテル内の不運な暴力もまた魅力的です。
本作の暴力描写の特徴はその唐突さ!
唐突に巻き起こる暴力描写が秀逸なので中々ショッキングなシーンもあります。それ故に暴力描写のシーン自体は少なめですが不思議と緊迫感ある展開を楽しめます。
スタイリッシュでゴージャスなホテルの舞台セット
舞台となるエルロワイヤルホテルは小振りながら内装はスタイリッシュで豪華。何故か部屋にマジックミラーが常備されており怪しさも抜群です。本作の物語が内包する秘密と意外性の魅力を存分に発揮してくれる素敵な舞台セットが楽しめます。
このホテルが実在するホテルだったら超絶人気な観光スポットになるだろうなぁ、、ていうか、、泊まってみたい(笑)
カルト宗教の教祖を演じるのはクリス・ヘムズワース
本作でカルト宗教の教祖を演じるのは意外や意外。マーヴェル映画「マイティソー」でお馴染みのクリス・ヘムズワースです。常に服がはだけた状態で引き締まった胸板と腹筋がチラリチラリ(笑)。
お酒をラッパ飲みし暴力で人を支配する俺様キャラ、、、似合い過ぎですね。
製作秘話
- ドリュー監督は元々アメリカのテレビドラマ界で「バフィー 恋する十字架」や「LOST」等のヒット作を多数手掛けてきた脚本家。
- ドリュー監督曰く「スター俳優に出演してもらう為には脚本が魅力的な事が大事」との事。結果、出演俳優のジェフやシンシアは「脚本が最高」と絶賛。
- ホテルやホテル内の隠し廊下、駐車場のセットはセット毎が別々になっているものではなく、スタジオ内に実際に丸々一軒のホテルのセットを作り実際に隠し廊下や駐車場もホテルに設置。それ故に撮影はほぼ一箇所で行われた。
- ホテルのロビーやラウンジのセットは全て特注品のオリジナルデザイン。
- ドリュー監督曰くホテルのイメージは「マリリン・モンローやフランク・シナトラ、レーガン大統領ら有名人が泊まる様な60年代初頭の人気ホテル」
総評
劇場未公開作品との前情報ゆえに、ハズレを覚悟しながら鑑賞したのですが、むっちゃ良作です、これ。
登場人物達の視点や時系列の移り変わりが丁寧に構成されている作品です。
なので二転三転するストーリー展開も決して難解にならず楽しみながら観れました〜
ホテルエルロワイヤルは面白いのか?オススメ度は?
オススメ度 70点
万人に勧める良作❗️

オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作