こんにちは、ぽんぽです。ドニー・イェン、恐らく、今1番動ける香港・中国系アクション俳優の1人ですよね。そんな彼が教師役を演じる、、って事は学園モノか、、うーむ、楽しみ過ぎるゾ。って事で鑑賞に至りました〜。ではでは本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
作品情報
2019年日本公開 香港・中国合作 ジャンル: アクション 監督 カム・カーウァイ 出演者 ドニー・イェン、ジョー・チェン、ジャック・ロク、ユー・カン
あらすじ
香港のタックチー学園は、ここ数年の学力低下により、教育局からの補助金を打ち切られそうになってしまう。そんな中、アメリカ帰りの教師チャン・ハップが、不良生徒ばかりのクラスの担任となる。チャンは自身の経験とテクニックで問題児たちと向き合い信頼を得るが、ある理由から学校を去らなければならなくなってしまう。(映画comより抜粋)
ドニーの熱血教師っぷりが似合い過ぎ! 王道学園モノでありながら、アクションシーンは結構バイオレンス!
【熱血教師っぷりが似合うドニー】
ドニー・イェンが教師役に初挑戦する本作。教師役が思いの外ハマってます。元アメリカ軍人で世界中を放浪してきた経歴ゆえ、精悍で人生経験豊富な教師役なんですが、これがドニーにむっちゃ似合うんです。思えばドニー自身、アクション監督&指導を映画界で長年勤めてきた経歴の持ち主。スタント陣にアクションを指導する立場を経てきてるはずなので、ある意味、教師と通ずる所も沢山ある筈。そんな推測が出来る位、ドニーの教師役は板に付いていて違和感無いハマり役となっています。
【生徒達の悩みを持ち前の熱さでサクッと解決するチェン先生】
頼もしく時には雑に(笑)持ち前の熱血っぷりで生徒の悩みを解決していくドラマ部分なんですが、少しサクッと解決し過ぎな所も。片親の貧困、移民差別、受験ノイローゼによる自殺など香港の社会問題を内包する生徒達の悩みは結構ヘビィなんですよね。しかし、そこはやはりアクションスター主演の映画。あまり話が重くならない程度のサクッとした描写で生徒達の問題を解決していく流れ、、、でも生徒の自殺未遂の話は少しテキトーに流し過ぎな気もしました。未成年の自殺というエグい問題こそ、チェン先生の、もっと言うとドニー・イェン自身のありがたい教えが生徒には必要だったはずなのに、、みたいな気持ちになりました。
【投げ、締め、タックルを織り交ぜたドニーの最先端格闘術】
ドニー映画と言えば、やっぱり見所はアクションです。今回も良く動く安定したアクションシーンが楽しめます。「SPL狼よ静かに死ね」「導火線」辺りから取り入れられている投げ技、締め技、タックルを織り交ぜたドニーの最先端格闘術は本作でも健在です。特にタックルを織り交ぜたアクションシーンが良い!タックル殺法自体は少な目なんですが一瞬ハッとする位の迫力と新鮮さを兼ね備えていて楽しいんですよね、ホント。個人的にはドニーのタックル殺法もっと観たいゾ。難点としてはバイオレンス度ですかね。ペンで突き刺す、ナイフを足に突き刺す、棒を突き刺す、、この突き刺すアクションが多くてバイオレンス度高め、です。学園モノで教師が見せるアクションとしてはちょいエグすぎかもしれませんね。まぁ元軍人って設定ですから容赦無いみたいな設定なんですかね。ドニーは本作を親子連れで観て欲しいと語っていたのですが、子供が観るにはちょい残酷かも、、そんな余計な心配をしてしまう仕様のアクションとなっております。
【「教育」というテーマの一貫性に感じる心地良さ】
本作は「教育」というテーマが物語全体を形作り、その一貫性がある種の心地良さへと繋がっています。例えば悪役となるマフィアのボスの正体とか。マフィアのボスであるロー。彼はラストでチェン先生の元同級生だった事が判明するんです。要するにロー自身も香港の教育制度からこぼれ落ちてしまった人間だったんですよね。片や教育制度により更生し教師となったチェン。その一方で教育制度からこぼれマフィアとなってしまったロー。この2人が互いの母校であるタックチー学園でバトルする流れ、、、最高です。教育とは子供を教え導く大切なモノ。学校や教師、親が大切な教育を怠ってしまえば子供は道を踏み外してしまう事もある。当たり前とも言えるメッセージですがチェン先生とロー、2人の迫力あるバトルが身を以て示しているので説得力抜群です。「教育って大事だぜ!」という熱いメッセージが作品全体からしっかり感じられ、それが心地良いんですよね。
製作秘話
- ドニー・イェンが教師役を演じるのは本作が初めて。
- チャン・ハップの過去を振り返る回想シーンで雪国を放浪する場面はマイナス20度の環境下で行われた。カム・カーウァイ監督は「ドニーが極度の寒がりだったので撮影中、常に心配していた」と語っている。
- 本作の製作に至った経緯としてドニー・イェンは「今の時代は暗い映画が多過ぎる。だから明るく元気な映画を作りたい思いがあった」と語っている。
- 本作では出演俳優達にも活躍のチャンスを与える為、本来ならドニーが演じる場面でも、若手や無名の俳優が演じる場面に差し替えられた箇所が多くある。例えば女子生徒と父親のカーレースシーンは元々、父親ではなくチャン・ハップが女生徒と対決する展開だった。しかしドニーの気遣いにより父親役の俳優の出番となった。
- ドニー・イェンの意向により本作では親の方針により受験競争に晒される子供達を描き香港の教育制度の問題点にも切り込んでいる。ドニー曰く「この映画を親子で観てもらう事で考えるきっかけなって欲しい」と語っている。
スーパーティーチャー熱血格闘のオススメ度は?面白いのか?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作