江南スタイル披露のティンバーレイク!映画トロールズミュージックパワーは声優陣と曲数が豪華!

こんにちは、ぽんぽです。前作「トロールズ」が良い所もありつつもまぁまぁな凡作だった為、観ようかどうか迷ったんでですが、ミュージカル映画はアニメ含め大好きなんですよねぇ。うーむ、観ないって選択肢は既に無しw。そんな訳で鑑賞へ。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。

「トロールズ ミュージックパワー 50点(感想ネタバレ)」

予告編

作品情報

2020年劇場公開 アメリカ
ジャンル:アニメ
監督 ウォルト・ドーン
原案&脚本 グレン・バーガー、ジョナサン・エイベル
出演者 アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイク、レイチェル・ブルームー、ジェームズ・コーデン、ケリー・クラークソン、サム・ロックウェル、他

あらすじ

元気いっぱいなみんなの女王として日々を過ごすポピー。実はトロールズの村はかつて王国として繁栄していたが、音楽のジャンルごとに6つに分裂した過去があった。そしてロック村の女王バーブが、ほかの村を乗っ取ろうとしていることを知る、、(映画comより抜粋)

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鮮やかな6つの世界でガシガシ踊るトロール達の動きの良さは前作以上!

前作の設定「トロールを食べる天敵ベルゲン」の存在に殆ど触れず始まる本作w。続編でありながら、仕切り直しを図ったらしく、今回はトロールには6つのタイプがいる設定を加え、種族そのものを掘り下げていく方針に。

ポピー達はポップミュージックが大好きなポップ族、他にもロックミュージックが好きなトロールはロック族といった感じで音楽ジャンルごとに異なるトロール達の暮らしぶりを鮮やかな世界観で楽しめます。
例えば、冒頭でテクノミュージックを楽しむテクノ族のトロール達が踊るフェスは映像面は鮮やか、かつスタイリッシュ!
明らかに前作より製作予算が増えたからか、視覚的に豪華なんですよねw。劇中で踊るトロール達のキレのある動きも前作以上にパワフルで良いです。

キャラクターの動きが一層ダンサブルになった上に鮮やかな6つの世界により「トロールズ」の世界観はグンっと広がっております
冒頭でテクノミュージックを楽しむテクノ族トロールが楽しい

多様な価値観を音楽ジャンルに例える巧さ!

ポップ、テクノ、ロック、クラシック、カントリー、ファンク、6つの音楽を個々に楽しむ各トロール達はお互いの音楽ジャンルには否定的なのが特徴です。
中でもロック族は他のトロール達を捕まえて、全員ロック族の仲間にして世界をロックミュージックだけにしようとするのが興味深いんです。
一見すると傲慢なロック族ですが、実はポップ族のポピー達も「ポップな音楽でみんな仲良くしようよ」と言ってる時点で、やってる事はロック族と同じなんですよね。違う音楽を楽しむトロール達を認めず、自分達が好きな音楽を押し付けるって意味ではロック族バーブとポップ族ポピーの行動や目的が重なっちゃう皮肉さが好きです。

そんなトロール達がラストではお互いの音楽を認め合い一緒に合唱するシーンはハッピーオーラ全開で楽しい限り前作「トロールズ」の雑なラストとは雲泥の差で、合唱により6つの異なるトロール達が段々と仲良くなっていく描写が壮大かつ丁寧に描かれていて良い感じです。

それと何と言っても本作は多様な価値観を音楽ジャンルに例えてるのが分かりやすいし巧いのです。

「ポップ、テクノ、ロック、クラシック、カントリー、ファンク、みんなそれぞれ好きな音楽を楽しもう。互いに否定せず。そうすれば、おのずと仲良くなれるよ」

っぽい歌詞の歌をラストで合唱するトロール達。
現代社会に置き換えると文化や人種間の違いなど、全ての価値観に対して「違いを否定せず認め合おう」と言及している素晴らしい歌詞です。

このラストで特に感じるのは前作よりもポップ族のポピーのキャラクターが立っている所です。
前作だと「幸せは自分の中にある。人に与えられる物じゃない」というありきたり過ぎる事を言っていた凡作ポジティブキャラでしたが、本作では「多様な価値観を認め合う難しさ」という重めなテーマを扱ってる故にポピーのポジティブキャラが役立ち、物語が重くなり過ぎない様バランスを取ってる感じで好きです。

ただ、ラストの合唱シーンは個人的に凄く残念な部分があるのです。
ポピーを中心に異なるトロール達が合唱する中でブランチ役であるジャスティン・ティンバーレイクの存在が薄くなってしまっているのです。これ、かなり残念(泣)。
と言うのも、正直、合唱シーンで中心にいるキャラとして相応しいのはポピー役アナ・ケンドリックでは無く、ブランチ役ジャスティン・ティンバーレイクの方だと思うのです。
ジャスティン・ティンバーレイク自身、男性ポップアイドルグループ「インシンク」のメンバーから、ソロアーティストへと脱皮する中で音楽ジャンルに関する批判をめちゃくちゃ浴びた筈です。
まぁ、アイドルからソロアーティストへと、イメージ脱却を図る場合によくありますよね。
要するに音楽ジャンルが違う故に互いを認め合えないトロール達の気持ちをジャスティン・ティンバーレイクはよく分かると思うのです。彼自身もアメリカポップミュージック業界の中心にいて、他ジャンルの音楽業界からは「アイドルだった癖にアーティスト気取りかよ」みたいな批判もそりゃ、浴びたでしょうよ。
批判に負けず、ソロアーティストとして大成し、ポップミュージックに囚われず、テクノ、カントリーなど様々なジャンルを取り入れた曲を作り続け、ヒット曲を連発してるジャスティン・ティンバーレイクの生き様は非常にポピーの立ち位置に重なるからこそ、ラストの合唱シーンの中心には彼にいて欲しかったなぁと。

ジャスティン・ティンバーレイクの歌声で合唱曲の歌詞である

「みんな一緒に思いっきり大きな声で何もかも忘れて歌おう!心新たに歌えはみんな聞いてくれるよ!」

を聞いたら、もっと感動的だったのに惜しいなぁ、、みたいなw。

何せ、ジャスティン・ティンバーレイク大好き人間なもんでしてw。

まぁ、主人公であるポップ族の女王ポピーが中心でラスト1番の見せ場を持っていくのは当然ですし、演じたアナ・ケンドリックの歌声にも文句は無いですけどね。

江南スタイル披露のティンバーレイク!声優陣と曲数が豪華!

前作「トロールズ」同様、ブランチ役の声優兼、音楽プロデューサーを務めたジャスティン・ティンバーレイク。前作ではカバー曲の知名度の低さ、オリジナル曲の凡庸さなど、選曲センスが微妙で音楽プロデューサーとしてイマイチな力量が露呈したジャスティン・ティンバーレイクですが、本作の彼は中々の選曲センスを見せてくれてます(偉そうw)

まず、本作のカバー曲は軒並み、知名度が高い上にしっかり流行を取り入れたヒット曲でしっかり盛り上がります。
冒頭のテクノ族が披露するダフトパンクの「ワンモアタイム」はダンスミュージックの鉄板で気分上々です。
中盤ではスパイスガールズ「ワナビー」や、PSY「江南スタイル」をメドレーで披露する怒涛の盛り上げ展開が楽しめます。
アナ・ケンドリックとジャスティン・ティンバーレイクがK-pop歌手PSYの「江南スタイル」をカバーしてるのには時代を感じますね。何より、ハリウッドアニメ映画の劇中カバー曲に「江南スタイル」が、ある種、懐メロ的な立ち位置でぶち込まれてくる意外さが面白いんですよね。正にアメリカでのK-pop浸透度を如実に感じるシーンです。

今回のオリジナル曲には音楽業界を代表する各ジャンルの大物アーティストが声優兼、歌手として参加しております。
中でもカントリー族を演じるケリー・クラークソンが歌う「Born to Die」が最高です。カントリー歌手として絶大な人気を誇るケリー・クラークソンの歌声が存分に活かされた、悲しげで哀愁漂うカントリーソングにメロメロです。正直、主演アナ・ケンドリックよりも彼女の歌をもっと聞きたかった位です。

ラストでトロール達が合唱する「just sing」も壮大で軽快で元気の出るポジティブ曲で好きなんですよね。前作より断然良い、ラストを飾ってくれる曲ですw。主演アナ・ケンドリックの歌い出しが良くて、彼女の声を1番楽しめる曲かと思います。

エンドロールで流れる主題歌「The other Side」も良曲ですね。
ジャスティン・ティンバーレイクと黒人女性シンガーSZAがコラボしたダンスミュージックですが格好良いアゲソング。白人のジャスティン・ティンバーレイクと黒人のSZAを起用する事で「人種の違いによる多様な価値観」を暗に表現しているのでしょうかね?(考え過ぎw)。

こんな感じでカバー、オリジナル双方、曲数も増えてるし良曲揃いで満足です。そして今回は何よりも前作とは比べ物にならない大物アーティストが勢揃いして歌声を披露しているので、その豪華さは半端無いです。
全てに於いて前作越えと言っていいレベルかと思います。
テクノ族がカバーするダフトパンク「ワンモアタイム」が最高
主題歌「The other Side」も良曲

総評

テーマ設定、曲数、カバー曲の選曲センス、オリジナル曲のクオリティ全てが前作「トロールズ」を上回る出来です。

大物アーティスト達が勢揃いする声優キャスト陣の中で、今回はブランチ役ジャスティン・ティンバーレイクの影が薄くなっていたのが残念でした。「江南スタイル」披露するジャスティン・ティンバーレイクはフルサイズで観たかったしw。
それにしても、カントリー族演じた、ケリー・クラークソンの歌声には痺れました。

ラストの合唱曲「just sing」は個人的にはジャスティン・ティンバーレイクとケリー・クラークソンのデュエットが炸裂するシーンとか観たかったなぁ

製作秘話

  • 本作で描かれる6つの世界のイメージはポップ族「フェルトとラメ」、テクノ族「光ファイバー」、ロック族「活火山とデニムと革」、クラシック族「マチュピチュみたいな雰囲気のベルベット製」、カントリー族「木綿とホコリっぽさ」、ファンク族「サイケデリックな宇宙船」となっている。
  • ヒッコリー役のサム・ロックウェルはアフレコ現場にキャラクターと同じ様にカウボーイハットと投げ縄を持った姿で現れたスタッフや共演者を驚かせた。ウォルト・ドーン監督曰く「サム・ロックウェルは役に対して凄い意気込みだった。踊りたけど嬉しかったよ。」と語っている。
  • ポピー役のアナ・ケンドリックはポピーというキャラクターに対して「ポピーの好きな所は時々、顔をのぞかせる熱い部分よ。うなり声で話す感じが演じてて楽しかったわ」と語っている。
  • ポップ、テクノ、ロック、クラシック、カントリー、ファンクなど各音楽業界の大物アーティストが多数、声優として出演する本作でポピー役の主演アナ・ケンドリックは「いい意味で大物アーティストの中で主演をやるのは恐れおおかったわ。特にケリー・クラークソンの出演が決まった時は私じゃなくて全て彼女が歌えばいいのに、と思ったくらい」と冗談混じりに語っている。

トロールズ ミュージックパワーのオススメ度は?面白いのか?

オススメ度   50点

個人的に超好き❗️

↓U-NEXTで「トロールズ」シリーズ視聴可能

本ページの情報は2021年3月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

オススメ度とは?

0〜20点・・・サイテー激ヤバ作

30〜40点・・・何か個人的に嫌い

50〜60点・・・個人的に超好き

70〜80点・・・万人に勧める良作

90〜100点・・・最高な超傑作

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ハリウッド大作から劇場未公開なマイナー作品まで日々映画鑑賞。ちょっとした映画の感想、好きな俳優の事を気ままに記事にしてます。

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