こんにちは、ぽんぽです。ひっそり?とこっそり?と製作され話題にもならないホラー作品は星の数ほどありますよね。本作もそのタイプで、しかも日本劇場未公開の不運ぶり。「エクソシスト」に似たタイトルで何とか話題作りをしようとしてる感じが伝わってくる涙ぐましいさに惹かれ鑑賞に至りました。では本作の製作秘話含めた感想(ネタバレ)、紹介していきたいと思います。
目次
「エンドレスエクソシズム 50点(感想ネタバレ)」
作品情報
2018年製作 アメリカ(日本劇場未公開)
ジャンル: ホラー
監督 ディエデリック・ファン・ローイェン
製作総指揮 グレン・S・ゲイナー
出演者 シェイ・ミッチェル、グレイ・デイモン、カービー・ジョンソン、スタナ・カティック
あらすじ
過去のトラウマから薬に頼る生活を送っていたメーガンは、知り合いの紹介で遺体安置所の夜勤の仕事を始める。ある夜、そこに悪魔祓いの最中に死亡したという少女ハンナの遺体が運ばれてくる。それ以来、不可解な現象が続発するようになり……。(映画comより抜粋)
悪霊の最強っぷりが楽しい!90分でサクッと観れるポップコーンムービー!
【よりにもよって遺体安置所に再就職しちゃう元警官メーガン】 本作の主人公は過去のトラウマから依存症に苦しむ元女性警官メーガン。彼女がリハビリも兼ねて再就職した先は遺体安置所なんです。よりにもよって遺体安置所でしかも夜勤、、何故?ww。 再就職先としても、リハビリ先にしてもハードル高過ぎませんか、この職場。メーガンの仕事選びのセンスの悪さに心の中でツッコミ入れとります(笑)。 しかも遺体安置所はボストンにある訳でして。都会だし治安も悪いので夜になるとバンバン遺体が運ばれてくるんですよね。事故や銃による殺人含めて無念な死を遂げた遺体も多い筈。そんな曰く付きの遺体で溢れるボストン遺体安置所って言ったら、、そりゃヤバイ心霊的な悪い事も起こるでしょうよ(笑)都会的なスタイリッシュで薄暗い遺体安置所、、夜勤体制だと人もいない。 この不穏な空気漂いまくり感、ホラー好きとしてはワクワクしっぱなし。 そんな不運な主人公メーガンなんですが同じく夜勤をする警備員の同僚らは気の良い奴ばかりで、そこが唯一の救いですかねww。良かったね、メーガンww。
【念動力炸裂!遺体に取り憑いた悪霊の最強っぷり!】 遺体安置所のお仕事、初日を迎えたメーガンの所にハンナという女性の遺体が運ばれてくるんです。その遺体には虫がたかってて、ハイ、もう、この時点でヤバイ遺体です(笑) 虫がたかる存在は悪霊憑いてる証拠、これ、心霊系ホラーのザ・常識!(偉そうw) 案の定、遺体が動いたりなど怪しい出来事オンパレードで発生。メーガンはヤバさに気付くのですが依存症持ちの彼女の言葉を信じる人は職場にはいないって悲しさ。緊迫した状況下で物事が上手く進まない苛立ち、、これぞホラーの醍醐味!そして遺体は遂に職場の人間達に牙を剥いていく訳なんです。しかもこの遺体ハンナに憑いてる悪霊が中々の強力な悪霊でして。 悪魔祓い効かない、遺体を自在に操る力持ち、そんでもって念動力(サイコキネシス)まで炸裂させる最強っぷり。 念動力で人を宙に浮かせ身動き取れなくした上で首や腕の骨をバキバキにへし折っていく殺し方がまぁ凶悪で強い。「こいつを倒すのは苦労するゾ!メーガン、ファイトだ!」と気付いたら彼女にエールを贈りたくなる位、ナイスな強敵っぷりです悪霊さんww。
【トラウマを乗り越え銃弾をぶち込むメーガンの表情が良い!】 過去に容疑者を撃つ事を躊躇い、その結果、相棒を撃たれ失ったメーガン。このトラウマを持つ彼女が悪霊に意を決して銃弾をぶち込む最終決戦シーンは良い出来です。トラウマを乗り越え悪霊に銃弾をお見舞いするメーガンの表情が物凄く澄んでいて、何処か爽やかで。 え、何、ムッチャ、良い表情。 メーガン演じる主演シェイ・ミッチェルの思わぬ名演技に度肝を抜かれました。この女優さん、多分、凄い女優さんだ、と感心。やっぱりホラーはメインヒロインが魅力的だと締りますな、うむ。 そして最後は遺体安置所の焼却炉で遺体ハンナごと悪霊を炎殺!よくやった、メーガンよ!
【ラストでは悪霊との終わりなき戦いを予見させる?】 悪霊との死闘を経た後、朝日を浴びながら颯爽とランニングするメーガン。「悪霊との戦い以来、私は強くなった」との爽やかナレーションが流れ、そっかそっか、メーガンは依存症も克服して幸せに暮れしてるんだなと、ひと安心。 しかし、そこで最後にメーガンの表情がパッと映るんですが、、すんごい怖い表情なんですよ。おまけに1匹、虫が飛んでるし。 「あれ、虫がメーガンの近くにたかってるって事は、、?。もしかして、メーガンは悪霊に取り憑かれてる?って言うか悪霊倒せてないのかも?」みたいな感じでエンド。 このラスト、、うーむ。観てる人間に最後の最後で、随分思わせぶりな暗示をカマしてきましたね、本作。要するに悪霊と人間の戦いは今もなお続いてるってことですかね。 正にタイトル「エンドレスエクソシズム」。悪霊との戦いはエンドレスなり(上手い事言った感w) 悪霊との終わりなき戦いを予見させるビターなラスト。この終わり方、好きです(笑)
【期待通りのホラー!90分でサクッと観れるポップコーン映画】 「エンドレスエクソシズム」ってタイトルからして、多分「エクソシスト 」みたいな心霊系ホラーなんだろうな、でも話題になってないから普通もしくは微妙な出来なんだろうな、、。 こんな印象を持ってる方が多いかと思います、、ええ正にその通りの出来です(笑) 駄作ではありませんが確かに心霊ホラーによくある展開ばかりの凡作となっております。 でもそれって逆を言うと目新しさは無いけど期待通りのモノは観れる訳なんです。本作もそれです。 こんな感じのホラーが観たいなぁという期待を裏切る事なく進む展開。それをボケ〜と90分でサクッと観れる映画の内容、、それはそれで映画としてホラーとして正解ではないでしょうかw。頭空っぽにしてポップコーン食べながら期待通りの展開をリラックスして観る、そんなポップコーンムービーとして評価するなら本作は中々の高評価だと思います。 自分にとっては十分楽しいホラー映画でしたよ〜。
製作秘話
- メーガンを演じるにあたり、主演シェイ・ミッチェルはパトカーに体験乗車したり霊安室での仕事を調べたりしながら役作りに取り組んだ。彼女曰く「メーガンは複雑な女性で演じがいがあった」と語っている。
- 遺体ハンナ役にカービー・ジョンソンを起用した理由について監督は「自分の体を自在に操れる俳優が欲しかった。彼女の体の柔らかさや動きの不気味さを見て起用した」との事。劇中の遺体ハンナの動きはCGを使わず全て実際にカービーが体の動きのみで表現している。
- 遺体ハンナのありえない体の柔らかさは演じるカービー・ジョンソン自身が体の間接を外しながら演じている。
- 遺体ハンナの体の傷は4時間かけて施されている特殊メイク。演じたカービー曰く「4時間かけて特殊メイクするけど撮影が終わった後は更に2時間かけて、その特殊メイクを落とすの。それが最悪よ」と語っている
エンドレスエクソシズム のオススメ度は?一言でいうと?
オススメ度 50点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作