こんにちは、ぽんぽです。久々にジャッキー映画が観たい、、ジャッキー映画ってジャンクフードと同じっていうか、暫く食べてないと食べたくなる感じ。暫く観てないと観たくなるジャンクな魅力がジャッキー映画ってな事で本作の鑑賞へ。ではでは本作の見所や製作秘話含め紹介していきたいと思います。
「スキップ・トレースではジャッキー&ジョニーの小気味良いバディーっぷりとジャッキー流コミカルアクションの集大成を楽しむべし」
作品情報
2015年製作 アメリカ・中国・香港合作
ジャンル: アクション
監督 レニー・ハーリン
出演者 ジャッキーチェン、ジョニー・ノックスヴィル、ファン・ビンビン、エリック・ツァン、シー・シー
あらすじ
香港のベテラン刑事ベニー・チャンは、相棒ユンを殺した疑いのある香港の犯罪王ヴィクター・ウォンを9年間も追い続け、ユンの娘であるサマンサを育ててきた。しかし、捜査中の過度の追跡により近隣住宅に甚大な被害を与えてしまい、停職処分となり、サマンサもヴィクターの犯罪に巻き込まれてしまう。ベニーはサマンサを救出するため、事件の鍵を握るアメリカ人詐欺師コナー・ワッツを追ってロシアへと向かうが、なぜかベニーとコナーが追われる身となってしまい……。(映画comより抜粋)
捻くれ者で嘘つきな詐欺師コナー・ワッツ。中華圏の人々が白人に抱く印象そのものか?
本作でジャッキーの相棒を務めるのは過激なTVバラエティ番組「ジャッカス」で知られるジョニー・ノックスヴィル。ジョニーが演じるコナー・ワッツなる詐欺師のキャラも良い味出しとります。
コナーの捻くれ者で嘘つなキャラ設定って中華圏の人々が白人若しくはアメリカ人に抱く印象そのものかも。
そんな穿った見方を出来ちゃう楽しいキャラ設定の詐欺師コナー・ワッツさんです。それに、何せジョニーに合ってる合ってる。ジョニー自体捻くれ者っぽいし嘘つきっぽいし性格悪そうな顔だし(めっちゃ失礼)「ラッシュアワー」のクリス・タッカー、「シャンハイヌーン」のオーウェン・ウィルソンに次ぐ、魅力と新鮮さを持つ良い相棒キャラです。そんな詐欺師コナーとベニー(ジャッキーチェン)のバディー感もバッチリ。
2人が逃走劇を繰り広げる中で徐々にお互いを理解し認め合っていく様子が意外と丁寧に描かれています。
意外と、、っていうには訳がありまして。本作は兎に角、サクサクと話が進むんですよ。「イヤイヤ、そんな都合良く出会わないだろ、、」とかのオンパレード。行き当たりばったりのご都合主義炸裂しまくり展開が沢山。その中でも詐欺師コナーとベニーの心の交流は丁寧にしっかり描かれてるんですよねぇ。なので犯罪者と香港警察官っていう相容れない2人が段々とバディー感を出していく様子が楽しいし、応援したくなる感じになっていくんです。
随所に散りばめられたコミカルアクションの楽しさ。ジャッキー愛溢れる映画
冒頭のシーンから既に感じられるんですけど、近年のジャッキー映画の中では抜きん出てジャッキー映画っぽさを感じる本作。ファンには見慣れたジャッキー流の立ち回りが満載。手すりなどを巧みに使って建物を移動していく姿、敵を殴った後に自分も痛がっちゃう所、小道具を使うバラエティ豊かなアクション。ジャッキーアクションの集大成とも言えるシーン満載です。
特にマトリョーシカを使ったアクションシーンは最近のジャッキー映画では稀に見る程のベストコミカルアクションです、マジで。
それと本作のアクションシーンは、なんて言うか、泣けるんですよ。既に高齢者とも言える年齢のジャッキー。今回披露するアクションもキレが良いとは言い難い場面もチラホラ。そんな高齢者ジャッキーが肉体の限界を駆使して自身の集大成ともなるアクションの数々をたっぷり見せてくれるんですから、もう最高です。
昔の様な体のキレや身軽さは無いけど、やっぱりジャッキーはジャッキー。ありがとう、ジャッキー、頑張れジャッキーと劇中は応援しまくりの涙ちょちょぎれ気味。
因みに本作の随所に散りばめられたジャッキー愛溢れる映画を監督したレニー・ハーリン。この人、ジャッキーとは20年来の付き合いのハリウッド畑の白人監督なんです。数少ない「ジャッキーの魅力がよく分かっている」とハリウッド業界人ですな。付き合いの長さがバッチリ功を奏したか、本作のジャッキーアクションのバラエティの豊かさや、アクションそのもの量や質もすんごくバランスの良い出来になってるんですよね。この監督で「ラッシュアワー4」とか観てみたいです。
製作秘話
- 本作の構想はジャッキー自身が考えた。因みに構想時はジャッキーとジェット・リーのダブル主演での製作を考えていたとの事。
- ジャッキーは相棒役ジョニー・ノックスヴィルの事を「ジャッカス」で知った。ジャッキー曰く「ジャッカスのジョニーは彼が失敗する所に見せ場がある。反対に僕はアクションを成功させないと見せ場がない。お互いに見せ場の捉え方が真逆の作品に出演している」と語っている。
- ジョニーの印象についてジャッキーは「ジョニーは以前共演したクリス・タッカーとオーウェン・ウィルソンの真ん中にいる印象だ」と冗談交じりに語った。
- ジャッキーはジョニーの事を「食べ物の好き嫌いも無いし遅刻もしない、わがままも言わない気さくな良い奴だよ」と絶賛している
- 本作のアクションシーン撮影時ジョニーからジャッキーに「自分もスタントを使わずにアクションシーンを演じたい」との申し出がありジャッキは快く申し出を採用したとの事。劇中でジョニー演じる詐欺師コナーのコミカルなアクションは全てジャッキーが提案したとの事。
- 本作でのアクションのアイデアや構成はジャッキー専属のスタントチームが構想した。ジャッキ曰く「昔は自分で考えてたんだけど今は殆どジャッキーのアクションシーンはスタントチームが考えてくれる」との事。
- アクションシーンでマトリョーシカを使用した理由は「アクション撮影時はロケ地の特色を活かしたアクションを心がけている。その為、ロシアでの撮影時はアクションにマトリョーシカを取り入れた」との事。
- ジョニー・ノックスヴィルはジャッキーの事を「子供みたいに楽しい人だよ。そして、とてつもない才能の持ち主で彼と一緒にいるとエルヴィス・プレスリーと一緒にいる気分だ」と絶賛。
総評
子供から大人まで楽しめる的な冒険活劇なのでストーリーは単純で、、うーむ、大人は多少退屈に感じる所もあります。まぁ、展開が速くサクサク話が進むので我慢は出来るかと。
っていうかジャッキー映画って目当てはアクションでストーリーは普通もしくは同じ、あとはつまらないって作品多いですしね(笑)
それとバディ物としては相棒役のジョニーが意外と良くてジャッキーとの共演で良い化学反応起こしとりました。あとアクションはかなり満足出来ます。キレがあるかとか激しい迫力があるかみたいなクオリティの良さではないんです。
今回のアクションに臨んだジャッキーの心意気に泣けるし、その姿に満足出来るんです。高齢の体で今一度、自身のアクションの集大成をしっかり見せてくれた感じが、むっちゃ嬉しい〜。
本作はジャッキーファンじゃない一般の方には普通もしくは凡作に感じる作品かと。しかし、ジャッキーファンには結構オススメです。ジャッキー流コミカルアクションに関しては近年の彼の作品の中でも屈指の出来かと。
にしてもファン・ビンビンの顔面の綺麗さはもんの凄い迫力でしたな(唐突)
スキップ・トレースは面白いのか?オススメ度は?一言でいうと?
オススメ度 60点
個人的に超好き❗️
オススメ度とは?
0〜20点・・・サイテー激ヤバ作
30〜40点・・・何か個人的に嫌い
50〜60点・・・個人的に超好き
70〜80点・・・万人に勧める良作
90〜100点・・・最高な超傑作